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シニアネット 『おいおい』

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(NO 736-2008.07.10)シニアネット『おいおい』 第736号)

2008/07/10

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/07/10━━


    シニアネット 『おいおい』        第736号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動するシニアの情報紙━━━━━━

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 夾竹桃しんかんたる人をにくむ                  加藤楸邨

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  昭和22年(1947)の作。「人をにくむ」とは、具体的に名指しできない。灼熱の太陽の下に咲く真っ赤な夾竹桃。その夾竹桃をみていると、胸の中にあるものが憎しみとなる。戦後の混乱に翻弄された。信じていた人から裏切られた。戦争の責任を指弾された。
  この句が出来るまでに伏せんがある。<ある夜わが吐く息白く裏切らる>  <梅雨の月一骨に負荷多し> <風鈴やめつむりおもふひとの距離> はその時の気持ちを吐露している。この句が作られた背景が見えてくる。
 楸邨忌は7月3日だった。人間探求派と呼ばれた<蟇誰かものいへ声かぎり> 。求心的な内容を求めるようになった。<火の奥に牡丹崩るるさまを見つ> <雉子の眸のかうかうとして売られけり>。戦後は、 現実重視から組合運動や基地反対闘争に加わり、社会性俳句の端緒を拓いた。東京都生まれ。(1905−1993)。

┏━━四万六千日━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  10日に参拝すれば、四万六千日参詣したと同じ功徳があるという縁日。観世音菩薩の結縁日。東京の浅草の浅草寺では、ほおずき市でにぎわう。元禄時代には「千日詣」といっていた。行灯造りの鉢植えの鬼灯には真っ赤な江戸風鈴がつけて売られる。

┏━━洞爺湖サミット閉幕━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎枠組みは出来たが、内容はこれから◎
 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)が、首脳宣言などを採択し、閉幕した。地球温暖化、食料危機、原油高騰、核やテロの拡散――。世界が直面している危機は互いに影響し、絡み合う。各国指導者膝詰めで討議するにふさわしいテーマがそろったサミットだった。洞爺湖には、正式メンバーの主要8か国(G8)に加え、中国やインドなどの新興国、アフリカ諸国など、過去最多の計22か国の首脳が集まった。各国首脳が危機感を共有し、政策協調を目指す、というメッセージを発した意義は小さくない。だが、即効性のある対策を打ち出すことは、難しかった。
  最大の焦点だった地球温暖化問題で、G8首脳は、温室効果ガスの排出量を2050年までに半減するという世界共通の長期目標を掲げることで合意した。中期目標についても、国別の排出総量目標を設定することで一致した。

10日;読売社説(全) サミット閉幕 危機克服へ対話を続けよ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080709-OYT1T00814.htm
『◆世界共通の目標を◆ ポスト京都議定書の枠組み作りに向け、京都議定書を離脱した米国を含め、G8の足並みがそろった意義は大きい。G8のほか、中国、インドなど計16か国による主要排出国会議の宣言には、「長期目標を採択することが望ましい」と明記された。長期目標の達成には、国ごとの中期目標が必要なことでも一致した。ポスト京都議定書で最も重要なことは、中国、インドなどすべての主要排出国が参加する枠組みにすることだ。それに向け、一定の方向性が示されたともいえる。 今年末に開かれる国連の気候変動枠組み条約締約国会議で、まずは「50年までに半減」に合意することだ。そのために、G8は引き続き中国やインドに目標の共有を働きかけていく必要がある。
 ◆「北」包囲網を締め直せ◆ 原油と食料価格の高騰の原因となっている投機マネーを巡る議論でも、G8と新興国との利害の対立は鮮明になった。首脳宣言は、投機マネーの監視や規制の強化に触れなかった。不満を強めた新興国側は、G8との拡大対話で、投機マネー対策を強く求めたが、具体的な成果はなかった。G8は、北朝鮮にすべての核兵器と核計画、弾道ミサイル計画の放棄を迫り、イランにウラン濃縮活動停止を求めた。首脳宣言には、「拉致問題などの未解決の懸案事項」という表現で、拉致問題が初めて明記された。日本の主張が、反映された成果といえる。福田首相は、米露中などとの2国間会談でも、北朝鮮問題での連携を再確認した。
 ◆曲がり角の「G8体制」◆ G8が、世界の安定に率先して取り組むことは依然、必要だ。ただ、中国やインドなどの新興国が急成長する中、G8の影響力には陰りがある。サルコジ仏大統領は、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカを加える「G13」構想を提唱している。新興国に責任分担を求める発想だが、マイナス面も慎重に検討すべきだろう。G8会合では、他の首脳から「(自由や民主主義など)価値を共有する国の会合が重要だ」「多数が参加すれば、突っ込んだ議論ができない」などの反対論が出た。もっともな懸念だ。日本はフランスと違い、国連安全保障理事会の常任理事国ではない。サミット参加国が増えれば、日本の主張が通りにくくなる恐れもある。今回のように、G8の枠組みを基本としつつ、新興国や途上国との拡大対話を活用していくことが現実的ではないか。

10日;日経社説(全)  G8は洞爺湖で問題解決力を示せたか
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20080709AS1K0900209072008.html
『●3つの危機」を共有●  G8だけの力では3つの危機に対処するのは困難だろう。力の限界を承知しているからこそG8諸国は新興国が共通の協議の舞台に上るように訴え、それなりに成果を上げた。原油高騰に対しては、エネルギー効率と新技術に焦点を当てたエネルギーフォーラムを開くことになった。食料問題についても、包括的に検討する専門家グループを立ち上げる。中長期的な視点で問題に取り組む姿勢を見せたのは、サミットならではのアプローチだった。
  それに対して、目の前にある金融不安については、専門的なテーマだったせいかG8首脳の口数は少なかった。バーナンキ議長が8日、投資銀行の破綻処理の仕組みに言及する一方、緊急資金供給を来年まで延長する方針を示したことが、米株式市場の不安心理をひとまずぬぐった。とはいえ、住宅問題や米金融機関の経営問題に、任期切れを間近に控えたブッシュ政権が抜本的な手を打つのは期待薄だ。洞爺湖サミットは差し迫った経済危機に対処する方策を見いだしたとは言い難い。
首脳宣言は2050年までに世界全体の温暖化ガスの排出量を半減するという長期目標を世界が共有するよう求めた。福田康夫首相が自ら発表した内容であり、首相は世界に政治的意志が示せたと強調した。9日に開いた主要排出国の首脳会合は別の現実を見せつけた。G8以外で「半減」の長期目標に明確に賛同したのは韓国、インドネシア、オーストラリアの3カ国だけだった。大排出国の中国もインドも長期目標の共有は支持しても、数値目標には歩み寄らず、50年で半減という合意はできなかった。当面の課題である次期枠組みづくりを前進させる新たな成果はなかった。首脳宣言は中期目標について「野心的な国別総量目標の実施」と触れたが、世界の排出量を減少に転じさせる時期には触れていない。中印を含めた主要排出国の目標設定にも道筋をつけなかった。
 次期枠組みをどうつくるかの難題は先送りされたわけであり、したがって今回の首脳間の合意は、これからの交渉が円滑に進むと約束するものではない。
●チベットには触れず●  政治分野では北朝鮮の核、拉致問題に関する日本の立場を首脳宣言に盛り込んだほか、イラン、アフガニスタン、中東和平、スーダン、ミャンマー、ジンバブエなど国際社会が懸念する問題を議論した。奇異なのはチベット情勢が全く言及されなかった点であり、それは中国も加わる拡大会合の存在と関係があるのかもしれない。アフリカ開発や温暖化防止などG8だけの議論では解決が見いだしにくい課題が確かにあり、このためにG8拡大論が出てくる。 しかし拡大は拡散につながる危険がある。参加国を増やし、議題を多様化すれば、それぞれの議題にあてる時間は少なくなり、会議のための会議になり、意味ある合意をつくる作業でなくなる可能性がある。G8プロセスには、官僚化が指摘され、それに反省が起き、元に戻る循環がある。文書の多さ、それらが首脳の議論が終わるか終わらぬうちに発表されるのを見れば、洞爺湖サミットは官僚化が極まったサミットとして記録される。 
 
10日;産経社説(1)サミット閉幕 一歩前進だが不満も残す
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080710/plc0807100246001-n1.htm
『最終日に開かれたG8を含む16カ国の首脳による主要経済国(排出国)会合(MEM)では、途上国側から先進国側に厳しい注文が相次いだ。しかし、宣言では数値はなかったものの、「世界全体の長期目標を採択することが望ましい」とうたわれた。さらに、途上国側も「国ごとの適切な緩和行動を遂行する」とされた。これにより、すべての主要排出国が削減に参加する原則が確認されたといえる。地球温暖化対策に関する今回の合意は、積極推進派とされる欧州各国も、慎重派とされる米国も「成果だった」と評したように、重要な一歩前進となった。
 議長国の役割だけでなく、日本の国益の観点から見ると、不満も残った。サミット首脳宣言に初めて「拉致問題」という文言が盛り込まれたが、議長国として当然だ。各国首脳が理解を示した以上、北朝鮮が動かざるを得ないほどもっと強い表現にすべきだった。大事な機会を逃してしまった。
 サミットメンバー国の拡大論議も気になった。福田首相は記者会見で答え損なったようだが、この問題は、日本の国際的地位、外交戦略にもかかわる問題である。会見でも日本国首相として、自由・民主を基本価値とする主要国の集まりというサミットの原則を明確に語ってほしかった。

10日;朝日社説(1)サミット閉幕―数字は一夜で消えたが
http://www.asahi.com/paper/editorial20080710.html?ref=any
『 先進国だけでなく、より広い枠組みで国際目標にしようと呼びかけたのである。腰がひけ気味だった米国を引き込み、先進国が声をそろえたのは一歩前進だった。ところが一夜明けて、枠を新興国に広げてみると「50年までに半減」という数字は消えてしまった。新興国側は、経済成長が制約されかねないという懸念をぬぐえなかったのだろう。ただ、16カ国首脳会合の宣言は、気候変動枠組み条約のもとでの交渉で「世界全体の長期目標を採択することが望ましい」とまでは歩み寄っている。これを足掛かりに議論を先に進めるしかあるまい。現役世代が責任をもってかかわれるここ10〜20年でどれだけ排出量を減らすか。排出量の増大傾向をいつ減少に転じさせるか。これらについてもG8や16カ国首脳の会合は目標を詰められなかった。 脱温暖化の決意を数字で表すという点では、めざましい成果があったとは言い難い。だが、そんななかで期待がもてる変化は見えてきた。 
 一つは、先進国が「野心的な中期の国別総量目標」を掲げると明言したことだ。もう一つは、新興国の側も野放図に排出量をふやさないようにブレーキを踏む責任を、条件付きながら引き受けたことだ。16カ国首脳の宣言はもって回った表現になっているが、技術や融資などの支援を前提に新興国側も国ごとに適切な行動をとるとしている。 先進国も新興国も、負担を一方的にかぶらないよう警戒しつつ、同じ方向をむいて動き出したように見える。この流れを強めていくことが大切だ。今回芽生えた流れをどう肉付けするか。次の難題が待ち構えている。 

10日;毎日社説(1)北海道・洞爺湖サミット 先進国の削減責任が不明確だ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080709ddm005070015000c.html
『温室効果ガス削減の長期目標は、一読しただけでは昨年からの進展の度合いが判別できず、あいまいさの残る内容だ。今回、温暖化対策でG8に最低限の合意として求められていたのは、昨年の独ハイリゲンダム・サミットの合意を前進させることだった。「50年に半減」という数値を残し、かつ、米国が合意に加わったという点では、最悪の事態は免れた。先進国自らが、どこまで自分たちの責任を果たそうとしているかも具体的に表明されていない。むしろ、主要経済国全体の参加が前提となっている。途上国の参加を促すためにも、先進国には世界全体の目標を超える削減が求められている。
 中期目標については、G8が野心的な国別総量目標を設定することが合意された。米国が設定に否定的だったことを考えると、この部分は前進である。G8が指摘するように、地球温暖化を食い止めるには、先進国だけの努力では不十分であることは事実だ。途上国を含め、すべての主要経済国が排出削減に取り組むことが必要であることは論をまたない。9日の主要経済国会合(MEM)では、長期目標や中期目標などについて、G8の合意をさらに一歩進める必要がある。日本には、先進国としての責任ある目標を示し、議論をリードすることが求められる。

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  文藝春秋の8月号に、「皇太子、雅子妃への手紙―批判の嵐の中で」は、6氏が擁護論を展開した。詳細に読むと、よく理解できる。それぞれの人の論点がしっかりしている。バッシングに近い批判に対して丁寧に説明している。側近の情報が公開されないだけに、想像が虚像を生んだ。
同世代の茂木健一郎氏の『「世界を見た」お二人に』は示唆に富んでいる。「遠い世界にいらっしゃる二人だが、個人的に、とりわけ親しみを感じる。」と実像を示す努力をしている。グローバリズム下の天皇・皇后のあり方を、「小泉信三の覚悟と想い」を保阪正康氏が書いた。想像の世界でしか分からない事は正しい見方が出来にくい。それを少しでも、正してくれるようだ。

文藝春秋 8月号    http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm

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