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◆◆◆ありすワールド◆◆◆

創作小説メルマガです。バンドでメジャーデビューを目指す少年たちが、様々な出来事や、他のバンドとの関わりなどを通して成長して行く姿を綴っていきます!

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◆◆◆ありすワールド◆◆◆第28号

2007/08/11

〜当メルマガは、MSゴシック(等幅フォント)で読むのをオススメします。〜
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■■  ありすワールド  ■■
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◇バンドでメジャーデビューを目指す少年たちの恋愛模様をお届けします◇
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                             第28号
                           2007/08/11
                          発行 有栖都
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うっかり1週勘違いしていて先週飛ばしちゃいました!
毎度毎度すみません(汗)

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■ そして、僕らは・・・・・・ Vol.6
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とりあえず近場で食べようや、という事で、簡単なモーニングを食べた。
食後のコーヒーまで飲んでも、30分もかからない。
朗は何も聞かず、コーヒーを飲む。
俺はなんでだか、ココアを飲んでいた。
まぁ、疲れを取り・・・という朗の言葉に乗せられた感じ。
ざわついた店内の空気が結構心地よい。
それは朗が側にいるから?
朗の側にいると、いつだって空間がゆったりとやさしくなるような気がする。
ココアをすすり、段々と気持が落ち着く。
落ち付いてくると、なんだかさっき泣いたのが嘘のような気分になってくる。
喬の事で頭が一杯で、昨夜から一睡も出来ずにいた俺が、
ほんの数十分でこんなに落ち付いてくるとは、自分でも驚く。
喬が昨夜何をしていたのかとか、考えてもどうしようもない事ばかり思い悩ん
で、くよくよしていたのが馬鹿に思える。
朗のお陰やなぁ。
ふと朗と視線があった。
色白の朗は、ほわんとした表情で硝子越しに外を眺めていた視線のまま、俺を
眺め、ココアを飲みながら朗を見ていた俺と視線が合っても、一瞬ぼんやりと
したままだった。
そして次の瞬間、やわらかそうな頬が笑顔に彩られた。
満ち足りる気持?
俺は自分からも微笑を返した。
「あ、そうや!」
突然思い付いた俺。
「なんやの?」
「朗、ちょっと付き合って!」
「おう、ええけどぉ」
「すぐそこ、すぐそこ」
「んー、かまへんよ」
時計を見ると、もうすぐ昼時。
デパートは開いてる。
朗を連れて俺はデパートのタオル売り場に行った。
「気に入ったの、さっきのと交換」
「えー、かまへんって言ったやん」
「ええねん、俺が買いたいねん」
「んー、じゃあ、これ」
朗は1番手近にあったタオルを取った。
「考える気、あらへんやろぉ! 俺と買い物すんのやな訳?」
「いや、そうじゃぁないよぉ」
う〜ん・・・・・・と悩みながら朗はフェイスタオル選びを始めた。
タオルを選ぶ朗を見ていると、突然喬の姿が浮んだ。
『隼人と色違いにしよっか』
悪戯を思い付いたような、うきうきとした口調の喬。
歯ブラシからマグカップまで、あの時一緒に揃えて・・・・・・。
あかん。
気持がめっちゃ落ち込んできた。
こんなこと位で落ち込むなんて、ちょっと情緒不安定なんかなぁ。
「これにするわぁ」
のほほんとした朗の声が、再び俺を救ってくれた。
そして、二人で買い物の包みを持ってバスに乗った。
行き先は俺の家。
無理やり朗を連れて来た。
別になんの目的があった訳でもない。
何を求めていた訳でもない。
どうして欲しいと思っていた訳でもない。
ほんと、なんにも考えず、ただ側に朗がいて欲しかった。
喬の香りが染み付いた部屋に一人でいたくなかった。
でも、もしかしたらやさしい朗に崩れたい願望があったんかもしれない。
必ず俺を受けとめてくれる、やさしい朗だから、
許してくれるような気がした。
受けとめてくれるような気がした。
俺を・・・・・・包んでくれる気がした。
そう、確信していた。
『朗、一人にせんといて』
と言っただけでキスをくれた朗。
その優しさは、俺にはとても心地良くて。
どうしたってそのまま朗に倒れて行く。
堕ちて行く。
ベッドの軋みが聞こえる度に喬を思い出すけれど、
でもいつもと違う愛され方をしているうちに、喬が消えるはず。
やさしい朗に名前を呼ばれる度、
どきっと胸が痛むけど、喬でない人から呼ばれる感覚にも直に慣れるはず。
ふと見た時、喬でなくて驚くなんてことはなくなるはず。
だって・・・・・・。
俺は朗が好き、なんだし。
喬の方が今は好きだけど、直にそれも入れ替わる。
やさしい朗。
喬には渡さへん。
俺だけを見ててね・・・・・・。
喬の骨っぽい身体に比べて柔らかい朗の身体。
その身体に包まれて、俺は安心して眠りについた。

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  〜つづく〜
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○人物紹介○
【佐藤喬】アマチュアバンド『スパイラル』のボーカル担当。整った外見が冷
たそうに見えるが隼人にはとりあえず甘い。
【鈴木隼人】アマチュアバンド『スパイラル』のリードギター担当。細身なの
に甘いもの好き。実は内向的。
【小林朗】アマチュアバンド『スパイラル』のドラム担当。バンドのリーダー
だが、のんびりおっとりした性格。

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◆配信は各週を予定しております◆
短編、長編織り交ぜつつ配信をして行く予定です。平均4回で物語は終了し、
次のストーリーが始まります。それぞれの短編は続き物ではありませんが、登
場人物など設定が引き継がれますので、末永くお付き合い頂ければ幸いです♪

◆WEB SITEへもご訪問ください◆
物語に登場する人物の相関関係や、メルマガでは配信されない物語なども掲載
して参ります。また、不定期にWEB上でのイベントも行う予定です。イベント
内容は秘密です、お楽しみに♪
(メルマガ配信済みの物語もWEB上にてまとめてUPする予定です)


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創刊日:2005-12-09  
最終発行日:  
発行周期:隔週刊  
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