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シニアネット 『おいおい』

俳句。俳句はすばらしい。俳句を語りあいましょう。

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(NO 396-2006.04.19)シニアネット『おいおい』(第396号)

2006/04/19

━━ senior citizen net ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2006/04/19━━━

     シニアネット 「おいおい」             第396号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 行動するシニアのための情報紙━━━━

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  夜着いて燈はみな春や嵐山                           波多野爽波
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 交通の便がまだ悪い頃だろう、京都の嵐山に列車で駆けつけた。週末で、嵐山の両岸の灯火はどこも花見の宴が盛んである。その中の1つの灯火に急いでいる。週末の1泊2日の楽しい時間を過ごそう。「夜着いて」は駅に着き、宴会場へ急ぐ様子が出ている。
 「燈はみな春や」という表現に、楽しさを思いめぐらせている幸福感が伝わってくる。「嵐山」という京都の地名が生かされている。祖父が宮内大臣の端正な貴公子で、多作多捨を主張した。大正12年生まれ、平成3年68歳で没。

┏━━ D O ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ◎『NHKこころをよむ』「老いるということ」(ラジオ第2放送・日曜日)◎
 4月から6月の毎週日曜日の午後1時20分より2時まで、NHKラジオ第2放送で、作家の黒木千次さんが担当している。テキストも498円。前回「おいおい」第395号で紹介した「ドライビング・ミス・ディジー」の場合が、第5回(4月29日)放送で取り上げられる。演劇で、奈良岡朋子と仲代達也の名演技が話題を呼んでいる。
 横糸の「ユダヤと黒人問題」の人種差別問題と縦糸の「年齢と時間の経過」が巧く説明されている。女主人が満72歳で使用人の運転手が満60歳から物語が始まる意味。そして25年間、主人と使用人は97歳と85歳。主人と使用人の関係のままに「親友」に熟成していく。この「老後の25年」と「老の生み出すもの」は、「歳月の量と質」だと言う。「年齢の足し算」を自覚して、1年1年の味わい方に差が生まれる「年齢の引き算」。「お互いの身の内に汲み込んでいた内部の時間」が「2人の年齢差を消滅し、濃密な時間を刻む光景」を生み出したと。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p/001/06-01993.html
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┏━━ S A Y ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        ◎耐震偽装捜査と法律の不備(社説)◎
 法律不備の中での立件である。不備な法律を犯しても罰されない。これでは,泣くのは庶民だ。大岡裁判のような判決が出ないと「悪ははびこる」。法律の抜け穴を犯した罪は許されない。不正した会社は粉飾決算で。元建築士は名義貸しで。マンションを開発販売した会社は詐欺罪で取調べをする。巨悪の元は『悪いやつほど良く眠る」では、庶民はおさまらない。

19日・読売社説(2)[耐震偽装捜査]「法の不備を乗り越えられるか」
 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060418ig91.htm
『法に不備があり、立件するための法的手立てが限られた中での、捜査陣の苦肉の策でもある。あらゆる違法性をとらえ、全容解明を目指そうとする、捜査陣の意欲の表れとも言えるだろう。合同捜査本部は、詐欺容疑での立件を視野に捜査している。だまされた側の被害は、はっきりしている。だました側の刑事責任を、どう問えるかが捜査の焦点だ。建築業者などの違反行為に対する罰則も新たに設けたり大幅に強化したりする。早期に成立を図るべきだ。』

18日・日経社説(1)耐震偽装の捜査を通じ法の不備も探れ
  http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20060417MS3M1700517042006.html
『昨年11月に事件が報じられた時の驚きとその後、社会に広がった、建物の耐震強度への不信・不安を考えれば、捜査の進展にもどかしさを覚えるのが、国民の率直な感想ではないだろうか。そのもどかしさは、捜査能力に起因するのではなかろう。法の不備に原因がある、と考えるべきだ。今回の捜査は事案の真相解明だけでなく、法制度の実態解明も目的にして進めてほしい。』

17日・産経社説(2)耐震偽装聴取 なに一つ解決していない
     http://www.sankei.co.jp/news/060418/morning/editoria.htm
『問題解決に向けた行政の対応も、中途半端といわざるを得ない。欠陥住宅補償のため、売り主の保険加入義務は先送りされた。被害者の泣き寝入りを防ぐためにも、保険は必要だったのではないか。自社の利益のみを追求し、住民の信頼を踏みにじった倫理観のなさも問題である。今後も多額の負担を強いられ、精神的にも苦しむ被害住民はもとより国民にとっても問題はなに一つ解決していない。』
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┏━━ S E E ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        ◎「イックス・キューズ・ミー」の一言がない◎   
 ご隠居は怒っている。ぶっつかっても謝らない。「すみません」の一言がない。人が棒に見えるのか。石ころとして無視するのか。ぶち当たって、謝る日本人がいない。先日も、私が手で抱えていた紙包みに、コートを絡ませてきた若者がいた。私は、瞬間「犯罪」と立ちすくんだ。若者は平然とコートを紙袋から抜き取って「黙って」立ち去った。まるで、木の枝からコート抜き取るように。声をかけようとしたが、逃げ足の速いこと。
 こちらは、人間様ですよ無機質な物質と見られたところに怒りをおぼえた。正気の若者には、爺さんはポストが電柱以下にしか見えないのか。酒は飲んでなかったよなー。狭い国ですよ。一言欲しいですよね。「イックス・キューズ・ミー」
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┏━━ 読者から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         胃癌入院一周期−御礼とご報告 
                                                         千葉県柏市 黒須 實さん
1.胃癌入院一周期―御礼とご報告
 有為転変、JR尼崎脱線事故の悲報からまもなく一周忌。平成17年4月25日は日赤医療センター広尾に入院させて頂いた日、まもなく胃癌入院一周期となります。
 今日この雑記を書ける僥倖は、畏友増田寛次郎院長様、名医酒井敬介先生様が無痛・無苦・無憂の不可思議なる手術施療をして下さったご恩に始まります。 生老病死からの抜苦与楽の有難きご恩は行住坐臥、皆々様へ深甚なる感謝を捧げております。
 どうしている、元気か? まだ生きておるのか!折々にご心配を頂きながら、平素のご無音をお詫び申します。蛇足冗長ながら近況は下記ですが一言で申せば、「死こじれ死にこじれつゝ夜寒かな(小林一茶)」に尽きるかと思います。癌を友としてのこの1年間の道連れ、癌予防に何らかのご参考になれば望外の喜びであります。 

2.日のはじめー生老病の泣き笑い
 夜が明けるとお富さんが朝御飯の催促にくる。氷雨と飢えに難儀していた小猫を子供が家に入れてあげなかったら ♪死んだ筈だよ お富さん♪、名前の由来です。   
日替わり朝食を用意しその後で外の野良猫と庭に来る野鳥の餌やりである。つぐみの母親はパン屑をくわえてせっせと子供に運ぶ。妻子を路頭に迷わせるのは小生だけでなく、つぐみの雄も同じらしい。一宿一飯、一期一会のご縁がいつまで続けられか?結構手間も掛かり忙しいが、人間中心世界の外界、自然や超自然からの語り掛けを聞くのが楽しい。
「胃を切っても、その内また生えてくるから心配するな」、多くの友が励ましてくれる。トカゲのシッポならいざ知らず、切除された胃が再生復元するとは思えない。胃を切った人の99%が、栄養障害、ダンピング、下痢、貧血、体重減、腸閉塞、転移再発など程度の違いはあれ何らかの後遺症に悩むとされている(慈恵医大 青木照明客員教授の調査報告)。 
手術より一年目、胃癌を克服しましたと高らかに勝利宣言したいが不遜であると。人生50年時代には二つ目(重複癌)、三つ目(多重癌)の癌が出来る前に寿命が尽きた。人生80年時代、癌一つ克服しても長生きすればするほど発癌の危険性が高まり、多重癌リスクが大きくなるのは理の当然。早期発見の癌検診が肝要であると(弘前大学 吉田豊名誉教授)。
 食事は腹八分目を良しとするが、小生の残存庫では腹二分目ですぐに食楽が飽食膨満の苦しみに変わる。体重は49kg(身長174cm,)、10kg減程度は世間相場であるから気にすることもない。しかし医食同源、摂取エネルギーが少ないせいか気力体力が元には戻らない。胃袋の重量才数が減少し体の重心が臍下三寸から上半身に移動している。すぐにバランスを崩しフラフラする。
 昨年10月自宅で卒倒し救急車で地元の市立病院に搬入された。卵巣抗がん剤一本百万円は家内で数本経験済みだが、卒倒も「ひと転び100万円」と言われる(東大 武藤芳照教授―転倒予防医学)。幸い骨折は免れたが鉛を体中に詰められたようで寝たきり老人となった。紙おむつをよく失敗し看護師さんに迷惑をかけよく叱られる。認知症同類の患者さんが奥様や看護師さんを、辺り構わず昔の彼女の源氏名で呼付けている。その方よりはまだましだと思いたいが、寝ても覚めても忘れえぬ彼女がいなかっただけの違いかもしれない。連日の検査づくめ、つける薬もないので約2週間で退院させて貰った。
往年と比較すれば気力体力が不可逆的に減少衰退するのは当然。自然の摂理として受容すれば体調不良、思考動作の鈍重は日常的な生苦の泣き笑い、日々是好日であります。

3.日が暮れて道なお遠しー凡愚の出しゃばり
 目下の課題は社会復帰であります。長年の企業戦士、産業老廃物をリサイクル、再使用出来ればという出しゃばりでもあります。
 本業経営コンサルト稼業の他に、市の各種審議委員、生涯学習市民団体の会長、自治会役員、地元商店街の活性化、移送サービスNPOの立上げ、ベンチャー起業支援などなど、いずれも頼まれ仕事であるが体調不良は断りの理由にならないと手厳しい。御用聞き、下働きの実動作業であるから、体力のあった頃と違い自分の処理能力を越えそうだ。
「葬儀委員長もしてやる、安心して逝け」、告知・入院から世話になっている親友は、人様に頼まれた以上最後までちゃんとやれ!と背中を押す。しかし一寸待てと。胃癌は後期発見、5年余命率51%とすると残存平均余命は2.5年、もうすぐ1年目だから任期2年以上の役職は最後まで務まらんだろうと。彼は法学部だったから彼の確率計算は少し怪しいが、何の為 誰の為にするのかよく考えろと。
考えてみると余計なお節介は今に始まった事ではない。中学時代の恩師大石法夫先生は出撃命令数日違いで人間魚雷回天の基地山口県光から生還された。海軍軍服のままで教壇に立たれていたが、そのお姿に光背を見たこと今も脳裏に鮮やかである。先生が難行勤行を積んでおられた僧坊で下肥の汲取り担ぎ作業などを教えて下さった中に、「美味しきものはまず人に、嫌な仕事はわしがしょう…」、これを寮歌「嗚呼玉杯に花受けて」の節で習い歌う。以来50年余り折に触れ、「立処皆真」のお教え共々拳々服膺させて頂き、心得違いながらお節介しては人様にご迷惑をお掛けしている。
 先生は85歳の今も念仏求道者(浄土真宗)として東奔西走、各地の聞法会に出講され、NHKテレビ・ラジオの「心の時代」他に何度も出て下さっている。不肖の迂生は海外駐在や海外出張、流浪転々をいいことに長年ご無音に過ぎていた。米国から帰国後相変わらず我執妄執、邪険驕慢の闇に明け暮れしていたが、翌年平成15年2月17日の早暁ラジオ深夜便が思い掛けなく琴線を揺り起こす。生き生きとしたお声が流れてきた。すぐに先生であることが分かった。中学時代の同級生に教えて貰いお電話をしたら大変お世話になった奥様がお出になり覚えていて下さり大変有難い。すぐに先生にお変わり下さったが有難くもう声が続かない。その後お手紙や五冊目の御著『闇の中に光りあり』(樹心社 平成15年7月初版)を頂き、ご法話の書信も送って下さっている。
 先生の善知識は御法話、御文書だけではない。玉声や紙筆を超え身命を賭しての無言の御教えがある。難病の口腔底癌(平成16年1月ご手術)を克服され6ヶ月入院のところを4ヶ月でご退院後(同年3月)、すぐに月例法座を勤められる。人間の能力限界を超えておられる。
ご手術の前と後、ご病室に伺候させて頂いた。自筆の六字の名号「南無阿弥陀仏」を枕頭に掲げ、9時間にも及ぶ大手術の前にも後にも泰然自若、弥陀本願の光りに輝いておられた。不憂、不惑、不畏、言葉として耳にしたことはあるが、これを実存のお姿として実在を目に映して下さった。師恩、三宝の佛恩、友愛、広大無辺なご恩が暗愚凡夫を何時も包んで下さっている。
 今年も見られた桜花風光の幸せ、人様の為が自分の喜び、自分の為が人様の喜び、自と他の壁が融けて三千世界に帰一するお教え、凡愚ながらそれを望見し欣求し使って頂く今日この頃でございます。皆々様に篤く御礼感謝申し上げます。
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