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三島由紀夫の総合研究

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三島由紀夫研究会メルマガ

2019/11/13

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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
   令和元年(2019)11月13日(水曜日)
        通巻第1376号  
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大嘗祭ないし神道に関連する政教分離条項違反説を糺す
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・政教分離を規定する憲法第二〇条三項は皇室に関連する神道をその対象とはしていない
・見逃されている憲法の中の古事記

     三島由紀夫研究会 伊 藤 英 樹


日本国憲法
    第一章 天皇
    第三章 国民の権利及び義務
第二〇条三項 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。


 一、昨年一一月三〇日秋篠宮宮殿下は「大嘗祭は神道の思想と様式に基づいて行われるのであるからそのために国費を充てるのは政教分離条項違反の疑いがあり、従ってそのための費用はこれまでとは異にして極力少額にすべき」と、ご発言された。しかし政府は、前回より五億円近く増額しつつも、殿下の疑問に何らお答えすることはなかった。というよりも出来なかったのであろう。しかも政府だけでなくも学説もまた合憲性についての納得し得る見解を示し得ていないのが現状である。

 二、しかし実は、天皇の天皇たる由縁と憲法に於ける天皇条項と政教分離条項の位置関係を考慮すれば、結論は容易に出せるのだ。
思い起こして欲しいのは天皇の天皇たる由縁である。それは、遥か遠く神武更には天孫たるニニギノミコトを通してのアマテラス大御神の子孫であるとの観念に基づいているという事だ。しかも神道は、その天照大御神を最高神とするアマテラス教ともいうべき宗教なのだ。従って天皇制を護持するという事は天照大御神を、更にはアマテラス教たる神道を護持するという事に他ならないのだ。それ故、仮に「政教分離を規定する第二〇条三項が神道をもその対象としている」とすると、天皇制維持のために国費を用いることは許されない事になり、天皇制は成り立たない事になるはずである。

ところが憲法は反って天皇条項を それも第一章で堂々と定めているのである。とすれば その整合性を考慮するとき、天皇条項に後れて第三章で設けられているに過ぎない第二〇条三項は、「神道については、その対象とする事を 元々 予定していない 」、と解さざるを得ないのである。
 
よって神道によってなされる大嘗祭に国費を充てること自体は、何ら「二〇条三項
違反を問わる事ではないのだ。
また反対に、平成九年四月二日の「愛媛玉串訴訟」に対し最高裁大法廷が下した違憲
判決は、批判されてしかるべきである。(「日本は神の国」より抜粋)
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◎事務局よりお知らせ   ◎事務局よりお知らせ
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三島由紀夫氏追悼 第四十九回 追悼の集い『憂国忌』の御案内
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 ことしも憂国忌の季節となりました。三島由紀夫先生の没後四十九年にあたり、政界、言論界でも「最後の檄文」の主張にもある憲法改正の方向性が出てきました。
また去る五月新帝が御即位されて令和の御代となりました。今秋には大嘗祭が執り行われますので、本年は「三島由紀夫の天皇論」をテーマとするシンポジウムを開催します。
万障お繰り合わせの上、ご臨席いただきますれば幸甚です。
            記
 日時   十一月二十五日 (月) 午後六時 (午後五時開場)
 場所   星陵会館大ホ|ル (千代田区永田町二|十六|二)
 資料代  お一人 二千円 
 <プログラム>                       (敬称略、順不同) 
                        総合司会  佐波優子
午後六時  開会の挨拶     三島由紀夫研究会代表幹事  玉川博己
                   
 シンポジウム  「三島由紀夫の天皇論」
               金子宗?、荒岩宏奨、藤野博、菅谷誠一郎 
 追悼挨拶    「憲法改正の時が来た」 参議院議員   中西 哲  
午後八時十五分    閉会の辞  全員で「海ゆかば」斉唱    
        (なおプログラムは予告無く変更になることがあります。ご了承下さい)
(憂国忌代表発起人)入江隆則、桶谷秀昭、竹本忠雄、富岡幸一郎、中村彰彦
           西尾幹二、細江英公、松本徹、村松英子
(実行委員会責任者 宮?正弘 研究会代表幹事  玉川博己)

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墓前報告祭
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毎年「憂国忌」を終えて、多磨霊園の平岡家墓前における報告祭ですが、ことしは下記の通りです。

とき    12月1日(日曜) 午後二時
ところ   多磨霊園 平岡家墓前
集合場所  多磨霊園正門前「よしの家」(1330)
      墓前祭は神式で行われ、お一人づつ玉串奉奠があります
      終了後の直会に参加される方は会費千円か、二千円ほど。

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新年の公開講座が決まりました。
令和二年初の公開講座は下記の要領です。

とき   令和2年1月20日(月曜) 午後六時半
ところ  市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷」
講師   長田育恵(劇作家、脚本家、劇団ユニットてがみ座主宰)
演題   「『豊饒の海』の舞台化」(仮題)。
参加費  おひとり2000円(会員は千円)
     講師の長田氏は早大卒、文化庁芸術祭賞。鶴屋南北戯曲賞を受賞。
また『豊饒の海』上演で、紀伊国屋演劇賞を受賞。
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  三島由紀夫研究会 http://mishima.xii.jp/contents/index.html
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(C)三島由紀夫研究会 2019  ◎転送自由
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創刊日:2006-01-12  
最終発行日:  
発行周期:半月刊  
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