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シニアネット 『おいおい』

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(NO 691-2008.03.23)シニアネット『おいおい』 第691号

2008/03/23

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/03/23━━

    シニアネット 『おいおい』        第691号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動するシニアの情報紙━━━━━━

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 子なければすでに晩年春の雪           正木 ゆう子

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 子供がいれば、子供の成長を楽しみにして、日常生活に「活」が入ります。そして、自分のことを考えるのは子供が成長して、独立してからです。「子なければ」未来に夢がなく、自分に向かって対峙してしまう。ついつい、自分の生老病死について考える。そして「すでに晩年」を意識して、自分を痛めるのである。
「春の雪」は、春先の暖かくなったときに、突然に降ることがある。水分が多く雪片も大きく降りながら緩んだ気温にふれて,とけてしまう。「晩年」は、「春の雪」のようなはかないものであろうか。熊本県熊本市生まれ。(1952− )。

┏━━読者より━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎京都市 留岡寛様より。『おいおい』第689号(3月17日号)の巻頭俳句<血統書自慢の犬も朝寝せり 大島 民郎>についての便りを頂きました◎
『大島民郎様の句 懐かしく思いました。 同氏は小生宅の裏側の住友銀行社宅に一時おられ 亡父と懇意にさしてもらい お嬢様が幼稚園か小学校へ行かれるのを同じ小学校の上級生であった末の弟がエスコートして行ったりしました。同氏との関係から父は水原秋桜子氏ともご懇意になり馬酔木の表紙を何度か描かせていただきました。昨日も父の書類を整理中大島様の所感が出てきました。懐かしく思いました。

┏━━台湾総統選挙━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎日本との関係は。中国との関係は。どうなるか注視しよう◎
 台湾の総統に国民党の馬英九・前台北市長(57)が当選した。国民党にとっては8年ぶりの政権奪還である。 国民党は、台湾の人々には複雑な思いがある。約60年前、中国の内戦に敗れた国民党は台湾に逃れ、独裁統治を長期にわたって続けた。武力弾圧で大勢の住民が犠牲になった2・28事件の悲劇は、外来政権の圧政の象徴として記憶されている。 
 初の台湾出身の総統となった国民党の李登輝氏のもとで90年代、民主化が進んだ。8年前の選挙で、初めて野党民進党の陳水扁氏に総統の座を奪われた。その国民党の返り咲きである。かつての独裁政党から様変わりしているのはむろんだが、住民の間に拒否感がないわけではない。
 
23日;産経社説(全)湾政権交代 民主体制の継続発展を 東アジア変化への備え必要
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080323/chn0803230235004-n1.htm
『戦後の台湾を50年以上支配し、いまも外省人(中国大陸系)が党幹部に多い国民党が政権を奪回することで、台湾は徐々に中国寄りに変わる可能性もある。中台が接近すれば、東アジア情勢にも大きな影響を与える。李登輝前総統時代から20年近く続いた台湾の親日路線にも微妙な変化をもたらす可能性がある。台湾の民主主義体制の継続発展を願うと同時に、日本政府には台湾の政権交代で生まれ得る地政学的変化に、政治、外交、経済、安全保障など幅広い観点から十分な備えを行うよう求めたい。
 ≪陳・民進党政権に失策≫ 民進党の敗因は多い。8年前、民進党は総統を獲得したものの、議会は野党が多数を占め、権力のねじれ現象が続いた結果、政治、経済の混乱を招き、政権の責任が問われたことが大きい。その過程では、立法院で過半数を獲得するチャンスがあった04年末の立法委員(国会議員)選挙で、党の準備不足から敗北したことも失策だった。今年1月の立法委選挙での大敗もその延長線上にある。民進党内の派閥間の対立が、結束を弱める原因ともなった。友党だった台湾団結連盟との連携、協調にも失敗した。
 中国政策や台湾の将来を決める基本政策で、陳総統の路線が左右に揺れたことも選挙民の信頼を失わせる結果となった。前回選挙で効果があった台湾人意識(アイデンティティー)への訴えも、馬氏の台湾化路線もあって、今回はあまり力にならなかった。
 従来、民進党支持が多かった20歳代の若年層がイデオロギーに無関心となり、民進党離れが進んだとも指摘された。
 選挙直前に勃発したチベット騒乱は、中国の脅威を指摘してきた民進党にとり、絶好の追い風とみられたが、中国政府の徹底した情報統制もあり、十分に生かしきれなかった。投票2日前になって表明された李前総統の謝氏支持も及ばなかった。一方、馬氏の勝因は、台北市長時代からの個人的人気に加え、党長老らの反対を押し切って掲げたといわれる台湾主体の台湾化路線が有権者の安心感を誘ったといえる。「台湾を愛する12項目建設」計画や、中国と台湾の「共同市場」構想などが、経済に不満を持つ層に期待を抱かせた。
 「統一しない」「独立しない」「武力行使しない」の「3つのノー」政策も馬氏の柔軟路線を印象づけるのに役立ったようだ。
 ≪国民党の反日には懸念≫ だが、馬氏の今後は決して安泰ではない。馬氏の掲げた台湾化路線は、今後の中国との交渉のなかで、どこまで維持できるか。後退すればたちまち、台湾への裏切りとして住民の反発を招こう。中台「共同市場」構想も、「中台統一の“一中市場”であり、中国の安い労働力や農産物を台湾に招いて、台湾経済を破滅させる」という謝氏らによる批判をどう克服するか、難問山積だ。なによりも、台湾の民主化の行方が気になる。馬氏は、民主化時代に進んだ台湾の歴史見直しや正名運動(中国や中華を台湾に変える運動)にも異論を唱えたことがある。国民党内の本土派との主導権争いも表面化しよう。
 日台関係にも不安が残る。馬氏は「自分は反日ではない」と強調するが、個人より国民党の体質として残っている反日には懸念を抱かざるを得ない。馬氏はいまも、尖閣諸島は中華民国の領土だと主張する。台湾が尖閣問題で中国と対日共闘するようなことがあれば、日台関係は最悪となろう。台湾は日本の生命線でもある。その台湾の変化に、従来以上の関心を持ち続けていきたい。

23日;毎日社説(1)台湾総統選 馬氏は台湾意識をつかんだ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080323ddm005070137000c.html
『台湾の民主化は1980年代末の戒厳令解除で始まった。歴史は浅いが、国民党から民進党、民進党から国民党と2度の政権交代が混乱なく実現した。民主主義の成熟度を示している。馬氏は、若さと清廉なイメージで人気が高い。相次ぐ政治スキャンダルで地に落ちた政治の刷新を願う気持ちが馬氏に託された。2000年の総統選では台湾出身者を支持基盤とする民進党は「台湾アイデンティティー」を対立軸に据え、大陸出身者の政党である国民党に勝利した。その後、陳総統は台湾化政策を進め、「中華民国」を「台湾」に改名する憲法改正を目指した。中国はこれを「法理上の独立宣言だ」として反国家分裂法を制定し台湾武力進攻を合法化した。陳総統は憲法改正の代わりに住民投票という形で独立路線を貫こうとした。だが、民意の判定は1月の立法院選挙で出た。国民党が圧勝し、民進党は議席の4割を占めていたが4分の1に激減した。
 中国は、対話の相手として馬政権を歓迎するだろう。国民党は「一つの中国」の原則で合意できる。さらに立法院で多数をとれなかった陳政権と違い、議会の絶対多数を制し強力な執行力を持つからである。だが、馬氏の勝利は中国との統一が支持されたことにはならない。馬氏は台湾意識を代表することに成功したのである。立法院選挙の結果が示すように、国民党の支持基盤が、大陸出身者から、台湾出身者へ広がったのであり、台湾有権者の意識が中国との統一に寄ったわけではない。台湾の政治にとって重要なことは、むしろ弱体化した民進党が次に政権交代可能な勢力を回復できるかどうかだろう。新台湾人の党に衣替えした国民党に対して、台湾独立以外の対立軸を示せるか、野党となる民進党の責任は重い。

23日;朝日社説(1)総統選挙―台湾政治がまた進化した
http://www.asahi.com/paper/editorial20080323.html?ref=any
『 国民党は中国との統一を長期的な視野に入れている。大陸出身か台湾出身かというかつての対立構図が薄れ、台湾人意識が社会の主流になるなかで、極端な路線は支持されなくなっている。馬氏も選挙戦では統一色を薄めることに腐心し、チベット騒乱事件では北京五輪ボイコットの可能性さえ口にしてみせた。片や、民進党の謝長廷候補は中国との交流拡大を語るなど、政策選択の幅は狭まっているのが実情だ。 結局、国民党に勝利をもたらしたのは、民進党の陳政権に対する有権者の強い不満だったのではないか。中国との対立をいたずらにあおり、経済政策に失敗したとの批判を受けた。 馬氏と国民党は今後、長年の独裁時代に染みついた党の利権体質や腐敗からの脱皮を徹底できるかどうかで真価を問われることになろう。民進党が推進した「台湾名による国連加盟」を問う住民投票が同時におこなわれたが、不成立に終わった。これも陳政権批判と重なる。 
 中台の関係は安定の方向に進むと予想される。中国との融和をはかる国民党の政権復帰を、中国側は歓迎しているに違いない。だが、チベット騒乱で台湾世論の反発は強まっている。大陸経済にのみ込まれるのではないかという懸念も抱いている。性急な接近はかえって摩擦を呼び起こしかねないことを中国側は常に頭に置いておくべきだろう。 中台間の緊張緩和は、この地域の安定を望む日本や米国にとっては好材料だ。中国には、台湾の対岸に並べたミサイル群を撤去し、海軍力の増強を見直すなど、信頼感を増すための努力をしてもらいたい

23日;読売社説(1)台湾総統選 住民は対中融和を選択した
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080322-OYT1T00825.htm
『国民党総統の誕生は、台湾住民が中国との融和路線を通じ、実利を求めたことを意味する。住民の間に台湾人意識が強まる中、大陸出身の馬氏が当選したのは、経済不振をはじめ民進党政権の失政によるところが大きい。陳政権の2期8年の間、中国は目覚ましい経済成長を遂げた。台湾が巨大な大陸市場の恩恵を十分に受けていない、といった不満が高まっていた。
 馬氏は選挙戦中、対中関係について、〈1〉中国とは統一しない〈2〉台湾は独立しない〈3〉(中台間の)武力行使はしない――と、住民の大多数が望む現状維持に向けた方針を打ち出した。 「一つの中国」の立場ながら、「台湾の前途は、2300万人の台湾住民が決める」と、人口の85%を占める台湾出身者に歩み寄る姿勢も示した。こうした方針が、今後も維持されるのかどうか。馬氏は一方で、天安門事件やチベット武力弾圧を厳しく批判する人権重視を打ち出している。中国は、こうした態度に警戒心を抱き、これまで一度も馬氏を招待していない。中国との関係はどう進んでいくのか。
 馬氏の課題は、今年初めの立法委員選挙で圧勝した国民党が安定多数を占める立法院と連携しながら、不振が続く台湾経済を立て直すことだ。馬氏が提唱する中国との共同市場の創設には、中国も呼応してくるだろう。だが、あまりに一体化を急いだりすると、台湾住民から強い拒否反応も予想される。日本との良好な関係をめざすとしている馬氏だが、尖閣問題では日本の領有権に対して、厳しい見方をしている。対日姿勢も、注視したい。
 台湾の行方は東アジアの安全保障にもかかわる。慎重な舵取りを求めたい。

23日;日経社説(1)台湾の馬新総統は中国と対話再開を
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20080322AS1K2200622032008.html
『1996年に始まった総統(任期4年)の直接選挙は今回が4回目。中国と台湾の経済力は陳政権の2期8年の間にかなり変わった。2000年に世界7位だった中国の国内総生産(GDP)は、05年に米国、日本、ドイツに次ぐ4位に躍り出た。一方、国・地域別で世界16位だった台湾のGDPは21位に後退した。馬氏は陳政権の“経済失政”を指摘し「両岸(中台)共同市場」構想を提唱した。台湾の「主体性」を訴える謝氏は同構想を批判したが、両氏とも中台直行便の拡大や対中投資規制の緩和、中国からの観光客受け入れなどを公約した。大陸との関係も含め、より実利的な政策を期待する票が馬氏に集まった格好だ。
 中国の温家宝首相は18日の記者会見で台湾との関係について「1つの中国」を前提としながらも「早期の対話回復を希望する」と述べた。馬氏は胡錦濤政権と対話を復活させ、中台問題の平和的解決に向けて話し合うよう望む。90年代に制空権などに勝る台湾が優位といわれた中台の軍事バランスも変わりつつある。軍事予算規模で中国は00年以降、台湾を上回った。総統選を前に米空母2隻が台湾近海に派遣されたとの情報もあり、台湾海峡は不安定になりかねない。中国政府は住民投票が成立すれば「台湾の法的独立への一歩」と強く反対していた。中台双方は相手を刺激するような言動を控え、東アジアの平和と安定に寄与すべきだ。 

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