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シニアネット 『おいおい』

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(NO 744-2008.07.28)シニアネット『おいおい』 第744号

2008/07/28

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/07/28━━


    シニアネット 『おいおい』        第744号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動するシニアの情報紙━━━━━━

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 冷やされて牛の貫録しづかなり               秋元不二男

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夏の労働は過酷であった。農家では、働き手の牛や馬を大切にした。一日の労働を終わり、ご苦労さんとねぎらう。耕作を終えた牛が冷たい川に引き入れられた。気持ち良さそうに、牛が水浴をしている。「牛の貫録しづかなり」は、見事に情景を詠いあげた。堂々たる牛が、静かに、気持ち良さそうに、目を細めている様子が浮かぶ。「貫録」という漢語は、俳句に馴染みににくい、この句では落ち着くのは不思議である。
作者は,丑年生まれ。この牛が作者自身に見えてくる。作者の代表作の1つ。神奈川県横浜市生まれ。(1901-1977)。

┏━━身近な省エネ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◎身近なところから、電力消費を減らそう◎
 コンビニエンスストアの深夜営業を抑制しようという動きが各地で起きている。電力の消費を身近なところから減らそうという考えからだ。 47都道府県と17政令指定都市のうち10自治体が、深夜営業の自粛要請や強制的な規制を検討している。 これに対し、業界は「コンビニだけ規制するのは不公平」と反発している。たとえ16時間営業に短縮しても、日本全体のCO2排出量が1万分の1だけ減るにすぎないという。 
 コンビニだけではない。街を歩くと自動販売機がズラリならんでいる。京都市などはこの規制もめざしている。炎天下で飲み物を冷やすのには電気をたくさん使う。 自販機は全国に400万台以上もあり、4人家族で190万世帯に相当する電力を使っている計算になる。 省エネ努力を重ね、自販機全体の消費電力を10年間で24%減らしたと自販機業界はいうが、それでも大きな使用量であることには違いない。 

28日;朝日社説(2)身近な省エネ―便利を少し我慢しよう
http://www.asahi.com/paper/editorial20080728.html?ref=any#Edit2
『 コンビニや自販機は便利だし、社会的な機能もある。女性や子どもが駆け込んで助けを求めたり、トイレを借りたり、コンビニは「街の安心拠点」になっている。災害時には無償で飲料を提供する自販機もあるそうだ。しかし、便利で快適だからと現在のままの生活を続けていては、温暖化を止められないかも知れない。 
 大音響が響き渡るゲームセンターやパチンコ店、やけに明るい歓楽街のネオン、24時間営業のレストランや飲食店。とはいえ、一律に規制するのは乱暴だ。社会的な機能を評価したうえで、利用者とサービスの提供者の双方が、例えば営業時間などの便利さや手軽さを少しずつ我慢して、生活のあり方を変えていく。そうした積み重ねで省エネの暮らしをめざしたい。「おなじ遊星によって運ばれるわたしたちは、連帯責任を担っているし、おなじ船の乗組員だ」  「星の王子さま」の作者サンテグジュペリが「人間の大地」(山崎庸一郎訳・みすず書房)で書いた言葉だ。化石燃料を燃やす人類一人ひとりの生活の結果が、地球の負荷になる。だれかが何かを我慢し、生活の形を変えて、地球の重荷を減らす。難しいことだが、豊かな地球を子や孫に残すため一歩を踏み出さなければいけない。便利さを犠牲にしてでも。 

┏━━太陽光発電━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◎「省エネ」だけでなく「創エネ」に取り込もう◎
   福田首相が太陽光発電を2020年までに今の10倍へ、30年には40倍へと大幅に増やす方針を表明した。研究開発に力を入れる一方、思い切った支援策や新たな料金システムについても検討すべきだとしている。日本は太陽光発電の先頭走者として世界を引っ張ってきたが、最近はかげりが見えている。設置費への政府の補助金が財政難から撤廃された結果、住宅用の太陽光発電の年間設置件数が3年前から減少に転じ、導入量世界一の座をドイツに奪われてしまった。補助金を撤廃したのは政策の失敗だった。早く新しい普及策をまとめて実施に移したい。

27日;朝日社説(2)太陽光発電―「創エネ」に早く行動を
http://www.asahi.com/paper/editorial20080727.html
『ドイツでは、電力会社以外の企業や家庭がつくった新エネルギーによる電気は、20年にわたって固定価格ですべて買い取ることを、電力会社に義務づけている。 太陽光発電の場合、買い取り価格は日本の約3倍。その費用は、電気料金に上乗せして社会全体で負担する。円換算すると、平均的な家庭の電気代は月9千円で、そのうち約500円が新エネルギーへの負担だという。 日本でも電力会社には、太陽光や風力、バイオマスなどの新エネルギーを利用する義務がある。だがそれは一定量までであり、自社で発電するか、ほかから新エネの電気を買うかは電力会社の自由だ。また、買い取り価格は通常料金とほぼ同水準なので、家庭での負担は月6300円の電気代のうち、わずか30円程度にとどまっている。 
 政府は新エネの利用義務量を年々増やしてはいるが、6年後でも総発電量の1.63%にしかならない。太陽光の利用義務量の上積みなど、制度を思い切って見直す必要がある。 新エネルギー発電全体の普及に弾みをつけるには、ドイツのような制度へ移行することも検討したらどうか。発電費用を社会全体で薄く広く負担することについても、納得を得られるのではないか。家庭や企業に新設備の導入を促す早道は、電気が高めに売れて投資を早く回収できる仕組みを整えることだ。そこに、設備の導入にあたって政府の補助金や税制、低利融資を組み合わせる。普及が広がり技術開発も進めば機器も安くなる。省エネとともに、新エネルギーによる「創エネ」に取り組みたい。

┏━━デジタル放送━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◎「電波難民」は国として、防げ◎
  地上波アナログテレビ放送を完全にデジタル放送に切り替えるまで、あと3年を切った。国と放送業界は、デジタル化のメリットを国民に十分説明し、移行に伴う問題にきめ細かく対応する責務がある。テレビが視聴できない「電波難民」が出ることのないよう、しっかり目配りしてほしい。放送のデジタル化で、高画質のハイビジョン放送や、1チャンネルに複数の番組を流すマルチ放送が可能になる。さらに、電波の効率的な利用によって、携帯電話の新たなサービスや、災害情報の充実などが期待できる。打ち切られ、多くの世帯でテレビの買い替えなどの負担を強いられる。投入される税金は、今後3年間だけで2000億円にのぼる見通しだ。

26日;読売社説(2)デジタル放送 「電波難民」の発生を防げ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080726-OYT1T00809.htm
『放送デジタル化の道のりが険しくなるのは、むしろ、これからだ。 その一方で、これまでのアナログ放送は 国内にある1億台のテレビのうち、地上デジタルを受信できるのは3500万台を超えたが、残りの約3分の2は未対応だ。学校など公共施設のテレビについては、まだ実態すらつかめていない。全国的には、93%の世帯でデジタル放送が視聴できるようになった。だが、残り7%は山間部や離島などの世帯が中心で、こうした世帯を完全デジタル化するには、1万局近い中継局が必要だ。デジタル放送が始まっている都市部でも、多くの世帯はまだアナログ放送を見ている。マンションなどの共同アンテナの4割は、改修しないと完全デジタル化でテレビが見られなくなる恐れがある。
 国は、すべての都道府県に支援センターを設け、普及対策を強化する。高齢者世帯への戸別訪問やアンテナ改修の協議などにも出向くという。普及の前線部隊として、積極的に活動してほしい。生活保護世帯には、電機メーカーが開発中の安価な簡易チューナーが無償で配られる。これを使えばアナログテレビを買い替えずにデジタル放送を視聴できる。メーカーは商品化を急ぐべきだ。テレビ局には、デジタルの長所を十分に生かした番組づくりを求めたい。巨額の投資と手間をかけて得た新機能が、宝の持ち腐れになるようでは困る。

┏━━日本語の乱れ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎国語の習得の基本は「学ぶ」と「習う」である◎
文化庁が、国語の現状を調査して今後の国語施策を進める上での参考とする「国語に関する世論調査」の平成19年度の結果が公表された。それによると、「国語は乱れていると思うか」との問いに、前回とあまり変わらない8割近くが「そう思う」と回答した。 調査結果を基にした国語施策が必ずしも功を奏していないことがうかがえる。国語は乱れているとの意識には、若者言葉などの言葉遣いも含め、敬語など国語力全体が低下していると感じている国民の思いが大きく投影している。

28日;産経社説(1)日本語の乱れ 漢字と暗誦で国語再生を
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080728/edc0807280344000-n1.htm
『国語の習得は学ぶこと(まねをする)と習う(それになれる)ことが基本だが、今やそのモデルが必ずしもよき模範となっていないことは、子供の言葉遣いに影響を与えるものとして86%近い人がテレビを挙げていることからも見て取れる。
 外来語の増加も国語を曖昧にしている。幕末から明治にかけて、西欧の文物を取り入れる際に、当時の知識人は新しい概念を新しい和製漢語や古い仏教語などに注入するなどして翻訳に工夫をした。それだけの漢字活用力があったからである。今は戦後の漢字制限政策の影響で、西欧語を耳に聞いた大体を仮名で写すだけで意味を表す漢字に翻訳する能力を失ってしまった。カタカナ語は聞いても読んでも、元の語を知らなければ意味が正確に伝達できないから、増えれば増えるほど国語を曖昧にする。
  国語力強化には、幼少時から言葉を学び、習う機会をシャワーのように浴びせてやることが重要である。慣用句やことわざ、古典の名文などは早くから暗誦させるのがよい。国語力衰微の根本原因は戦後国語政策にあるといっても過言ではない。調査結果がそれを端的に物語っている。漢字教育の強化や暗誦教育の再評価を強く当局に望みたい

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  平成13年(2001)7月28日に山田風太郎が、79歳で死去した。第735号(7月8日)の小紙でも取り上げだが、尊敬していた江戸川乱歩の命日に亡くなった。忍法帖シリーズ、明治小説全集が代表作。生命は自然の大きな流れの中から生まれて、またそこへ帰っていくという死生観をもっていた。生きざまが興味ある。
  人の死にざまを年齢順にならべた、古今東西の900人の記録した「人間臨終図巻」全3巻(徳間文庫、各760円)が興味深い。医学部の卒業生らしく、自分自身の死すら客観的にみる。日経新聞の28日の夕刊「あすへの話題」で哲学者木田元さんが、「明治小説集」は明治史の参考文献として推奨している。改めて、山田風太郎さんのご冥福をお祈りします。

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