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◆◆◆ありすワールド◆◆◆

創作小説メルマガです。バンドでメジャーデビューを目指す少年たちが、様々な出来事や、他のバンドとの関わりなどを通して成長して行く姿を綴っていきます!

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◆◆◆ありすワールド◆◆◆第34号

2007/11/03

〜当メルマガは、MSゴシック(等幅フォント)で読むのをオススメします。〜
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■■  ありすワールド  ■■
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◇バンドでメジャーデビューを目指す少年たちの恋愛模様をお届けします◇
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                             第34号
                           2007/11/03
                          発行 有栖都
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先週末、大阪に出かけたついでに奈良へ足を伸ばし、奈良国立博物館で開催さ
れている正倉院展を見てきました。初めて行ったのですが、奈良時代がこれほ
ど身近に感じる事が出来るとは思ってもいなかったので、来年の第60回にも足
を運ぼうかなと思っています!

⇒ http://niigata.cool.ne.jp/jaguar666/ (ありすワールド)

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■ BIRTHDAY Vol.4
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「じゃ、さ。孝史くんは僕が何で責めとるって思うとったん?」
孝史の面倒臭そうな態度に、少なからず傷ついた信之介は、それでも尚孝史に
詰め寄る。
「いや、昨日な、俺ホンマに寝てもうてたやんか。だから仕事をな、すっぽか
してもうたから・・・」
「で、何で僕に言い訳を言いつづけたん?」
「いや、信之介と組の仕事やったんかなー思っててん。で、信之介をずっと待
たせておいたんかなと、まぁそう思ったわけや」
「僕はオフを貰ったやん」
「あ、そうやった。今言われて気づいたわ。ホンマやな、何で俺、信之介と一
緒の仕事や、思うてたんやろなぁ?」
信之介にとってはかなりどうでも良い事に、真剣に考え込む孝史。
「でもな、おかしいんやで。昨日、俺寝とったやんか。あれ、一日眠れたんて、
電話が掛かって来ぃひんかったからやで。オフでもないのに、珍しい事もある
もんやなぁ」
何を暢気な事を言っているんだろうと、信之介は恨めしくなってきた。
「孝史くん、昨日はオフやってん」
「は?」
「オフ。僕が朗くんに頼んで、オフにしといて貰ったんやん」
言ってしまった。
こんな場面で言うつもりではなかった事を、どうしてこうやってタイミング悪
く言わせるんだろう・・・と、信之介は思った。
「あ、そうやってんか。なるほどな〜」
暢気な孝史はその事実だけを受け入れて、その裏に潜む信之介の思いになど気
づく余地もなかった。
この数日間の自分の思いが、なんだかアホらしく思えてくる信之介だった。
「もう、いやや・・・・・・」
がっくりとうなだれる信之介を見て、しかし孝史は疑問が湧いてきた。
なんで信之介が俺のオフを朗に申請しとるんやろ?
思えば昨日は信之介の誕生日。
信之介は一日オフだった。
という事は・・・・・・!
「そうか、信之介! 分かったわ、今やっと分かったわ」
「へ?」
「お前、一人でオフだと詰まらんから、俺もオフにしてくれって朗に言うたん
やな? それなのに俺が一日寝ておったから、結局一人詰まらんくて、今朝か
ら俺に当たっとるんやろ!」
わはははは、と自身満々な孝史のその推理に呆れてしまい、信之介の気力はさ
らに抜けるのだった。
「ごめんなー、信之介。俺な、昨日一日ゆっくり寝たから今日は元気やで。ど
こでも遊びに連れてったるわ。ほら、どこが良え? 言うてみ?」
一人元気になる孝史。
ドアホ・・・・・・
心で毒づく信之介。
「人を子供扱いするなや」
「してへんで。ほら、どっか連れて行ったるから、機嫌なおしてや」
「それが子供扱いやって言うてんねん」
信之介はそう言うと、ばっと椅子から立ちあがり、孝史の顔を両手で挟むとそ
のままキスをした。
「ちょ・・・・・・」
思った通りの反応をする孝史。
びっくりして、数歩後ろに下がりながら、『信之介はブチ切れてしもたんか?』
と心配そうに信之介を見つめる孝史のその反応は、まさに信之介が思っていた
通りだった。
あー、もうええねん。どうなっても知らんわ。
確かにブチ切れたのかもしれない。
自暴自棄というヤツである。
「行きたいトコ、連れてってくれるんやな?」
「あ、う、うん」
「そぉか。ならな、僕、孝史くんとラブホ行きたいわ」
「はぁぁぁ?」
孝史の頭から蒸気が出てくるのが見えるようで、可笑しかった。
「行こ」
「行こって、信之介・・・・・・あんなぁ・・・・・・」
「約束したやん、誕生日祝ってくれるって。行きたいトコ連れてってくれるっ
て。だからラブホ行こ」
「せやけどやなぁ」
「もぉ・・・・・・もぉ・・・・・・もぉヤダ! これ以上僕をみじめにさせ
んといて!」
信之介はとうとう泣き出してしまった。

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  〜つづく〜
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○人物紹介○
【佐藤喬】アマチュアバンド『スパイラル』のボーカル担当。整った外見が冷
たそうに見えるが隼人にはとりあえず甘い。
【鈴木隼人】アマチュアバンド『スパイラル』のリードギター担当。細身なの
に甘いもの好き。実は内向的。
【三条孝史】アマチュアバンド『スパイラル』のサイドギター担当。バンドの
ムードメーカーで、いつも元気!
【中村信之介】アマチュアバンド『スパイラル』のベース担当。バンドのマス
コット的存在。
【小林朗】アマチュアバンド『スパイラル』のドラム担当。バンドのリーダー
だが、のんびりおっとりした性格。

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◆配信は各週を予定しております◆
短編、長編織り交ぜつつ配信をして行く予定です。平均4回で物語は終了し、
次のストーリーが始まります。それぞれの短編は続き物ではありませんが、登
場人物など設定が引き継がれますので、末永くお付き合い頂ければ幸いです♪

◆WEB SITEへもご訪問ください◆
物語に登場する人物の相関関係や、メルマガでは配信されない物語なども掲載
して参ります。また、不定期にWEB上でのイベントも行う予定です。イベント
内容は秘密です、お楽しみに♪
(メルマガ配信済みの物語もWEB上にてまとめてUPする予定です)


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創刊日:2005-12-09  
最終発行日:  
発行周期:隔週刊  
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