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三島由紀夫の総合研究

創立35年の老舗「三島由紀夫研究会」の会報を兼ねた、あらゆる角度からの総合研究メルマガ

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三島由紀夫研究会メルマガ

2018/08/02

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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
    平成30年(2018)8月2日(木曜日)
         通巻第1271号   
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書評
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ヘンリー・S・ストークス著 
藤田裕行訳・構成『日本大逆転』(ハート出版)
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               評者: 玉川博己

  三島由紀夫が最も親しかった外国人特派員として知られ、「憂国忌」の発起人もつとめる英国人ジャーナリストのヘンリー・S・ストークス氏の最新作が本書である。
本書には「元東京・ソウル支局長 ヘンリー・ストークスが語る日朝関係史」という副題がついているように、古代から現代にいたる日本と朝鮮半島の歴史が縦軸に語られ、日本が古来朝鮮半島と半島を経由して日本に圧力を加えてくる北の脅威に如何に苦労を重ねてきたか、そして朝鮮半島の歴史の本質を明確に解説し、今も北朝鮮の軍事的脅威や日本人拉致問題に翻弄されている日本の現状を語る。
筆者は日本が今こそ戦後体制の迷妄から目覚めて、真の独立主権国家となるべきことを強く訴えるのである。いわば外国人が日本人によびかける「愛国の書」である。

 ストークス氏が明快に述べるように、朝鮮半島は常に大陸の中華帝国に隷属し、その属国(小中華)として生きることが運命付けられてきた歴史をもつ。
それは現在も変わらないし、今やその傾向はますます強くなってきている。ストークス氏は明治維新以来この方150年の歴史をとらえても、東亜に迫りくる欧米列強の侵略の中で、日本が如何に独立自尊の誇りを貫き、日本と東亜の安定を希求してきたかその苦闘の歩みを語る。日清、日露の戦争、そして大東亜戦争も全てこの東亜史の文脈の中で把握されなければならない。

 そして最後に、ストークス氏は日本が真の独立主権国家となるべきことを強調し、三島由紀夫の精神を継承せんとする人々が結集する「憂国忌」こそ、そのシンボル的存在であることを述べる。
ストークス氏は三島由紀夫没後45年の「憂国忌」(平成27年開催)にメッセージを寄せたが、その全文が本書にも引用されている。
そこでストークス氏は日本の再生は、日本人が天皇こそ日本の元首であることを確認し、天皇を戴く日本の歴史・伝統・文化を守ることを建軍の本義をする国軍の建設を決意すること、すなわち三島由紀夫が遺した問題提起に日本国民が目覚めることこそ日本再生の道であることを強く語る。
まことに英国人たる筆者の日本と日本人への愛に対して応えるのは我ら日本人でなければならない。
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 事務局からおしらせ 事務局からおしらせ
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8月の公開講座は澤村修治氏
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        記
日時   8月24日(金)18時半開演(18時開場)
場所   アルカディア市ヶ谷(私学会館)
講師   澤村修治(作家・文芸評論家)
演題  「西郷隆盛、日本浪曼派、そして三島由紀夫」(仮題)
<講師略歴>昭和35年生れ。東京都出身。千葉大学人文学部人文学科卒。大手出版社勤務、新書や選書の編集長をつとめる傍ら、主に評論と評伝の執筆を行う。『表現者』にも寄稿。主な著作『悲傷の追想「コギト」編集発行人、肥下恒夫の生涯』(ライトハウス開港社)『敗戦日本と浪曼派の態度』(ライトハウス開港社)『唐木順三―あめつちとともに』(ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉)『西郷隆盛 滅びの美学』(幻冬舎新書)その他多数。
会場分担金 会員・学生1千円(一般2千円)
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9月公開講座講師は作家・伝統文化評論家の岩下尚史氏。
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         記
 日時 9月25日(火)18時半開会(18時開場)
 場所 アルカディア市ヶ谷(JR・地下鉄「市ヶ谷」下車2分)
 演題 拙著「ヒタメン」について
    https://honto.jp/netstore/pd-book_28077482.html
講師 岩下尚史(いわした ひさふみ)作家・伝統文化評論家、國學院大客員教授
 講師略歴 昭和36年生れ。熊本県出身。國學院大卒、新橋演舞場企画室長を経て作家・評論家に。平成19年『芸者論:神々に扮することを忘れた日本人』で和辻哲郎文化賞受賞。三島由紀夫を論じた『見出された恋:「金閣寺」への船出』や『ヒタメン』の著作がある。(いずれも文春文庫)
 会場分担費 会員・学生1千円、一般2千円

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後藤修一氏を偲ぶ会を9月29日に開催します
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 当会幹事の後藤修一氏(享年66)を偲ぶ会を9月29日に開催します。
友人、同志が集まって誰からも愛された後藤修一氏の人柄を偲び、語り合う場です。

日時 9月29日(土)午後6時〜8時半(午後5時半受付開始)
会場 アルカディア市ヶ谷(私学会館。JR・地下鉄「市ヶ谷」徒歩2分)
    形式 立食パーティ
会費 1人7千円
主催 三島由紀夫研究会
 尚この会は当会関係者には後日正式のご案内をお送りします。一般の方で参加を希望される方は当会事務局までご連絡願います。
 事務局 TEL 090-1611-9839
       Eメール yukokuki@mishima.xii.jp
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  三島由紀夫研究会 http://mishima.xii.jp/contents/index.html
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創刊日:2006-01-12  
最終発行日:  
発行周期:半月刊  
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