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シニアネット 『おいおい』

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(NO 2006.05.10)シニアネット『おいおい』(第407号)

2006/05/10

━━ senior citizen net ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2006/05/10━━━

     シニアネット 「おいおい」             第407号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━

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 川底に蝌蚪の大国ありにけり                          村上 鬼城
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 蝌蚪(かと)とはオタマジャクシのことです。「川底に蝌蚪の大国あり」とはメルヘンチックな世界。「川底に」真っ黒になったオタマジャクシの大群は大国が有るようです。黒くひょろひょろと泳ぐ「お玉杓子」は育成するにつれて手足が出て,尾がとれて蛙になる。
蝌蚪文字は、古体の篆字の一種。竹簡に漆の汁で書くのが特徴。文字は頭が大きく、末にいく程細く小さくなります。これがおたまじゃくしの形に似ているので、蝌蚪文字と称したそうです。

┏━━ D O ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ◎第5世紀スタート (6)人材育成を怠るな◎
 人は教育しないと育たない。訓練無しには、「子供は育たない」。この10年、企業は人材育成費用をケチった。日本の労務政策の3種の神器―企業内組合・年功序列・終身雇用―を罪悪視した。伝統の企業風土をいかせなかった。2007年問題は、単に団塊の世代の問題にしわ良さされているにすぎない。最近15年間、疎んじられた企業内教育は転換する時代である。人材育成の費用を復活しなければならない。 アウトソーシングが、主流となり、フリーターやニートを生んだ。資源の乏しい日本では人材育成が、生き残りをかける生命線である。
 教育制度の欠陥から、全入時代の大学教育の荒廃は限界に来ている。大学の存在意義が問われる時代が来ている。大学で学ぶ能力の無い大学生を大量に収容して、4年間「放し飼い」する。やる気の無い大学生は、アルバイトに明け暮れて、「知的刺激」のカケラすら味あわず卒業する。間違った「平等化」が進んでいる。能力別の教育の必要性を痛感する。
 人材育成の質の面と量の面での再検討が望まれている。戦後の教育の「公平化」から「重点化」への政策転換が望まれている。「格差」と混同する見方は誤解がある。次世代に必要な人材育成には、「教育費の無料化」が望まれる。奨学制度の充実である。エリートの育成には、お金を惜しまず使う。人材育成の「教育費」はケチってはいけない。社会全体の「教育費」をケチらない社会体制が大切である。国家予算には期待できない、個人の浄財に期待したい。「無用の用」である。教育は百年の計であるから。
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┏━━ S A Y ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       ◎「がん対策」は国家レベルへ引き上げよう◎
 アメリカは、「国家がん法」を制定し、多額の予算をがん対策に振り向けてきた。がん対策を国家戦略と位置づけて、がんに立ち向かうためにも、基本法をつくることの意味は大きい。早期発見と早期治療が、「お題目」の現在の日本のがん対策を政府は真剣に取り組まなければならない。国家的な総合的なシステムの整備が望まれる。 まず、がん対策基本法の制定がすべてのスタートである。自民党の腰砕けの「がん対策」を国家レベルにまで引き上げよう。
8日・朝日社説(1)がん対策 実のある総合戦略を
  http://www.asahi.com/paper/editorial.html
 『政府をあげて、がん対策に取り組むべきだ。民主党はがん治療を専門的に行う病院の整備などを盛り込んだがん対策基本法案を国会に提出した。公明党も法案骨子をまとめ、自民党と共同提案の準備を進めている。日本のがんによる死亡は年間32万人にのぼる。 政府は3次にわたって10カ年総合戦略を進めてきた。ようやく全国にがん拠点病院がつくられる見込みとなり、今秋には東京・築地の国立がんセンターに情報センターもできる。情報や病院を求めてさまよう「がん難民」という言葉すら生まれている。がんには治療だけでなく予防や研究など総合的な取り組みが必要だ。
 参考になるのは米国の例だ。ニクソン大統領時代の1971年に「国家がん法」を制定し、多額の予算をがん対策に振り向けた。1990年代にはがんの発生率が減少に転じたといわれる。がん対策を国家戦略と位置づけて、がんに立ち向かうためにも、基本法をつくることの意味は大きい。民主、公明両党の提案には、がん拠点病院の整備やがん検診、がん登録、情報提供・窓口相談を計画的に進めることが盛り込まれている。がんの治療は外科だけでなく、抗がん剤を扱う内科や放射線科の医師がチームを組んであたらなければならない。医学教育を受け持つ文部科学省と、医療に責任を持つ厚労省は協力して、どこに住んでいても適切な治療を受けられる体制をつくらなければいけない。
がん対策をしっかりと進めるためには、がんと診断された人の治療の実績を集めたがん登録も欠かせない。個人情報の問題もあるが、国で統一的な基準をつくって登録を進めていくべきだ。患者の苦痛を少しでも減らす緩和ケアの分野も充実が急がれる。  与野党のがん対策に大きな違いはない。医療費の抑制をめざす医療改革法案では対立しているが、それとは切り離して、がん対策をまとめてもらいたい。 』
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┏━━ S E E ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        ◎「内臓脂肪症候群」2千万人か◎
8日・朝日新聞)内臓脂肪症候群、40歳超男性の半数危険 脳梗塞の原因
http://www.asahi.com/life/update/0508/010.html
『「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の疑いが強いか、その予備群とみられる人が40歳を過ぎると急増し、40〜74歳の男性の約半数に上ることが8日、厚生労働省の初めての全国調査で分かった。同省は深刻な事態と受け止めている。』
8日・読売)中高年2000万人「内臓脂肪症候群か予備群」
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060508it14.htm?from=top
『日本内科学会の診断基準では、腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上で、これに加えて血圧・血中脂質・血糖の3項目のうち2項目の数値が高い場合、同症候群と認定され、1項目が高い場合は予備群とされる。』
8日・日経)内臓脂肪症候群か予備軍、40代以上の男性の半数
 http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1G0802X%2008052006&g=K1&d=20060508
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┏━━ 読者から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
      トライアスロンと免疫力        
                                 大阪府   園山 康恵 さま
シニアネット第405号を読みました。良い結果が出たそうでよかったですね。その気持ちは当事者でないと本当に心から ”よかった!”という喜びはわからないでしょうね。
私のトライアスリートの友達に100万人に一人という難病とたたかっている人がいます。  ステロイド剤投与しか治療法がなく、外出禁止といわれたにも拘らず、以前宮古島トライアスロンで何度も行った宮古島の海が見たいと一人で出かけ、元気で帰ってきました。帰宅後の検査で結果が良くステロイド剤の量が減ったそうです。行きたいと思ったことをやり遂げきっと免疫力が上がったのでしょう。
免疫力をつけるには何をすべきか悩みます。ではくれぐれもお大事に                       
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「存在感」、「生命力」、「癌の闘病記」についいて
                                                        千葉県 黒須 實 さま
「存在感」、「生命力」、「癌の闘病記」、何れも重たい、万人向けとは言いがたいテーマですが、シニアネット「おいおい」第404号および第405号で、易しい語り口で身近に引き寄せて下さっています。有難うございます。
課題の性質からして、答えは一つではない、或いは正解はないかもしれませんが、思いつくままに下記を叩き台としてみます。読者の方々の色々なお考えやお知恵を頂ければ望外の喜びです。
               
1.存在感
 多くの色々な接近法がありますが、ここでは身近な「父性の存在」から入ってみます。父親としての自分の存在感の吟味です。父の役割を十分に果たしてきたか?自己採点は言うに及ばず、家族からの評価も及第点には程遠い。これを夫に置き換えて見ると尚更影が薄くなる。男の舞台であった学校や職場での存在感も、同窓会やOB会で一時的に復旧されるがお互い殆ど忘れられている。自治会や地域活動でも男は肩書きだけに自己満足しているが、活動の主力や実践は女性である場合が多い。昔は女に対してであったが今や「男は三界に家なし」、男性性の希薄、自分性の喪失場面が拡がっているようである。
 男の出番、自分の出番はもうあまりないのか?と思いたくなる。「我思うが故に我あり」、辛うじて自己存在の確かさをデカルトは17世紀に明証してくれた。この存在認識論は今を去る約2600年前の「三界一心」に迄遡れる。自分の心以外に三界・三世はなく、森羅万象は自分の心に映ずる現象であると釈尊は説き給う。自分の目(六根)に映ずる可視世界だけでなく、六根が消滅しそれを超えて心で認知できる無窮の不可視世界、不可思議三千世界の存在がある。 
2.生命力
 これも色々の切り口があります。ここでは命の続く限り、或いは生命活動の始期と終期の寿命から入ります。「人間五十年、下天の内を比ぶれば夢、幻の如くなり」。天下を布武した信長は人生の短かさ儚さを謡いながら49歳で自刃、波乱の生涯を閉じました。いまや日本は長寿社会、人生80年・90年時代とも言われていますが、「一度生を享け、滅せぬもののあるべきか」、有限であることに変わりはありません。
 しかし、社会的動物の「人」としてではなく、これを生物としての「ヒト」の寿命で見ると命の長さが変わってきます。生命の誕生、DNAの始原は約三十数億年前に遡ります。我々ヒトの組織は分子生物学が明らかにしたように、一個の細胞から分裂増殖した約60兆個の多細胞生物であり、細胞死(アポトーシス、ネクローシス)、脳死、心臓死により個体は消滅しても、生命伝達遺伝子は脈々として数十憶年も生き?がれてきました。義経や信長の生存説は文学的にはフィクションですが、遺伝子の生命力は分子生物学上ではノンフィクション、厳然たる事実となります。
 死とは、生物の物質代謝機能、生体内部の環境を一定に維持するホメオスターシス現象の停止というのが一般的ですが、ヒトは死を意識しつつ生きている生物であり、自分は死んでも自己遺伝子は残り、死後に悪評や不始末ではなく出来れば名声や業績などの存在感を残したいという生物であります。 
3.癌の闘病記
 がんの告知は死刑判決と同じ位深刻残酷なものであります。何の罪を犯していない幼児や生活習慣が正しい規律正しい模範的な方でもある日突然癌の病魔に襲われています。従い告知は患者本人にも或いは家族にも告げられないことが多くあり、家族も本人には嘘を隠し通す辛い重荷を引きずり、死後も長くその悔恨や無念さに明け暮れします。昔結核、今は癌、患者も家族も周囲の関係者を悲惨悲嘆に巻き込み、絶望の奈落の底におとしめる一個人の羅病に止まらず、がん患者数百万人に及ぶ社会的疾病でもあります。
告知され、余命幾何かを宣告されたがん患者の多くも、がんの不利益、周囲への悪影響を恐れて癌を隠す人が多い。田村さんも小生も癌友、率直に癌患者であることを白状した。患者への同情とか支援を期待してではなく、闘病経験を通しての患者としての知見が皆様の癌への正しい理解とがん予防に何らかのご参考にでもなればいうものであります。田村さんは最新の癌診断装置PET(陽電子放射断層撮影)での貴重な体験記を、小生は胃がん手術治療の無痛、無苦、無憂の不思議な体験など闘病の一端でもお伝えできればというものです。
 今や癌は完治できると言われています。しかしがん検査検診異常なしのお墨付きを頂いても、人間それぞれの寿命を横棒の数直線にしてそれをドットに落としてみれば、通過関門一時点での正常異常の瞬間風速です。
「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」(親鸞上人)、平生が往生、往生が平生の確かな命と静かな存在を願います。
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