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シニアネット 『おいおい』

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(NO 661-2007.12.31)シニアネット『おいおい』 第661号

2007/12/31

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━ 
━━━━━2007/12/31━━

     シニアネット 『おいおい』         第661号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━━━

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 年を以て巨人としたり歩み去る               高浜 虚子

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 大正2年、虚子39歳の作。小説家になる夢を諦めて、俳句に生きる決断をした年。しかし、胃腸病で健康に自信が持てない。「ホトトギス」も2月と4月休刊。6月27日にはホトトギス2百号記念能楽堂の行事があった。7月には病床に伏した。9月鎌倉市へ移住。そんな多事多難の「年」が「歩み去」ろうとしている。
「時」の姿を「巨人」に擬人化している。ゆっくりと「時」が悠然と後姿を見せて歩み去る。悠然として去るのは現在でなく、はるかに大きい過去かも知れない。虚子は「時」に対して絶対的な信頼をしている。人の力では計り知れない、人の力の及ばない存在としての「時」を。だから、肉体的にはマイナスの年でも、精神的にはプラスと考えている。昭和25年(76歳)の<去年今年貫く棒の如きもの>という境地に達する。
鷹羽狩行の、昭和48年作の<ゆく年のゆくさきのあるごとくゆく>は、落ち着いて消え去る「時」の姿が、よく見える。松山生まれ。(1974−1959)。

┏━━「戊子」の年━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  愛読に感謝します。独断と偏見のメルマガですが、辛抱強くお読みいただきありがとうございます。巻頭の俳句の如く、大きな巨人のような「時間」が去って行くのですね。それも、1年という単位で。そして、新しい単位の1年が始まろうとしている。
 今年の「丁亥」は、丁と亥があいまって、何が起こるか分からい年でした。爆発していろいろな事象が起こりました。旧勢力が終息して新勢力が交代するが、その波立ちに世間は波立ち、何となく落ち着かない世相が続きました。
来年の「戊子」の戊は茂と同じで、樹木が繁茂しすぎて剪定して整理する年回り。子は、新しい生命力が芽生えてくる年。新しい生命力を伸ばすために樹木を整理整頓しなければならない。前回の「戊子」は昭和23年(1948)で、敗戦処理が進み、財閥解体、極東国際軍事裁判でA級戦犯7人が絞首刑になった。
 来る年が、ごたごたしたことを整理整頓する年です。新しい年が幸せな年であることを祈念します。引き続き、愛読をお願いします。

┏━━2007年回顧━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
28日;読売社説(全)07回顧 世界 ひずみの顕在化が強めた不安
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20071227ig90.htm
『世界の至るところで様々なひずみが顕在化し、重苦しい不透明感が残った。2007年は、そんな1年だったと見ることもできるだろう。本紙読者が選んだ「海外10大ニュース」の中には、そのような出来事がいくつも並んだ。国際経済に大きな影響を及ぼしている二つの問題は、“金余り”という一種のひずみから生じたとは言えないか。
 原油価格が11月、1バレル=99ドル台と史上最高値を記録した(2位)。
 ◆根深い住宅融資問題◆ 急騰の主な原因は投資ファンドなどの投機資金の流入と見られる。余剰資金を原油など商品市場へ向かわせた“主犯の一人”は、米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付き問題だ(4位)。米景気の失速懸念が広まり、株安を招いた。行き場を失った資金が原油などへ向かった。「サブプライム」は、住宅価格の上昇を前提にしたものだ。住宅バブルの崩壊というリスクを軽視した点に、金融の王道からそれた、ゆがみはなかったか。
 今年も、中国経済が世界の成長に大きく寄与したのは、間違いないだろう。だが、その膨張経済のひずみを象徴するような現象が顕著となった。中国産品の安全性に関する信頼が、世界規模で失墜した(3位)。 ペットフードを食べたペットが死ぬ。野菜、魚介類、化粧品、おもちゃから有害物質が見つかる。
 ◆中国産品の信頼失墜◆ 急速な成長の中で、利益至上主義だけが限りなく膨らんできたのか。安全性に配慮する意識は育つのだろうか。
 ひずみは、軍政などの強権体制下、あるいは破綻寸前国家で現れやすい。9月、ミャンマーの軍事政権は、最大都市ヤンゴンなどで拡大した反政府デモを武力制圧した(1位)。 30人以上の犠牲者の中に、取材中の映像ジャーナリスト、長井健司さんも含まれていた。至近距離から兵士に銃撃される映像に、多くの日本人が衝撃を受けた。依然として復興が進まないアフガニスタンで、7月、医療支援活動などをしていた韓国人キリスト教信者の一行が、旧支配勢力タリバンに拉致された(10位)。
  ◆北朝鮮の核は未解決◆ 北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議は10月、3核施設の無能力化と、すべての核計画の完全申告で合意した共同文書を採択した(6位)。核施設の無能力化の作業は進んでいるとされるが、申告については、文書がうたう今年末までという期限を守りそうにない。
  欧州連合(EU)の主要国、英仏両国にも新指導者が生まれた。サルコジ仏大統領は5月、社会党の女性候補を破り(8位)、ブラウン英首相は6月、ブレア前首相から政権を引き継いだ(14位)。新首相はまもなく、テロ事件の洗礼を受けることになった(16位)。ノーベル平和賞が12月、ゴア前米副大統領らに授与された(9位)。地球温暖化対策で米中両国の取り組みなどを批判してきた人物だ。この受賞は、国際世論の環境問題への関心を強めた。ただ、先の国連気候変動枠組み条約締約国会議での紛糾は、温暖化問題について、共通の姿勢を見いだすことの困難を改めて浮き彫りにした。
  これからも漂い続ける不透明な霧を振り払うのに最大の力を持っているのは、超大国・米国の大統領である。大統領選の行方に十分な注意を払いたい。

30日;日経社説(全)政治の安定と社会の信頼感を取り戻せ
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20071229AS1K2700229122007.html
『日本の政治は「ねじれ国会」で停滞と混迷を余儀なくされ、持続的成長をめざす改革努力は緩みがちになった。年金の記録漏れ問題は有権者の政府不信と年金不安を増幅させた。食品などの偽装表示問題が相次ぎ、社会の規律と信頼感も揺らいでいる。急速な少子高齢化と激しい国際競争の中で、国家・社会と国民生活の安定を維持するのは容易なことではない。政治家、企業経営者はもちろん、国民1人ひとりがよほど真剣な努力を傾けないと、社会の安定と信頼感を取り戻すことは期し難い。
●ねじれ・偽装・年金不振● 国民の間に将来の年金に対する不安が根強くあったが、大規模な年金記録漏れの発覚で国民の行政不信と年金不安は頂点に達し、安倍晋三内閣の支持率は急落した。安倍政権の支持率急落に追い打ちをかけたのが「政治とカネ」の問題である。資金管理団体の事務所費問題で国会の追及を受けた松岡利勝農相が5月に自殺し、衝撃が走った。その後農相に就任した赤城徳彦、遠藤武彦両氏も辞任に追い込まれ、政治不信が一段と高まった。
 今年は食品の「偽装」問題が世間を騒がせた。消費期限の過ぎた牛乳を使ったシュークリームを出荷した不二家、牛肉ミンチに豚肉などを混入していたミートホープ、チョコレート菓子「白い恋人」の賞味期限を改ざんした石屋製菓、和菓子の製造年月日を偽装表示した「赤福」、老舗の船場吉兆まで菓子や総菜の消費期限や産地表示を偽装していた。偽装は食品にとどまらない。建材大手ニチアスの耐火性偽装が発覚し経営者は退陣に追い込まれた。一昨年発覚した耐震偽装の再発防止策として建築基準審査が厳しくなった結果、今年は住宅着工件数が大きく落ち込み、経済成長率を押し下げた。一連の偽装問題は経済社会の規律の緩みを象徴している。
 与野党の政治決戦となった7月の参院選では、年金記録漏れ、政治とカネの問題に加え、地域格差への不満が噴出し、安倍自民党は歴史的な惨敗を喫した。衆院では与党が3分の2以上の多数だが、参院は民主党が完全に主導権を握り、民主党が同意しない限り、法案が1本も通らない「ねじれ国会」が出現した。
 安倍首相は参院選惨敗後も続投したが、健康を損ねて9月の臨時国会の所信表明演説直後に突然、政権を投げ出した。後継首相の福田首相は民主党との協調路線を打ち出し、地域格差などに配慮する方針を表明した。しかし、テロとの戦いの貢献策であるインド洋での海上自衛隊の給油活動は中断したまま2カ月が経過し、テロ特措法に代わる給油新法案はいまだに成立していない。秋に本格検討するはずだった税制抜本改革も先送りされた。
 ねじれ国会を理由に国としての重要な意思決定ができない状況が長期化するのは好ましくない。こうした問題意識から福田首相と小沢一郎民主党代表の間で自民・民主の大連立が協議されたが、不調に終わった。
●早期解散で民意を問え●守屋武昌前防衛次官が逮捕された防衛省汚職事件で政府不信の声は再び高まった。5000万件の年金記録漏れのうち、1975万件の照合作業が難航し、945万件は照合できないことが判明、来年3月までに照合するとした公約と絡んで内閣支持率が急落した。福田政権はねじれ国会のもとで苦しい政権運営が続いている。
 給油新法案は再延長された国会で年明けには与党の3分の2以上の賛成により衆院で再可決され、ようやく成立する見通しだが、来年度予算案を執行するための関連法案をめぐって、ねじれ国会は3月末には最大のヤマ場を迎える。3月末までに予算関連法案が成立しなければ、来年度予算に大きな穴が開く。
 ガソリン税の暫定税率をめぐる与野党激突は避けられそうにないが、国民生活に混乱が生じないよう予算関連法案の速やかな成立が望ましい。その後は衆院を解散し、総選挙で民意を問うことが必要だろう。民意に沿って早急に政治を安定させる枠組みを作り、抜本的な税制改革や年金改革に取り組むことが来年の政治に課せられた最大の課題である。政治の停滞が日本の衰退を招くようなことがあってはならない。

31日;毎日社説(全)07年を振り返る 空気読めずに政治が迷走 民意つかみ「信」の回復を図れ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20071231ddm005070113000c.html
『ニセものが横行した1年だった。相次いで発覚した老舗や名門ブランドの食品偽装は消費者の信用を木っ端みじんに吹き飛ばした。政治の世界では戦後最年少首相が掲げた「美しい国」の看板がはげ落ち、年金記録の不備や公約のウソも露呈した。「信頼」という言葉がこれほどむなしく響いた年も珍しい。
◆ねじれに右往左往◆ 「KY」という言葉が今年の新語・流行語大賞の候補にノミネートされた。空気を読めない人間を揶揄する言葉である。「KY」が政治の世界も侵食したのが今年の特徴だろう。世の中の空気を「民意」と言い換えてもいい。見誤るとどういうことになるかを端的に示したのが7月の参院選だった。国民はスローガン先行の「美しい国」より、年金、雇用、医療制度の充実などの「生活の安心」を求めているのだ。そのことにそっぽを向いた政治に支持が集まるはずもなかった。自民党は歴史的敗北を喫し、安倍氏はその後、退陣に追い込まれた。
不安の内容は「老後の生活設計」が最も多い。年金制度への不安が重くのしかかっているとみることができる。働く者の3人に1人が非正規雇用で、生活保護受給者は105万世帯に及ぶという数字もある。今年は生活保護世帯より所得の低い「ワーキングプア」や、住居がなくネットカフェや漫画喫茶などに寝泊まりする「ネットカフェ難民」の存在もクローズアップされた。それに対して十分な手立てを講じてこなかった政治の責任は大きい。安倍政権はポスト小泉政治を模索しながらも中途半端で幕を閉じた。後を継いだ福田康夫首相は、「KY」という意味では同じ過ちを犯した。
「生活の安心」に鈍感な政治に対する国民の憤りを肌で感じていれば決して出てこない発言だろう。一方、「大連立」を密議した自民、民主両党のトップも「KY」の一例といえるかもしれない。当事者にとっては「ねじれ国会」乗り切りへの方策だったのだろうが、密室合意をトップダウンで押し付ける手法が受け入れられるはずもなかった。
◆官の世界にも波及◆ 役人の怠慢や行政の停滞も、緊張感を失った政治と無縁ではない。社会保険庁による年金記録のずさん管理は国民の怒りを爆発させた。「宙に浮いた年金」や「消えた年金」の責任はいったいだれが、どうとるつもりなのか。防衛省でも、インド洋での海上自衛隊による補給燃料の給油量隠ぺいや、航海日誌破棄など、信じがたい不祥事が相次いだ。揚げ句の果てが、官僚トップの前事務次官の汚職である。薬害C型肝炎訴訟の被害者救済問題は年の瀬になってようやく決着の見通しとなった。しかし、国の謝罪と責任に関する政治決断は後手に回った。これも、官僚任せにしてきた政治の責任といえよう。
 福田首相は「国民の信頼なくしてはどのような立派な政策も実現できない」と言う。そうであるなら、まずは政治が民意をしっかりつかむことから出直しを図らなければならない。

31日;産経社説(全)回顧2007 「偽」は必ず見破られる 取り繕う政治からの脱却を
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071231/trd0712310214002-n1.htm
『年にも人格があるなら、日本漢字能力検定協会から「偽」などという文字を与えられ、まもなくお役ご免となる2007年は、さぞ不本意だろう。
 ≪食品も年金も国政も≫ 「偽」の話題は、政治の世界でも顕著だった。こちらは参院選の結果に影響を与え、衆参ねじれ現象を生んだ。それに起因する混乱は、新年にまたがって国政の停滞をもたらしそうだ。つい最近も、宙に浮いた5000万件の年金記録への対応で「最後の1人、最後の1円まで」という政府や自民党の公約が、実現不可能なものだったことが表面化した。
 参院選大敗に至る過程では、閣僚の辞任や自殺につながった「政治とカネ」にまつわる不祥事が続発し、年金問題と負の相乗効果を生んだ。政治家の言葉、とりわけ釈明の裏には「偽」のにおいが漂う。選挙後、いったんは踏みとどまった安倍晋三前首相は、体調不良が高じると唐突に政権をほうり出し、場の空気を読めない「KY首相」という不名誉な呼び名を冠されてしまった。
  若さと裏表の未熟さに懲りた自民党は、福田首相に「安定」を求めたが、混迷からの脱却にめどは立たない。選挙の痛手から政権運営は内政重視に傾き、新たな安全保障会議構想や集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈の検討など外交・安全保障の重要政策は先送りされている。自身のビジョンが見えない分、逆に「脱安倍」の姿勢は鮮明だが、国際社会からの信頼維持や真の国益に資するとはいえまい。テロとの戦いから脱落した現状で、さらに内向きの政治に傾斜するようでは、国際社会の空気をつかめていないとみなされないだろうか。
 ≪肝炎訴訟の解決は救い≫ その意味で、首相が薬害肝炎訴訟をめぐり議員立法による打開を決断し、原告側と合意にこぎつけたことは大きな救いだ。行政と司法が膠着状態に陥った問題に、民意を踏まえた政治家としての判断が答えを出す。今後の政策運営にも生かしてもらいたい。
  新年には、その国民生活に直結する予算案や予算関連法案が、ねじれ国会の下で審議される。高騰したガソリン価格がどうなるか、といった身近なテーマも含まれる。 国会議員たちの視線の先には、政権交代のかかる衆院選が控えており、選挙民を意識した国会攻防となりがちだが、不都合を安易に取り繕おうとすれば、すぐに見抜かれる。偽物をつかまされぬよう、国民はさらに眼力を磨いておく必要がある。

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