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三島由紀夫の総合研究

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三島由紀夫研究会メルマガ

2018/11/24

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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
    平成30年(2018)11月24日(土曜日)
         通巻第1295号   
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鍛冶俊樹の軍事ジャーナルより転載
*三島由紀夫が復活する
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 明日11月25日は、48年前に三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊で劇的な最期を遂げた日である。三島を追悼する行事が憂国忌を始めとして各地で催される。一昔前には作家の死を悼む行事が色々あったが、昨今は三島を例外として他は殆ど聞かれなくなった。
 三島は文学者の自殺ではなく武人としての自決を選択した訳だが、その文武両道の軌跡が現代のグローバリズム文明に貴重な示唆を与え続けているのであろう。前々号で豊饒の海を取り上げたが、本号でも三島に関して二題。
 現在発売中の月刊誌Voiceの12月号に、元防大教授の西村繁樹氏の「三島事件・48年目の真相―三島由紀夫と最後に会った「青年将校」」が掲載されている。
 西村氏は、防大4年生のときに、陸上自衛隊の施設で当時、体験入隊中だった三島と偶然出会い、その後、陸自の将校に任官してからも交流があった。三島事件の1か月前にも会っており、事件後は三島の檄文を隊員の前で読み上げて、陸幕から睨まれたという。
 つまり自衛隊上層部から危険人物視された訳だが、それを救ったのが当時内局に出向中だった外交官の岡崎久彦だった。岡崎は内局で氏に会って「君は三島が最後に会った男だそうだな」と言ったという。
 その後、米国のランド研究所に派遣されたが、そこでの米ソ冷戦下における日本の核戦略上の立場に関する研究は、1980年代の中曽根政権の安保政策の基礎を築いた。また1990年代にはハーバード大学に派遣され、米ソ冷戦後の日米安保体制の在り方に強い影響を及ぼした。
 先日、文筆家の岩下尚史氏の話を聞く機会があり、感銘を受けたので早速、氏の代表作「直面(ひためん)」を読んだ。これは三島の若き日の恋を綴った実録である。三島事件の直後から、三島を異常性愛者だと吹聴する悪意ある風説が後を絶たなかったが、本書を読めば三島の性的志向が正常であったのは一目瞭然である。
 また本書は、三島が若き女性と逢瀬を楽しんだ昭和30年前後の東京の文化的背景を見事に描き出している。昭和30年といえば日本が戦後復興を成し遂げた年であり、そこでは古い日本と新しい日本が交錯していた。文化史的にも貴重な史料である。
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明日、「憂国忌」
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明治百五十年にあたり、背景に明治の残映から始まる三島先生の傑作『春の雪』(『豊饒の海』第1巻)を中心としたシンポジウムなどを執り行います。
 実施要綱は下記の通りです。
            記
 日時   十一月二十五日(日曜) 午後二時(午後一時開場)
 場所   星陵会館大ホール(千代田区永田町2−16)
 資料代  お一人 二千円 
<プログラム>                      (敬称略、順不同) 
                     総合司会     菅谷誠一郎
午後二時   開会の挨拶        三島研究会代表幹事  玉川博己
      『春の雪』名場面の朗読              村松えり
      『天人五衰』最後の場面朗読            村松英子
午後二時半 シンポジウム  「『春の雪』をめぐって」
                    小川榮太?、富岡幸一郎、松本徹 
                  司会  上島嘉郎(『正論』前編集長)
      追悼挨拶「憲法改正の時が来た」   中西哲(参議院議員) 
午後四時十五分    閉会の辞。 全員で「海ゆかば」斉唱    
       (なおプログラムは予告無く変更になることがあります。ご了承下さい)
 <憂国忌代表発起人> 入江隆則、桶谷秀昭、竹本忠雄、富岡幸一郎、中村彰彦
西尾幹二、細江英公、松本徹、村松英子
(実行委員会責任者      宮?正弘)
(三島由紀夫研究会代表幹事  玉川博己)
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  三島由紀夫研究会 http://mishima.xii.jp/contents/index.html
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創刊日:2006-01-12  
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