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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット『おいおい』  第779号(2008.11.13)

2008/11/13

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/11/13━

    シニアネット 『おいおい』        第779号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動するシニアの情報紙━━━━━━

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 赤く見え青く見ゆる枯木かな              松本たかし

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「枯木」は「冬木」とも言う。木の葉のすっかり落ちた落葉樹のこと。枯れ死した木ではない。春になれば芽が出て若葉をつける。枯木立とは、数本の枯木が立っているところ。枯木はその中の1本をさす。よく見ると幹の肌も光っ枯淡な味わいがある。水原秋櫻子の歳時記によると、「四季のうちでも最も奥深い沈潜した無限の美を堪へている。」
「赤く見え青く見ゆる」の表現は、枯れ木の美しさ、深さをうまく表現した。樹皮以外は色はないのに、作者は、色彩豊かな樹に見えたのだろう。「作者はこのとき、色の氾濫する絵画を描くようなあ感覚で枯木に色を塗りつけたのにちがいない。」(『日本の歳時記―30』 長谷川櫂 )。東京都生まれ。(1906−1956)。

┏━━定額給付金━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎「定額減税」の迷走の果て◎
政府・与党が決めたのは、「1人1万2000円、65歳以上と18歳以下は8000円加算」の給付額と、「下限1800万円」という所得制限の目安だけだ。最大の焦点、所得制限とのかかわりはどうなったか。 与党の合意文書にはこう書かれている。「各市町村が実情に応じて決定する。所得制限を設ける場合の下限は、所得1800万円とする」 何のことはない。所得制限を設けるか、設けないか。強制的に制限するのか、自発的な受け取り辞退を求めるのか。制度の根幹にかかわるこうした点について、判断をそっくり各市町村に任せたのだ。 

13日;朝日社説(1)定額給付金―ふらつく麻生政権の足元
http://www.asahi.com/paper/editorial20081113.html?ref=any
『 何とも場当たり的で、無責任な政策というしかあるまい。自治体には困惑が広がっている。支給基準をどう定めるか。住民にどう説明するか。予想される窓口の混乱を抑える手だては。これらの問題を政府与党が真剣に考えた形跡は乏しい。 
  文字通り二転三転の末に、政府与党がたどり着いた折衷案が「自治体丸投げ」だった。定額給付金は2兆円もの巨費を投じる政権の目玉政策である。所得制限を行う場合の事務手続きの煩雑さは想像できたはずだ。首相が緊急に必要だと思うなら、制限にこだわらず実施する手もあったろう。制限するなら、野党を説得し、きちんと法律を通して実現するのが筋だった。首相にはどちらの道をとる覚悟もなかったと考えざるを得ない。 
 そもそもこの給付金の実現には、補正予算以外にも法律が必要になる。本来なら国債残高を減らすのに使う財政投融資特別会計の金利変動準備金を、給付金に回すための法律だ。 今後の国会審議を考えれば、給付の仕方がまとまったからといって、首相のめざす年度内支給がすんなり実現するとはかぎらない。この構想は、いよいよ支離滅裂なものになっている。発足間もない政権の統治能力そのものが問われる事態だ。 

13日;読売社説(1)定額給付金 迷走の末に地方丸投げとは
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081112-OYT1T00771.htm
『さんざん迷走したあげく、こんな中身では、国民も素直に喜べないのではないか。 これでは、実際にお金を配る実務を担う市町村の現場は、混乱が避けられまい。財源を手当てする補正予算や関連法案の国会審議も難航が必至で、「迅速な景気てこ入れ」のための年度内給付も怪しくなった。政府・与党はこの際、制度設計を、根本からやり直すべきだ。所得制限を設けるかどうか、いつの時点の所得を基準にするかなどは、給付金を支給するに際しての重要なポイントだ。その判断を市町村に丸投げした。多くの市町村が申請通りに支給する公算が大きい。所得制限など、あってなきがごとしだ。
 社会保障をはじめ、ほかにも予算不足に悩む重要政策が多い中、乏しい財源をこのような形で配っていいのだろうか。当初は「全世帯が対象」と明言した麻生首相も、党内の声に押され、「高額所得者には辞退してもらう」などと軌道修正した。ところが、閣内からさえ「辞退というのは制度ではない」との指摘があり、結局、高額所得者の扱いを市町村に委ねる中途半端な手法を取らざるを得なくなった。
 選挙対策として華々しく打ち出し、詰めは衆院選の後でやればいい。そう考えていたが、解散先送りで予定が大いに狂った。「政局より政策」というのが、麻生首相が解散を先送りしたうたい文句だ。その結果、こんな政策が出てくるようでは、首相の指導力が問われよう。

13日;日経社説(2);疑問だらけの定額給付金
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20081112AS1K1200412112008.html
『定額給付金について、財政コストと比べた景気浮揚効果が薄いといった問題点を指摘してきた。今回の正式決定でも、問題は何ら解消されていない。苦しい国の台所から2兆円ものおカネをひねり出すなら、ほかに有効な使い道はなかったのか、疑問は募るばかりだ。自治体の事務作業の大きさなどを考慮すると所得で区分けするのは困難と見て、高額所得者には自発的に辞退を促すことにした。首相の発言が揺れたことや「自発的な辞退要請」という異例の方法が泥縄式に決まったことには首をかしげざるを得ない。高額所得者が本当に辞退するかも大いに疑問がある。それ以上に本質的な問題は、今回の定額給付金が何を目的にしているのかがよくわからないことだ。
 景気の浮揚策ということなら、ほとんどの世帯に広く薄く配る定額給付金の効果は小さいと言わざるを得ない。2兆円という貴重な財源を使う必要があるだろうか。経済悪化で苦しむ弱者対策というなら、なおさら対象が広すぎる。働く低所得者などの支援を狙いとした「給付金付き税額控除」という考え方が経済学者の間などでは出ている。景気は一層冷え込むことが予想され、財政政策も一定の役割を果たすことが求められる。だが厳しい財政事情を考えれば、おカネは有効に使うべきだ。2兆円の定額給付金は賢明なおカネの使い方とはいえない。

12日;毎日社説(1)定額給付金 支離滅裂な施策はやめよ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20081112ddm005070103000c.html
『麻生太郎首相が年度内給付にこだわったためだ。これは連立与党、公明党の強い要望でもある。自民党は給付金の名称は、施しの意味合いが強いということで、変更を検討している。追加経済対策は「生活対策」と銘打たれているように、景気後退で苦しくなっている家計へのテコ入れが最大の眼目だ。これまでの景気拡大では、輸出業種を中心に大手企業は過去最高の収益となったが、賃金やボーナスなど従業員への配分は限定的だった。中小企業も下請け代金などを抑えられており、好況を実感していない。減税や給付金を実施するのであれば、そうした政策目的に合致していることが何よりも重要である。その上で、効果が期待できる方式でなければならない。この二つに照らし合わせて、今回の定額給付金は支離滅裂な制度である。与謝野馨経済財政担当相も指摘する社会政策的な生活支援制度という枠組みは、ばらまきの前に雲散霧消してしまった。
 財源措置は、本来なら国債残高を減らす目的に使われる財政投融資特別会計の金利変動準備金だ。麻生首相は赤字国債に頼らずに政策を実施するというが、実質的に赤字国債発行と変わりない。政策目的が不明確で、効果も疑わしく、財政にも負担をかけるような定額給付金は白紙に戻すべきだ。生活対策というのならば、低所得層などに対象を絞った減税や、大胆な非正規雇用対策を講ずるのが責任ある政治の務めではないのか。

13日;産経社説(1)定額給付金 誰もが納得する配り方に
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/081113/fnc0811130311001-n1.htm
『肝心な点を詰め切れずにまとめた与党合意と言わざるを得ない。税金の使い道について政府が明確なルールを決めず、地方に任せるのは無責任すぎる。実施にあたっての細則はまだ何もない。給付を裏付ける補正予算や関連法案もできていない。到底、これで決着とはいかない話だ。問題点をさらに詰め、納得できる内容にすべきだろう。
 重要閣僚らが相次いで異論を唱えるような制度設計では、国会審議にも耐えられるだろうか。 加算条件となる18歳や65歳についても、いつの時点の年齢かは決まっていない。驚いたのは、給付金を返す人がいた場合、その分は事務費として市町村に与えるというルールだ。国費なのだから、余れば当然、国に戻すべきだ。市町村に丸投げする代償のように与党が考えているなら筋違いだ。給付金は衆院選対策の色彩が濃かったが、早期解散を先送りした以上、少しでも景気対策に役立つ方法を考えたい。

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 田母神俊雄氏の懸賞論文をお読みいただきましたか。こうした議論は、論文を読んだ上での議論していただこうと思いました。文民統制の問題です。多くの愛読者の皆様から、ご指摘を頂きました。ありがとうございました。
懸賞論文に97人(3名追加)の航空自衛隊の幹部が応募した。政治の軍に対する統制の問題は、かっての日本が通った道である。現在の日本が昭和10年から11年の時代の「軍と政治」の状況に酷似しているとの指摘がある。「人を殺す」が是認されるのは「戦争」のみである。軍隊のコントロールが外れて時に何が起こるか。「誰でも良い、人を殺したかった。」の青年犯罪が増加している。2つの現象が、表裏一体に見えるのは何故だろう。

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創刊日:2001-07-23  
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