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三島由紀夫の総合研究

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2010/03/20


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  『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
      平成22年(2010)3月20日(土曜日)
          通巻第389号
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(読者より)檄文と想像力と宇宙の地球と。
 貴誌386号(3月17日号)の渡部亮次郎氏の三島さんの回想を読んで、それから三島「檄文」をよみました。
その後,私の関心事である「宇宙における様々な新しい発見」の記事や,太陽系や地球の未来について幾つか読み、対照的な印象を感じました。
既に一般的になっている知識ですが,地球は1億年もすれば現在の大陸配置が跡形も無くなる様です。更に言えば,太陽の質量は超新星爆発ができるほどに大きくないので,50億年ほどすると地球の(公転)軌道よりも大きく巨大化し,地球を飲み込んでしまうと予測されています。つまり,「アッと言う間に地球はジュッと蒸発…」するわけです。
太陽はその後小さくなって燃えカスになります。

武士道の歴史と宇宙の歴史…結び付けようとする私が間違っているかも知れませんし,あまりに次元が異なりますが,上記の宇宙の時間的スケールを眺望すると,日本の戦後安保体制とその問題点というものはいったい何ほどの意味があるのかと考えてしまいました。

「心」の問題として見るならば,精神の健全な広がりは想像力に依存します。
想像力はそのしなやかさが命です.主義主張というのは凝り固まって強固になります。そこには想像力の入り込む余地が極めて少なく,むしろしなやかさは「日和見」と批判されます.左右の対立を見ていると正にそれを強く観じます。

三島氏は想像力豊かな作品を数多く著されました.「美しい」としか言い様のない作品が遺されています。
それは,上記宇宙への想いと自然に溶け合う様に観じます。
 しかし檄文は,水と油の様に,宇宙の神秘と離反しています。
一方,人の心を理解するのも大変な想像力が必要です.想像力こそが人間を人間らしくしている最大のポイントかも知れません。
三島氏は想像力を投げ捨てたのでしょうか。檄文に想像力は感じられませんでした。
夢が持てる方向で想像力を働かしたいと私は心底観じます。幼い頃からSF小説や推理小説を好んだのも想像力への刺激が強烈だったからと今では確信しています。
作家や画家が夢中になって作品を作るのは,正に想像力を駆使することの快感故ではないでしょうか。
特定の主義主張は己の人生の視野を狭くするばかりです.右も左も視野狭窄に感じられます。恐らく未来の人類は己の想像力を今以上に活用する形で生き延びようとするのではないでしょうか。
やはり子供の頃「第二の地球へ」というSF小説を読みました.何度読み返したかわかりません.それほどに私を虜にしました。

己の良心に従い,かつ想像力を活用して生きるならば,たとえ排除されても,たった一人になっても甘んじて排除されたまま生きて行くことができると思います。排除する側の論理は私にとっては窮屈で窒息しかねないからです.頼りは己の良心と想像力だけです.安らぎもそこからしか得られません。
来る者は拒まず去る者は追わず…とはこの事なんだなと,ふと想いました.
  (W生、大阪)


(編集部より)ご指摘のように次元の異なる世界からのご発言。檄文は、しかも文学作品ではなく、三島氏の政治主張です。読者の皆さん、御感想を寄せて下さい。
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「台湾の三島由紀夫」と言われる鄭南溶先生の追悼記念講演会が開催されます。
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鄭先生は台湾独立建国運動の闘士として戦い、台湾に自由と民主の確立のため主催する雑誌『自由時代』に自主憲法草案を掲載した。
 その草案を起草したのが前の駐日代表、許世楷先生だった。
 そして警官隊に囲まれ、事務所に自らガソリンを被って火を放ち、壮烈な自決を遂げた。89年4月7日だった。享年42歳。
 この鄭烈士をしのび、台湾の独立を考える講演会が下記要領にて開催されます。
        記
とき     4月3日(土曜日) 午後二時半―四時半(会場1415)
ところ    文京シビックセンター 26階「スカイホール」
講演     井原吉之助(帝塚山大学名誉教授)
演題     「台湾併呑の危機と鄭南溶精神」
参加費     1000円
お申し込み  FAXかメールで
       FAX(03)3868―2101
       メール info@ritokuki.jp
尚、講演会終了後、近くで懇親会(別途会費3500円)があります。
       鄭南溶顕彰会
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(編集部から)小誌は「三島由紀夫研究会」(昭和四十六年創設)の会員だけに限定せずに、三島研究の論文、エッセイをつねに募集しております。比較文学論(たとえば「吉本隆明と三島」とか)、作品論(たとえば『仮面の告白』に新解釈)、読後感、政治論、芸術論。まるで分野を問いません。三島さん自身、古典から前衛まで、映画からシャンソンまで万能の人でしたから。
 「憂国忌」への御感想、御希望でも構いません。皆さんからの御投稿を広くお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。ただし三島文学批判も構いませんが、明らかな誹謗中傷のたぐいの投稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。一部の原稿は年二回以上発行のメルマガ合本に掲載することがあります。    
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  三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
      メール  yukokuki@hotmail.com
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創刊日:2006-01-12  
最終発行日:  
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