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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット『おいおい』 第775号 (2008.11.02)

2008/11/02

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/11/02━

    シニアネット 『おいおい』        第775号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動するシニアの情報紙━━━━━━

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 小春日の母の心に父住める                深見けん二

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「小春日和」のあたたかな気持ちの良い日です。ふとしたことで、母の心には今も父が存在して生きていることに気づきました。穏やかな日和の中、父への思いは、母を包んでいるのです。「母の心に父住める」が、母の心の大きな部分を占めています。風のない穏やかな温かい「小春日」が「母の心」を包んでいる。
 作風は、「もののあわれという俳諧の本質を忘れない。」(山口青邨)が、科学者としての目を常に厳格に持っている。高雅で格調高い写生句が多い。福島県郡山市生まれ。(1,922−)。

┏━━楓蔦黄(ふうかつきなり)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  11月2日、72候の1つ。「カエデやツタの葉が色づき始める頃。」。11月は「霜月」。定説は『奥義抄』。「11月(霜月)に霜しきりに降る故に、霜降月(しもふりづき)といふを誤れり」。別名、神帰月、達月、子月、復月、雪見月、神楽月、仲冬、短至など。7日が「立冬」、22日が「小雪」で、冬に向かう。立冬から立春の前日までを冬という。

┏━━ボランテイア活動のマネジメント━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ドラッガー著「非営利組織における経営」に関する一考察◎                                
  10月31日(金)17時30分より19時30分(説明と討議半々)。ある勉強会で話をしました。小人数で、小部屋でしたから、議論が高かまりました。賛同者が多く、日本の社会は、まだまだ大丈夫だと思いました。議事のレジメを添付しておきました。
  
(1)テーマ;ボランテイア活動における、マネージメントの本質的な問題点の整理。
(2)内容;(添付資料は下記機に)
・ある非営利組織の事務局を2008年4月から仰せつかった。この短い期間の感想である。
・その組織は、「養成講座」を修了した修了生を知事が認定して、認定書を発行して、実践活動を推奨している。「養成講座」は、「高齢者を対象に地域ボランティア活動の専門的な人材の育成を目的とする養成講座」である。私の組織は、大阪府の下部組織である。
・この種の地域ボランティア活動と活動を行うNPOについての問題点を、ドラッカーの著書「非営利組織の経営」の内容に照らし合わせ問題提起をした。
・この後意見の交換・ディスカッションを行った。整理の段階までは至っていない。
(3)−1現状の問題点:
・(大企業の)会社組織の中でなら常識となっているマネージメントということに対する認識がない。
・活動の「ミッション」が明確でない、その問題意識すらない。自分達の遊びの同好会的活動との区別が希薄。ミッションの具体化には「戦略」が必要だが、言葉すら嫌う。
・「マーケッティング」の概念がない・・・お金を集めるためにも、活動内容についても、相手の考え方や二ーズを把握することが必要だが、その認識はない。マーケットサーチとマーケッティングの方法論すらない。
・ステークホールダーの数が、企業と比べ物にならない。ステークホールダーの調整。バランスの調整が、大切な「戦略」である。・
・お金の使い方についての考え方やルール、公私の区別があいまい。お金の管理が出来ていない。管理の必要性すら認めない。
・会計(複式簿記)、パソコン・・・など・・・、基本的な知識や技能が欠如している。 
・生活共同組合、商店街の組合、などでも、同種の問題がある。

(3)−2意見交換
・現在、時間的にゆとりのある人たちである高齢者の組織は、目的や理念などミッションが不明確なまま人の集まりが先行している。このために種々異なる特性の人たちからなる集団である。→なまじのリーダーシップではコントロールできない。
→!)人を集める前にミッション、運営方法の基本をつめておく。!)ずでに人が集まってしまっちる場合は、何とか総論レベルで了解を取り付け、話の分かる少人数の理事で方針をつめる・・・但し、この方法もかなり難しい。
・現在の高齢者は、会社組織に所属していた人でも殆ど人は終身雇用制のもとで、一つの企業文化(価値観、考え方、仕事の方法など・・・)の中で育ってきたため、他の文化が理解できない(理解したくない)。自分ひとりでやってきた中小企業のトップ、自営業や専業主婦であった人はなおさらである。
→理解しようとするのは、自ら必要性を感じたとき=困ったときである(このチャンスを逃がすな!)
・齢をとれば、自分自身の体験がゆるぎない価値観として定着する。また頭が固くなる=新しいものを取り入れる、既存のものを変えるなどに対する抵抗が強くなる。また、プライドだけは強くなる。
・自分を変えることは容易ではない。つまり、他のやり方でやれる能力がない。プライドが傷つくので他人には従いたくない。結果的に自分のやり方でできないなら、出来ないからやらなくなる。→ある範囲を決めて、一人で好きなようにやってもらうしかしかたがない?
・「他人のために働く」は心理学のコンピテンシー理論からは「顧客指向性」、つまり若い時代に育成される特性とされている。ボランティア活動が本音で「他人のために役に立ちたい」というのか、「その自己満足や名誉を自分のため得たい」というのか、これによってアプローチは多いに異なってくる。→リーダーは各人について、このあたりをよく見極めて対応する必要がある。

┏━━「非営利組織における経営」━━━━━━━━━━━━━━━
◎P.F.ドラッガー著「非営利組織の経営」に関する一考察◎
   
「非営利組織の経営」の意義
     ・原書名 “Managing the  Nonprofit Organization “
・1990年、ドラッガー80歳のときの著作である。
・非営利組織の経営にゆいて世界で最初の本格的な著作であり、古典である。
 *非営利組織とは NPO? (ドラッガーの考え)
    ・日本では寺は自治的だった。PTA → NPOか
    ・アメリカではボランテイア活動が基幹。特別な側面をもつ。
      成人の2人に1人が(8千万人、GNP2−3%)
 *経営とは 機能とマネジメントは同じ
    ・企業は収益
    ・政府は税金
    ・非営利組織は自己実現を可能にする場[コミュニテイー] 人を変える。
 *著作の中の位置
    ・1939年 「経済人の終わり」 1942年「産業人の未来」
    ・1954年 「現代の経営」 1966年「経営者の条件」1969年「断絶の時代」
    ・1973年 「マネジメントー課題・責任・実践」 1980年「乱気流時代の経営」
          1985年「イノベーションと起業家精神」 1989年「新しい現実」
    ・1993年 「ポスト資本主義社会」 1997年 「挑戦の時」「創生の時」
      1999年「明日を支配する」   2000年「ネクスト・ソサエティ」
「非営利組織の経営」の構成
 *第1部 ミッションとリーダーシップ
 *第2部 マーケティング、イノベーション、資金源開拓
 *第3部 非営利組織の成果
 *第4部 ボランテイアと理事会(企業の役員会は理事会に学べ)
 *第5部 自己開発
(2)各論
第1部ミッションとリーダーシップ
第1章ミッション  ミッションは行動本位  ミッションの具体化 
ミッションの3本柱 (機会   卓越性    コミットメント)
第2章 イノベーションとリーダーシップ
変化は機会 (変化は脅威ではない。成長すること) イノベーションを成功させるために(体系的にイノベーションを行う。戦略が必要。)リーダーを見つける(ないがでくるか。状況と組織。真摯 バランス感覚)リーダーの役割(適合性、能力)
リーダーは自らをつくりあげる(貢献) バランスをとる(個別と全体、短期と長期  チャンスとリスク) リーガーがしてならないこと(理解者、組織内の個性)
第3章 目標の設定(チャンスのターゲット、ボランテイアのトレーニング)   第4章 リーダーの責任(人の可能性を引き出す、チャンスを提供、チームづくり)
最終章(第5章)リーダーであるということ(ミッションを見直す、長期目標からスタートする、成果を中心に据える、組織の模範となる、市民社会をつくる)
第2部マーケテイング、イノベーション、資金源開拓
第1章マーケティングと資金源開拓 非営利組織のマーケティング(人を変える
マーケットサーチとマーケットセグメンテーション)資金源開拓の戦略(募金 理事会の機能) 第2章成功する戦略 行動志向の戦略 改善のための戦略 定性的な目標設定 戦略のステップ 気をつけるべきこと イノベーションのチャンス
イノベーションの条件 犯しやすい間違い 第3章非営利組織のマーケティング戦略 第4章 資金源の開拓 気に掛けてくれる人たち 募金を集める名人 長期的な関係を築く マーケットごとの戦略 ボランティアという基盤
最終章(第5章)非営利組織の戦略 戦略の重要性を知る 人をトレーニングする 廃棄のシステムをつくる(イノベーションのための戦略のために) 
第3部非営利組織の成果
第1章非営利組織にとっての成果 成果を定義する(顧客の欲求を生み出すこと)
多様な関係者 長期目標への合意(長期目標に関心を調和する) 大義と経済性(人を変えるチェンジ・エージェント  貢献を目標として高次元化する) 第2章「してならないこと」と「しなければならないこと」 してなならないこと(内部志向にならない) しなければならないこと(情報とコミュニケーション)権限委譲のルール 基準の設定(貢献と理解)人を活かす 第3章 成果をあげるための意思決定 何のための決定か 意思決定のリスク 真摯な不同意 意見の対立を利用する 決定が意図に終わる四つの原因 第4章学校の改革
最終章(第5章 成果の評価基準) 成果のあるところに資源をとうにゅうする 成果を明らかにする  成果に責任をもつ 
第4部ボランティアと理事会
第1章 人事と組織  人事の原則 人を育てる 強みに焦点を合わせる ミッションを感じさせる リーダーを育てる チームを編成する トップの継承
第2章 理事会とコミュニティ 非営利組織の理事会(ステークホールダーが多い 強力な理事会が必要 資金集めの責任 理事とは地位でなく責任である 双方向の組織  第3章 ボランティアから無給のスタッフへの変身
第4章 理事会の役割  理事の役割(オーナー、スポンサー、アンバサダー、コンサルタント) CEOの仕事  強力な理事会を持つ(組織の武器)
最終章(第5章)人のマネジメント 非営利組織に特有の問題(市民性)仕事と成果を明
確にする トップの仕事を知る
第5部自己開発
第1章自らの成長 責任ある仕事 成果をもたらすもの  
第2章何によって憶えられたいか 働く環境を知る 所を得る 強みを生かす
成長の原理  「何によって憶えれれたいか」という問いかけ
第3章第2の人生としての非営利組織
第4章非営利組織における女性の活躍
第5章自らを成長させるということ
(3)理論と実践
   ある組織の活動報告[パワーポイント さかいボランテイア・市民活動フェスチバルの「市民活動発表プレゼンテーション」で10月25日20分間発表した]を紹介。

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 私ごとで、恐縮です。10月25日と31日に、私の短い経験を、大著「非営利組織における経営」をテキストに感想を述べました。このチャンスを与えていただいた皆さまに感謝します。賛同者が多く、びっくりしています。特に、31日に議事録を付けていただいた、Kさまは、私の説明以上の議事録にしていただきました。
 私的な会合が、1日にありました。そこでも、意外な人から同調を頂き驚きました。非営利活動の中で実践活動をしている人が、同じ悩みをかかえておられるのですね。ドラッガーの大著を皆様に紹介して、この思想を広げる必要性を痛感しました。私も読み直して始めて、ドラッガーの偉大さを再認識しました。80歳の1990年に著作した古典です。

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