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三島由紀夫の総合研究

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三島由紀夫研究会メルマガ 『後藤修一遺稿集・我がオタク人生に悔いなし』(啓文社書房刊)

2019/09/11

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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
   令和元年(2019)9月11日(水曜日)
        通巻第1368号 (定稿版) 
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<< 書評 >>
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『後藤修一遺稿集・我がオタク人生に悔いなし』(啓文社書房刊)
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                              評者 玉川博己
       ◎
 弊会の幹事でありました後藤修一氏が旅立たれて(享年66)、早くも一年余が経ちました。この度関係者のご尽力により『後藤修一遺稿集・我がオタク人生に悔いなし』が啓文社書房から上梓されました。
https://www.amazon.co.jp//dp/4899920679
  私どもが後藤修一氏と初めてお会いしたのは昭和46年1月三島由紀夫先生の葬儀が執り行われた東京の築地本願寺でした。すぐに私どもと意気投合した後藤修一氏は私ども日本学生同盟とその高校生組織である全日本高校生協議会のメンバーとなり、以来その生涯を私どもの運動とともに歩まれました。故三浦重周氏が主宰した重遠社では国際部長の要職につき、ドイツ(旧西ドイツ)のネオナチであるドイツ国家民主党(NPD)やイタリアのネオファシスト=イタリア社会運動(MSI)などとの交流に尽力されました。
  昭和44年三島由紀夫先生の戯曲「わが友ヒットラー」が上演された際、ヒットラーの鉄十字勲章の着用位置の間違いや突撃隊幕僚長レームがドイツ陸軍の軍服を着ていることなど、当時高校生だった後藤修一氏は三島由紀夫先生に直接指摘して、三島由紀夫先生は後藤修一氏の博識ぶりに大変驚き、以来短い期間ではありましたが後藤氏は三島先生に大いに可愛がられたというエピソードもありました。
 後藤修一氏は日本におけるナチス学の先駆といわれ、世にいうナチス・オタクの代表と見なされましたが、実際には後藤氏は歴史、軍事、文学、音楽に造詣が深く、更にその余技は漫画、アニメ、人形、アイドル等と実に幅広い分野に及んでいました。
さらに後藤氏は誰からも愛される人柄の持ち主でありました。
それゆえ昨年には後藤氏を偲ぶ会が東京のみならず、関西でも開かれるなど、広範な人々がその逝去を惜しんだのでありました。
 本書が刊行されるに至ったのは、長年の後藤氏の友人・同志であった啓文社書房の比留間誠司会長と漆原亮太社長、そして後藤氏の愛弟子ともいうべき三島研会員の田村誠氏らの尽力によるものでした。
 本書を通じて在りし日の後藤修一氏の温容とお人柄を思い起こして頂ければ有難く存じます。本書の巻頭に掲載された比留間誠司氏の追悼文は見事な後藤修一氏への哀惜を込めたオマージュになっています。また本書の刊行にご尽力頂いた啓文社書房の比留間誠司会長、漆原亮太社長と当会会員の田村誠氏に厚く謝意を表します。

  後藤修一氏は、私ども三島由紀夫研究会が毎年主催している「憂国忌」では会場における音響責任者として何十年にわたって尽力して下さいました。
私も本書を手にとってあらためて今はなき後藤修一氏の温容に触れる思いです。
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 (編集部 前号に一部誤植がありましたので、この号を定稿とします)
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◎事務局よりお知らせ   ◎事務局よりお知らせ
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九月「公開講座」の講師が新国立劇場演出家の宮田慶子さんに決まりました。日程などは下記の通りです。
      記
日時  令和元年9月20日(金)18時半開演(18時開場)
場所  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
    JR/地下鉄「市ヶ谷」徒歩2分
演題  『三島戯曲の世界 〜「近代能楽集」を中心に〜』
講師  宮田慶子氏(新国立劇場演出家・同演劇研修所長)
<講師略歴>昭和32年生まれ。東京都出身。学習院大学文学部中退後青年座(文芸部)に入団。その後新国立劇場演劇部門芸術監督を経て現在は同劇場演劇研修所長。三島由紀夫作品の「朱雀家の滅亡」など多くの作品の演出を手掛ける。第9回読売演劇大賞最優秀演出家賞をはじめ受賞歴多数。
会場費 会員・学生1千円(一般2千円)


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10月の公開講座は朝鮮問題研究家の松木國俊氏です。開催要領は下記の通りです。

日時  10月23日(水)18時半開会(18時開場)
会場  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
    JR/地下鉄「市ヶ谷」下車2分
講師  松木國俊氏(まつき くにとし、評論家・朝鮮問題研究家)
演題  「今日の日韓問題を考える」(仮題)
<講師略歴> 昭和25年生。熊本県出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒。商社勤務(ソウル駐在含む)を経て現在は会社経営。評論家・朝鮮問題研究家として論壇で活躍中。主な著書に『ほんとうは「日韓併合」が韓国を救った』、『韓国よ「敵」を誤るな』(いずれもワック)など多数。
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  三島由紀夫研究会 http://mishima.xii.jp/contents/index.html
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創刊日:2006-01-12  
最終発行日:  
発行周期:半月刊  
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