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シニアネット 『おいおい』

俳句。俳句はすばらしい。俳句を語りあいましょう。

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[No.220-04.11.10] シニアネット(第2世紀20号通巻第220号)

2004/11/10

┏━━ senior citizen net ━━━━━━━━━━ 2004/11/10 ━━┓
  
  シニアネット「おいおい」 第2世紀20号 (通巻 第220号) 
                 
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  流れ行く大根の葉の早さかな             高浜 虚子

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 昭和3年11月10日の作。速い流れに乗って、大根の葉が流れさる時間その
ものを描ききった。「葉」「早さ」と頭韻をふむ。東京都世田谷区の浄真寺(九
品仏)への吟行したときの句。当時は農村で、大根畑や菜畑であった。
自句自解によると「・・・・フトある小川に出で、橋の上に佇んでその水を見て
ると、大根の葉が非常な早さで流れている。これを見た瞬間に今まで心にたまり
たまって来た感興がはじめて焦点を得て句になったのである。その瞬間の心の状
態を言えば、他に何物もなく、ただ水に流れ行く大根の葉の早さということのみ
があつたのである。流れ行くと一息に叙したところも、一にその早さにのみ興味
が集中されたからのことである。今でもなおその時の早く流れる大根の葉っぱが
いちじるしい強い印象をもって目に残っている。」大根の葉に眼を集中させた写
生の極致の句である。
┏━━ DO  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       ◎老人の夢は壊された◎
11月23日は私の誕生日である。十年前の誕生日前日に、35年勤めた会社を定年
退職した。58歳だった。その後、5年半グループ会社で勤務して厚生年金を40年
支払った。
退職金のほぼ半分を厚生年金基金の「加算年金」にした。3階建て部分の年金であ
る。支給期間が「満60歳から終身(ただし15年間保証)」の文言に惹かれたから。
8年間毎年無事に支給された。
今回、厚生年金基金が解散した。政府へ「厚生年金基金の基金代行部分が返上され
た」だが、実質は「厚生年金基金の清算」である。加算年金は、60歳からの支給
済みの年金を年金原資から控除後の金額が返金された。雀の涙であった。終身だが、
15年間保証だから清算されても、あと7年支給されると安心していた。1年150
万円の年金が皆無になった。生活設計が狂ってしまった。「既得権は守られるもの」
と思っていた。甘かった。遵守されなかった。
厚生年金の老齢年金部分の国への返上は仕方が無いが、会社の加算部分は退職金で
あるから専門家に預ければうまく運用して貰えると信じていた。信頼して信託した。
厚生年金基金の財政計算が世情に合わなくなったのだろうが、「昔の従業員と約束
したこと」を反故にすることが許されるだろうか。退職者のステークホールダーに
位置は低い。発言権は無いに等しい。決定済みのことだが、納得いかない。紙切れ
になった厚生年金基金の年金保証書を幾度も出して、ジッーと眺めている。
社会保険庁の裁定済みの通知書を幾度も見ながら、今後の生活設計をどうしようか
と眠れぬ夜が続く。誕生日を前に「恨み節」を歌っている。平均的な年金生活者と
しては贅沢な戯言だろうか。老人の大きな夢が壊れてしまった。
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┏━━ SAY ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ◎シニアよ、地域の大学へ出かけよう◎
大学への希望者が、全員入学できる「全入」の時代が来た。赤ちゃんの時に済んで
いるはずの「食事と排泄」の習慣が整っていない者。幼稚園での躾が出来てない大
学生も居る。小学・中学校や高校時代の「生活習慣」の未確立は多数派である。
解決を先送りされた「問題解決」を大学の4年間で「全人間的に解決」を望むのは
無理である。大学に課せられている「知性の伸長」についても、肉体や精神や生活
習慣とのバランスの中で解決可能である。基礎的な問題をクリアして無い学生に、
応用問題の解答を求めるのは無理である。
「職業選択の窓口」が高校から大学へ覆いかぶしさってきた。採用側もかなりの責
任を負わされる。即戦力の学生を選抜する。大学では職業教育が未整備である。就
職の経験の無い教授に、就職指導を押し付けるのは酷である。学校教育を終えて社
会に出る「出口」が大学の責任となった。職業斡旋の役割が大学にまわって来た。
採用側が求める能力は、コミュニケーション能力(伝達能力)・セルフコントロー
ル(自己管理能力)・行動力(情熱)である。大学での可能な教育はコミュニケー
ション能力特に、論理思考と企画力(構想力)の伸長くらいである。その分野の専
門技術に腐心するにしても時間が足りない。青年時代に形成され易すい哲学的思想
体系の確立にまわす時間がない。
人生のベテランが大学に行き、大学に支援と助言をしていただきたい。大学はどれ
だけ助かるだろう。
学園祭への参加、大学の図書館へ、公開講座への参加、社会人聴講生として、ゲス
ト講師として、非常勤講師として、NPO法人のサポーターとして、就職活動のサ
ポート等々。まだまだ、たくさんある。シニアが大学に行き「大学が生きた学問の
場」に変わるために協力して頂きたい。老人クラブとか老人施設に集まるのも良い
だろう。地域の大学へ出かけてみる。若者と話をする、知の探求をする。
オープンな大学が多くなっている。地域との連携を試みる大学も多いが、入口を模
索している大学がほとんどだ。シニアの皆様のサポートを大学は求めています。ま
ず、秋の学園祭に出かけて見てください。その時に、図書館にお寄りください。司
書と話をしてみてください、その大学の「知性度」とか「情報力」がわかります。
それを確認するのが第1歩です。
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┏━━  SEE ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 映画「隠し剣 鬼の爪」◎
山田洋次監督の時代劇映画である。「たそがれ清兵衛」の姉妹編。幕末の山形・庄
内を舞台に「鬼の爪」という秘剣を伝授された下級武士が主人公で、奉公の娘との切
ない愛を描く。行く末不透明な時代に若者が同苦しみ、どう生きたか。若者への応
援歌である。
http://www.kakushiken.jp/
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┏━━ 自衛隊の派遣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ◎東京都の福山さんから、ご意見をいただきました◎
 サマワへの自衛隊の派遣の是非が、現実から離れたところでだけ議論されている
気がします。法解釈の問題とか、戦闘地域かどうかで与野党が議論していますが、
肝心の、サマワで自衛隊が何をやっているか、という情報が殆んど伝わってきませ
ん。新聞記者は行っていないのでしょうか。
テロリスト以外からは歓迎されているのか、それともやはり胡散臭い目で見られて
いるのか、本当にイラクの役に立っているのかを、もっと報道して貰いたいもので
す。
本当にイラクで歓迎されているなら、サマワ以外への要請も来るのではないかと思
いますが、そんな噂は聞きませんが。
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【配信ペース】週一回【 読者数 】959人【 創刊 】平成13年7月23日
【変更・配信停止】【バックナンバーの閲覧】
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【発行人兼編集人】 田村昶三 (shozo.tamura@nifty.com )
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