文学

三島由紀夫の総合研究

創立35年の老舗「三島由紀夫研究会」の会報を兼ねた、あらゆる角度からの総合研究メルマガ

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三島由紀夫研究会メルマガ

2010/09/07


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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
      平成22年(2010)9月8日(水曜日)
          通巻第423号 
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三島原作の人形浄瑠璃、見てきました
 いずれ憂国忌の舞台でも上演してほしいものです
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「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、・・・」との名高い予言を残し三島由紀夫先生が亡くなって40年。そんな年に、実質総理大臣を選ぶという民主党代表選の猿芝居。どちらが勝っても日本国をさらなる没落へ導くこと必定との虚しさに滅入る酷暑の長乃月。


そんな折、三島作品を義太夫狂言に仕立てた鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)が半蔵門の国立劇場にて興業中(4日〜20日まで)です。
既に歌舞伎狂言仕立てで昭和29年初演、10年前に勘九郎と玉三郎が、5年前にも勘三郎と玉三郎が歌舞伎座で演じておりました。
今回は初の人形浄瑠璃。今回作曲を担当し円熟味が増した鶴澤燕三の三味線が聞きどころです。
イワシ売りが大名に化けたのに寝言でイワシ売りの呼び声を発したため見破られるという筋がいかにものんきな笑劇で、詰めは京の五条の花形傾城としがないイワシ売りがしっぽり夫婦(めおと)の大団円。
江戸の笑いの表現は戦後生まれの近代人化したリアリズム志向の歌舞伎役者より文楽人形の方が的確に描写できると思われ、天上の三島先生の意図にも合致するかと。

そんな三島作品ですが、筋書きからして落語にしてもよいような曇りなきラブコメディの中に折り目正しいものを感じさせる傑作喜劇です。
例えば、談志が鰯売恋曳網を”新作”古典落語に仕立て、それを弟子の真打全員が「紺屋高尾」張りに演じ、憂国忌等で競演いただくのはオツな出し物になるかも。
ともあれ三島作品が醸しだす大らかな笑いの江戸の世に浸り、ひととき酷暑無残閉塞感漂う平成の世を忘れるのも一興かと。
いせのくににーあこぎがうらのーさるげんじが〜 いわしこーえーい!
  (鵜野幸一郎)
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平成維新の可能性を探る4時間
公開講座新日本学(井尻千男編成統括)
土曜日13時より開講

カリキュラム
10月16日 昭和維新運動とは何か   岩田 温vs井尻千男
11月20日 大帝国の派遣と普遍主義  北村良和vs井尻千男
12月18日 新中華帝国論       宮崎正弘vs井尻千男
 1月15日 日本精神史試論      黄 文雄vs井尻千男
 2月 5日 国体論の再構築      佐藤 優vs井尻千男
 2月19日 わが国の古典主義時代   田中英道vs井尻千男
 3月 5日 国体思想の系譜と核心  小堀桂一郎vs井尻千男
 3月19日 平成維新の可能性     井尻千男vs 全講師

主  催:拓殖大学日本文化研究所
会  場:拓殖大学文京キャンパス(丸ノ内線茗荷谷駅下車徒歩三分)
開講時間:土曜日 13時〜17時
受 講 料:8講座 16,000円
まずは資料請求を拓殖大学オープンカレッジ課 Tel03-3947-7166
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没後40年 三島由紀夫文学館レイクサロン
『三島由紀夫最後の原稿』 
 お申込み受付中!!

山中湖畔の三島由紀夫文学館は没後四十年の今年、六回目の「レイクサロン」を開催する。
今年は「三島由紀夫最後の原稿」と題し、三島由紀夫から「豊饒の海」最終回原稿を受け取った小島千加子氏を講師に迎える。また館長・松本徹が「豊饒の海」四部作の最終作「天人五衰」について語る。
どうぞふるってご参加ください。
日時 2010(平成22)年10月30日(土)   13:00〜16:15    
 ※受付は10:00〜13:00です。ただし、会場への入場は12:00からです。 
受付/会場 徳富蘇峰館視聴覚室(三島由紀夫文学館隣り)
 ※車でご来場の方は、文学の森駐車場をご利用ください 
参加費  1000円
 ※来館の際に徳富蘇峰館受付にてお支払いください。 
申込方法 往復はがき、FAX、電子メールのいずれかで
1・住所、 2・氏名、 3・電話・FAX番号を必ず明記の上、お申し込み下さい。
なお、複数名でのお申し込みの場合もそれぞれの住所、氏名、電話・FAX番号の明記をお願い致します。
申込・問い合せ先
山中湖文学の森 三島由紀夫文学館
〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野506-296 
TEL 0555-20-2655 FAX 0555-20-2656 
メールアドレス info@mishimayukio.jp
締切 2010(平成22)年10月29日(金)(往復はがきの場合は10月25日必着)。
 ※ 受付は先着順とさせていただきます。 ※人数に余裕がある場合は当日参加も可。
主催  山中湖文学の森 三島由紀夫文学館
宿泊問い合せ先 山中湖観光協会 TEL(0555-62-3100)  FAX(0555-62-6181) 
講師  特別講師 / 小島千加子 (文芸評論家・詩人)
松本徹 (三島由紀夫文学館館長)   
プログラム
10:00〜13:00  徳富蘇峰館にて受付(ただし、入場は12:00からです)
13:00〜13:10  開会 司会挨拶 
13:10〜13:55  松本徹『「天人五衰」をめぐって』
13:55〜14:00  休憩
14:00〜15:00  特別講師・小島千加子『「豊饒の海」後半の変転』
15:00〜15:15  休憩/質問用紙記入・回収
15:15〜16:15  公開トーク・質疑応答
16:15        閉会

司会      井上隆史(白百合女子大学教授)
パネリスト   佐藤秀明(近畿大学教授)

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(編集部から)小誌は「三島由紀夫研究会」(昭和四十六年創設)の会員だけに限定せずに、三島研究の論文、エッセイをつねに募集しております。比較文学論(たとえば「吉本隆明と三島」とか)、作品論(たとえば『仮面の告白』に新解釈)、読後感、政治論、芸術論。まるで分野を問いません。三島さん自身、古典から前衛まで、映画からシャンソンまで万能の人でしたから。
 「憂国忌」への御感想、御希望でも構いません。皆さんからの御投稿を広くお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。ただし三島文学批判も構いませんが、明らかな誹謗中傷のたぐいの投稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。一部の原稿は年二回以上発行のメルマガ合本に掲載することがあります。    
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  三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
      メール  yukokuki@hotmail.com
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(C)三島由紀夫研究会 2010  ◎転送自由
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創刊日:2006-01-12  
最終発行日:  
発行周期:半月刊  
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