文学

三島由紀夫の総合研究

創立35年の老舗「三島由紀夫研究会」の会報を兼ねた、あらゆる角度からの総合研究メルマガ

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三島由紀夫研究会メルマガ(大神神社紀行)

2010/06/23


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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
      平成22年(2010)6月23日(水曜日)
          通巻第410号 
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『豊穣の海』の舞台 大神神社紀行
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 『三島由紀夫の総合研究』(第102号)の読者の声、(以下参照)を拝読した時から是非にたずねて見たいと思っていた奈良、大神神社です。

 (以下引用)「『春の雪』を「新潮」に連載中で、会見場での三島さんの写真を見ても元気いっぱい。この二ヵ月後に率川神社に出掛けて百合祭りを取材し、更に二ヵ月後大神神社に参って滝に打たれたのです。取り組み中の仕事を知りたがる記者達に、秘密だったんですけどねえ、ちょっぴり明かしましょうと『豊饒の海』が輪廻転生の仏教理論にもとづいていて、四部作の主人公は共通で、その主人公が各部ごとに生まれ替わり、第一部は云々、第二部では右翼の家族の息子に転生してクーデターを準備すると腹案の骨子を語り、旺盛にサービス精神を発揮します。
一昨年“清明”の碑がたてられた狭井神社について『奔馬』の中に次の記述があります。「境内に荒霊(あらみたま)を祀る狭井神社があり、軍人の信仰が篤く、武運長久の祈願に参る者も多く、在郷軍人会長が五年前から、ここに剣道試合を奉納する挙に出たが、狭井神社の境内は窄いので、御本社の広前で行なわれることになつていた。院長はそんなふうに本多に来歴を説明してゐた。」関係の方々はこれを踏まえて碑を置く場所にここを選定されたのでしょうか。(HN生、品川)」
(引用止め)
もうひとつ、こういう投書もあります。
(引用開始)「産経新聞(12月8日付け)に皿木さんが書かれた「三島由紀夫が愛した百合の花」はなかなか読み応えがあり、確かにとても良い文ですね。相当知識があり勉強されているようで、通り一遍では書けない内容だと思います。どのような方か存じませんがとても感心しました。
三島由紀夫研究会の関係者の皆さんと、或いは個人でも円照寺(月修寺)を訪れている者として、書かれた方の想いが伝わってくるような気が致します。また関係者の皆さんと行きたくなりました。(鈴木秀壽)」(引用止め)
     
 「三島由紀夫が愛した百合の花」2006年1月8日の産経新聞論説委員皿木喜久さん。皿木喜久、、、。あれっ、、どこかでこのお名前、、そう、知人のご本のあとがきを書かれた人。
その後に、また知人が本を出されて、その出版記念パーティーで「あとがきの皿木です。」と。名文家は、挨拶もお上手だなぁぁと感心して拝聴。その皿木さんに、この春、共通の知人のお別れ会で、「三枝祭り」の事を細かくお聴きして、是非行ってらっしゃいと言われました。

東京から駆けつけるのだから、率川神社の「宵祭り」から見たいものと16日に奈良へ。
てっきり、大神神社の摂社なのだから、三輪山の大神神社境内だと思い、奈良のホテルに荷物を置いて電車に飛び乗り、三輪山へ。
途中「帯解駅」を通過した時は、ああぁぁ宮崎先生の「三島由紀夫の現場」にでてくる月修寺のあるところ、宮崎先生の行かれた様に、電車で行きたかったけれど、あの時は時間がなくてバスで行ったので、今回は時間があれば、電車で行ってみたい、と思いながら三輪駅へ。
駅に降り立っても観光客らしき人は、ちらほら、駅前のお店の人に「ゆりまつり」といっても「??」です。
「大神神社でお聴きになられたらわかると思いますよ」と。
大神神社、淡紅のささゆりが愛らしく咲き誇り、そこはかと漂う芳しいかおり。

三島さんは、こんな風に表現なすっておられる。
(引用開始)「大神神社の神域は、ただ清明の一語に尽き、神のおん懐ろに抱かれて過ごした日夜は終生忘れえぬ思ひ出であります。
 又、お山へ登るお許しも得まして、頂上の太古からの磐座をおろがみ、そのすぐ上は青空でありますから、神の御座の裳裾に触れるやうな感がありました。東京の日常はあまりに神から遠い生活でありますから、日本の最も古い神のおそばへ寄ることは、一種の畏れなしには出来ぬと思ってをりましたが、畏れと共に、すがすがしい浄化を与へられましたことは、 洵にはかり知れぬ神のお恵みであったと思ひます。
 山の辺の道、杉の舞、雅楽もそれぞれ忘れがたく、又、御神職が、日夜、清らかに真摯に神に仕へておいでになる御生活を目のあたりにしまして、感銘洵に深きものがございました」。
(引用止め)

私は、はだしでお山へ登る、それも一人旅ですから、ちょっとためらわれて、登りませんでしたが、次回は何方かを誘って、登ってみたいとは思いました。
三島さんの文章を引用してしまうと後が書けなくなってしまいますが、ここに書かれている「清明」の石碑が、美智子皇后様の石碑を見守るように、狭井神社に建立されていまして、一本のささゆりから、三つ可憐な花をほころばせていました。
大神神社では、毎年ここのささゆりを美智子皇后様に献上しておられるとか。
宮崎先生の「三島由紀夫の現場」を携えて西伊豆へ、神島へ、円照寺へ、漸く大神神社にこられて、三島さんの「清明」の石碑を拝する事が出来て、私の心は、とても爽やかになりました。
(深井貴子)
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(読者より質問)
松本暢先生が、いつぞや『三島の女性観』について講演されています。
その内容、概要をまとめたものはありませんか。会報でも、研究書籍でも。
   (卒論準備生)


(編集部より)どなたかご存じのかた、ご教示ください。
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MMMMMMM 三島 MMMMMMMMMMMM 三島 MMMMMMMMM
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(編集部から)小誌は「三島由紀夫研究会」(昭和四十六年創設)の会員だけに限定せずに、三島研究の論文、エッセイをつねに募集しております。比較文学論(たとえば「吉本隆明と三島」とか)、作品論(たとえば『仮面の告白』に新解釈)、読後感、政治論、芸術論。まるで分野を問いません。三島さん自身、古典から前衛まで、映画からシャンソンまで万能の人でしたから。
 「憂国忌」への御感想、御希望でも構いません。皆さんからの御投稿を広くお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。ただし三島文学批判も構いませんが、明らかな誹謗中傷のたぐいの投稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。一部の原稿は年二回以上発行のメルマガ合本に掲載することがあります。    
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  三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
      メール  yukokuki@hotmail.com
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創刊日:2006-01-12  
最終発行日:  
発行周期:半月刊  
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