あなたへ贈る季節のたより

毎回、1つの季語を添えたお便りがあなたの元に届きます。心に残る詩、和歌、俳句をひもときながら、北越後の城下町から都会に住むあなたに宛てて、その時々のふるさとの様子や、あなたへの想いを伝える恋文です。

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あなたへ贈る季節のたより No.1

2006/03/01

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    あなたへ贈る季節のたより     ---- No.1 ----



         「水温む」                      2006.3.1



               by URUSHI OHTAKI 大滝 豊

               http://www11.plala.or.jp/u-ohtaki/

                                  

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 遠くのあなたへ。





 お元気ですか。

 春の歩みは、もどかしいほどゆっくりですね。

 でもそちらでは、もうとっくに春は始まっているのでしょうか。



 天神さんの梅が咲き、おひなさまに添えて桃が咲き、やがて桜前線が、

 南から駆け足でやってくるのでしょうか。通勤の途中で見つけた花に、

 やわらかな眼差しを向けるあなたを、心に思い浮かべています。





 一面モノクロームの世界から、淡い色彩がゆっくりと復活する3月。

 ようやく広がった青空に誘われ、久々の散歩に出てみました。



 家々の庭にある椿のつぼみが、ほんの少し赤い色を覗かせています。

 木々の芽がふくらむのも、もうすぐかなあ・・・





 上の方で哀調を帯びた声がするので、思わず空を見上げると、一群の

 白鳥たちが真一文字になり、遙かな北国へ旅立っていくところでした。

 荒涼たる冬の風景に、気品のある優雅な美しさを添えてくれた彼ら。

 ありがとう。元気でね・・・思わず、そう声をかけたくなりました。





 ほんとに今年ほど、春の待ち遠しいことはなかったような気がします。

 ひとときはため息をつきながら眺めた、大きな積雪の山が、日ごとに

 小さくちぢこまり、黒々とした地面に吸い取られようとしています。



 家の裏を流れる川も、雪解けでたっぷりと水量を増し、海に向かって

 滾々(こんこん)と流れ行きます。





     たっぷりと



     春の河は



     ながれてゐるのか



     ゐないのか



     浮いてゐる



     藁くづのうごくので



     それとしられる



                   山村暮鳥「春の河」





 暖気で雪解けが進み、その水が野や川に流れ込んだものを「雪代」

 (ゆきしろ)と言うそうなんですが、「春の水」または「水の春」と

 いう言葉もあって、上の詩なども、満々と水をたたえた春の川や湖の

 様子がよく出ていると思いませんか。



 その水面には、雲の切れ間からのぞいた青空や、少しほころびかけた

 ネコヤナギが映っているかもしれず、水温も少し温んで、おだやかな

 色をしているのでしょう。



 いつの日か、そんな川の流れを、あなたと二人で何も言わずに、ただ

 見つめていたい・・・そんなことを思っています。





 村上では、きょうから毎年恒例となった「町家のお人形さま巡り」が

 始まり、中央の通りは、また大勢のお客さんで賑わうことでしょう。

    

 3月は「別れ」と「出会い」、「終わり」と「始まり」が交錯する月。

 あなたには、どんな新しい人間ドラマが待ち受けているのでしょうか。



 あなたにとって良いことが、たくさん、たくさん起こりますように。

 



 またお手紙、書きます。





                  平成18年3月1日 



                遠くのあなたを想いながら・・・







 

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