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やさしい【経済トレンド】

「経済の動きや気づきを、やさしく、深く、そしておもしろく。」をモットーに、身近な経済トレンド情報として、また投資先及び取引先のリスク管理に必要な企業分析に関することなども織り交ぜながらお届けします。経営・マネー戦略のご参考にどうぞ。

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やさしい【経済トレンド】

2005/11/02

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        ◆やさしい【経済トレンド】◆           
                                 
 「経済の動きや気づきを、やさしく、深く、そしておもしろく。」をモ
 ットーに、身近な経済トレンド情報として、また投資先及び取引先のリ
 スク管理に必要な企業分析に関することなども織り交ぜながらお届けし
 ます。経営・マネー戦略のご参考にどうぞ。

                  2005/11/02発行  第1号   
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■はじまして。荒木と申します。
 

■メルマガの発行は、これが初めてになります。
 行き届かない点もあろうかと思いますが、お付き合いの程、よろしくお
 願いいたします。

■経済の動きや気づきをピックアップして、「やさしく、深く。そしてお
 もしろく。」をモットーに、経済のトレンドを探って行きたいと思って
 います。企業分析に関することも、随時お届け致します。


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◎本題に入る前に、今号のポイントを
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○敵対的買収は、「見えざる手」により、日本の株式市場・資本市場を創
 造的破壊へと導き、日本プロ野球界、そして日本経済を再生させること
 になるのでしょうか・・。そして敵対的買収は、再び法人同士の株式持
 合いへの動きを加速させるのでしょうか・・。

○ネットの普及が瞬く間に進み、その進化の度合いがますます速くなりつ
 つあるようです。ブログの登場により、多くのネット利用者は「読む 
 側」から「書く側」へ移行し、「読者不在」のネットコミュニティーに
 なるのでしょうか・・。ブログの登場はメルマガの存在を危うくするの
 でしょうか・・。各メルマガ運営サイトの生き残りのカギは、いかにメ
 ルマガの読者を誘導し囲い込むのか、そしてブログとの差別化をどう図
 るか、になると思われます。
○陶酔感の漂う米国住宅バブル。これが弾けたら世界経済はどうなるので
 しょうか!日本は金融・財政で引き続き支えることになるのでしょうが、
 今後の動向を注視していく必要があります。
○少々長いですが、最後の編集後記も是非読んでみて下さい。
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■最近、ライブドアや楽天、村上ファンドなどによる企業買収が注目を浴
 びています。

 経団連の奥田会長が、TBS首脳陣について、毎日自社の株価の動きをチ
 ェックしていないのは経営者として怠慢である、との見解を述べたそう
 です。まったくその通りだと思います。さすが、海外で生きるか死ぬか
 の競争にさらされてきた世界屈指企業の経営者であり、その発言には説
 得力があります。

 アダム・スミスは著書『国富論』で「見えざる手」という考えを用いま
 した。その考えとは、金儲けをしたい!もっともっと金儲けをしたい!
 という欲求や自由な金儲けの競争が、知らず知らずのうちに国家を繁栄
 へと導く、というものです。

 そうした意味において、敵対的な企業買収の登場で、日本の株式市場・
 資本市場もようやく喰うか喰われるかの弱肉強食社会になってきた、と
 いえそうです。

 アダム・スミスの「見えざる手」やシュムペーターの「創造的破壊」が、
 日本のプロ野球界を再生へと導くことになるのでしょうか・・。

 1960年代、外資規制の緩和を受け、日本企業は外資による企業買収を恐
 れ、仲の好い企業同士で株式を持ち合いました。

 その後80年代の金融自由化を経て、この株式持合いがバブル経済を助長
 させ、資本効率を悪化させました。欧米からは「閉鎖的な日本株式市場
 の象徴」と揶揄されました。

 バブル崩壊を受けたこともあり、この仲の好い企業同士の株式持合いは
 徐々に減少し、現在では相当解消されました。しかし、今後、敵対的買
 収の増加によって、買収を恐れる企業同士で株式の持合が増えていく可
 能性があるのかもしれません。

 今後、日本は憲法改正を含め、この国をどのようにして他国からの侵略
 から守るか、国際貢献をどうするか、を決めなければなりません。

 性善説に基づいて、他国からの侵略や中国との紛争は絶対ありえないと
 いう平和主義者・知識人が日本にはたくさんいます。他企業から敵対的
 買収攻勢をかけられることは絶対ない、と堅く信じ込んでいる「平和ボ
 ケの企業」に似ていると思いませんか?

 マキャヴェッリは、著書『君主論』で、リーダーのあるべき姿を説きま
 した。
 
 政治にたずさわる人のみならず企業経営にたずさわる人にも是非読んで
 いただきたい古典の一冊です。

 世界の政治・経済は、超大国アメリカのリーダーシップの下に、君主論
 による地政学によって動いているといっていいでしょう。ですから、日
 本の株式市場・金融市場の動きを予想するうえでも、アメリカの政治家
 が自国民の利益を最大にするために何を考えているのか、世界経済を日
 本経済をどうしようとしているのか、を把握することが重要になってく
 るのです。

 物事の本質というものは、時代を経てもほとんど変わらないものです。
 古典の名著は、数百年、一千年の時空を経て、われわれに語りかけてく
 れます。

 国家においても企業においても、戦略の重要性は同じであり、性善説、
 性悪説にかかわらず、常に目前のリスク、中長期的リスクを把握し、リ
 スクを最小限に抑え、将来のその時に備えるべきなのです。

■「情報」「知識」という言葉が、本や雑誌の誌面を賑わすようになって
 どのぐらい経つでしょうか?

 70〜80年代頃から、知の巨人といわれる未来学者たちは、工業社会の次
 に来る情報(知識)社会を予感していました。

 ダニエル・ベルは「脱工業化社会の到来」を、ネイスビッツは「メガト
 レンド」を著し、ベストセラーになりました。

 みなさんよくご存知のドラッガーも、「知識社会」「情報工業社会」の
 到来を描きました。

 今では、ネットを中心に、まさしく知の巨人たちが予見したような社会
 が到来し、ナレッジマネジメントの手法が企業経営でも用いられていま
 す。

 ドラッガーはこれ以外にも、今から30年以上前、著書「見えざる革命」
 で、先進国社会での高齢化問題をも予見していました。これも、現在、
 みごと的中しています。

 まさしく、予言者という言葉は彼のためにあるようなものです。

 彼は、膨大な「データ」と「情報」を集め、それを「知識」に加工した
 うえで予見したのです。

 そのドラッガーの知識を、さまざまな人たちがさらに「知恵」に加工し、
 政策や企業戦略に生かしていると言えましょう。

 ワラスという学者は、すばらしいアイデアや企画を完成させるには、 
「準備期(情報収集)」「孵化(ふか)期(熟成)」「啓示期(ひらめ 
 き)」「検証期」の4つのステップがある、と言いました。

 まったく彼の言う通りだと思います。いくらたくさんの情報を持ってい
 ても、それを一定期間寝かせて使わないと、ひらめきやアイデアは出て
 きませんものね。

 おそらくエジソンは、たくさん集めた情報を、頭の片隅でじっくりと熟
 成させることで、ある日、パッとアイデアがひらめいたのでしょう。何
 もないところから魔法のようには出てきませんものね。

 今では、情報通信革命という言葉を知らない人はいない、と言っていい
 でしょう。もうこの言葉が叫ばれて、どのくらい経つでしょうか?

 90年代の初め、アメリカのクリントン政権が情報スーパーハイウェイ構
 想を発表しました。これを本格的スタートと見なせば、かれこれ10数年
 ということになります。

 インターネットはアメリカの軍事技術が基になったのですから、日本よ
 りスタートが早いのは当然ですよね。

 その頃の日本はどうだったかと申しますと、バブル崩壊直後で、イン 
 ターネットどころではありませんでした。金融機関の不良債権問題とい
 うマグマが地下深く活動を始めつつあったのです。

 今では、不良債権問題もかなり処理が進み、株式市場や不動産市場が再
 び活気づいて、バブルの再来か?などと言われだしていますが・・。

 IT革命におけるアメリカとのギャップは相当のものがありましたが、
 日本は不良債権処理に追われながらも、確実にアメリカにキャッチアッ
 プしつつあります。

 今までずっと、日本の将来に対する悲観論が蔓延していましたが、日本
 の底力には相当なものがある、と自信を深めてもよろしいのではないで
 しょうか。しかも、ここ数年来のネット利用者の伸びは相当なものです。
 利用料金も世界的に見てもかなり安くなりました。

 ここ数年の間にネットの利用者が急速に増え、ネットの世界はブログの
 登場でさらに多様化が進んでいるようです。
 
 ホームページを兼ねるビジネスブログが脚光を浴び始め、ホームページ
 初心者にとっては救世主のような存在になるのかもしれません。 
 ホームページを持っていない私も、今後ブログを利用しようかと思って
 おります。

 メルマガにとっても相当の脅威となるのでは・・と思います。
 RSSリーダー機能を利用すれば、ブログはメルマガの機能をカバーしえ
 るのではないかとも思えますし、しかも、コメントやトラックバック機
 能は、双方向性と同時性という面でメルマガを凌ぐのではないでしょう
 か。

 ブログの運営サイトはいっぱいありすぎて、どれを見ればよいか迷って
 しまうのは私だけでしょうか。

 誰もがSEO対策をやっているせいか、ブログ検索でなかなかこれはと思
 う内容のブログに辿り着くことがむずかしいように思われます。

 神から与えられた時間には誰にも限りがあります。ビジネスに多くの時
 間を割けば、家族との団欒や自分の趣味の時間を犠牲にしなければなり
 ません。残業を終え帰宅して、食事、風呂、家族との談笑、テレビ、新
 聞、本、メール、メルマガ、ブログを一通りやっていたら、夜も白々と
 明けてしまうでしょう。

 平均的サラリーマンにとって、ネット時間は、平日は夜10〜12時の間の
 ごく少時間、休日にやっと数時間程度持てる、といった具合なのではな
 いでしょうか。

 総務省の『情報通信白書』によれば、年齢が上がるにつれてインターネ
 ットよりもテレビや新聞の利用時間が長くなるそうです。

 男女別で見ると、男性はテレビよりもネットや新聞の利用時間の方が長
 く、女性はネットや新聞よりもテレビの利用時間の方が長い、のだそう
 です。いずれにしても、利用者のごく限られた時間というパイを、テレ
 ビや新聞やネットなどが奪い合いの競争をしているということになりそ
 うです。

 さらに「ネット」というカテゴリーの中で、メール、メルマガ、ブログ、
 ホームページ、オークションなどが熾烈な競争をしています。

 またブログの登場は、たくさんのネット利用者が「読む側」から「書く
 側」への移行をも意味します。限られたネット利用時間のなかで、他人
 の書いたメルマガやブログを読む時間よりも、自分でブログを書く時間
 の方が長くなっていきかねないことになります。

 つまり、「読み手不在のネットコミュニティ」になってしまう可能性が
 あるのではないでしょうか。

 オーケストラの演奏者はいっぱいいるのに、観客はほとんどいないとい
 う寂しい状況になりかねないわけです。全国津々浦々にたくさんあるコ
 ンビニが今もなお増え続けているのに、お客さんの数はどんどん減って
 いく状況、と言った方がピンとくるかもしれません。

 この状況を放っておけば、このコンビニチェーンはいずれ倒産してしま
 う、ということになります。

 メルマガの運営サイトは、これから「読み手」をいかに誘導し囲い込む
 のか、ブログとの差別化をどうするのか、が生き残りのカギとなるのか
 もしれません。

■日本は長いデフレのトンネルをようやく抜け出そうとしています。

 一方、世界経済はというと、原油価格の高騰をはじめ、米国経済、中国
 経済などに多くの問題を抱えながら、一見何事もなく繁栄を謳歌してい
 るかに見受けられます。

 世界的な金余りのせいか(日銀の量的緩和も貢献?)、米国はもちろん、
 最近はインドの株式市場までが活況を呈しているそうです。日本マネー、
 中国マネー、そして最近では産油国のオイルマネーが米国の住宅バブル
 を支え、遠く離れたモンゴル平原の高級マンションまでもが売れている
 ようです。

 「上がり過ぎたものは、いつの日か必ず下がる」は、ニュートンの万有
 引力を引き合いに出すまでもなく、すべてに通ずる普遍の法則といえま
 す。バブル(泡)というものは、それが弾けてはじめてバブルだったと
 いうことが分かる、とこれまでの歴史の中で何度繰り返しいわれてきた
 ことでしょうか。

 FRB議長がグリーンスパン氏からバーナンキ氏に交代しますが、住宅
 バブル、楽観的なユーフォリアをどう静めていくのか、そして王様の特
 権を有する基軸通貨「ドル」の価値ををいかにして守っていくのか、今
 後、目が離せないといえましょう。

■今という時代は、かつての冒険者たちが15〜16世紀にかけて新大陸を目
 指した大航海の時代といえるのではないでしょうか。

 ご存知のように、東インド会社が株式会社の始まりといわれています。

 スポンサー(王族等)から出資を仰ぎ、航海に耐えうる船をつくり、乗
 組員を集め、新大陸を目指しました。

 冒険者たちは、大海原での遭難という大きなリスクと引き換えに、莫大
 な富を得ることを夢見たのでした。

 大航海とは、一歩間違えば死を意味します。

 船の前方には嵐や氷山が待ち構え、一歩先は闇の世界でした。

 それでも、怖れることなく、リスクをとる勇気に満ちあふれていました。

 さあ、あなたも、経済の動きを毎日チェックしてビジネスリスクを最小
 限に抑え、新大陸を目指そうではありませんか。


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◆編集後記◆
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今後、皆様のお役に立てるよう充実させていく所存ですので、お付き合い
のほどよろしくお願い致します。私の専門分野は企業分析です。
現在、日本はデフレを脱却しつつあり、株式市場のみならず不動産市場ま
でもが90年代のバブル崩壊以来の活況を呈しつつあるようです。
かの経済学者ケインズは投機家としても大成功を収めました。ケインズは、
株式投資は「美人コンテスト」「美人投票」のようなものだ、と言いまし
た。この意味は、自分の好みの女性(銘柄)を選ぶのではなく、他の投票
者(投資家)がどの女性(銘柄)を選ぼうとしているかを予想しなければ
ならない、というものです。つまり、みんながブスの女性(経営内容の悪
い銘柄)を素敵だと推薦しているならば、自分もそのブスの女性を選ばざ
るをえないのであり、ブス(経営内容の悪い銘柄)が美人コンテストで優
勝する(株式市場で高値を付ける)ことが多いにありうるということです。
つい最近、平成電電が民事再生法を申請しました。同社と別会社の「平成
電電システム」と「平成電電設備」が、高利回りをうたい1万9千人から
490億円もの資金を調達していたそうです。この2社と平成電電は資本関
係がなかったそうですが、名称からすれば当然に平成電電を調べてみよう
となるはずです。今回のような場合、財務情報を入手できなくとも、「な
ぜ当該企業本体が金融機関や新規株式公開等により低金利で資金調達せず
に、別会社を通じて個人投資家から高金利で調達するのか?もしかして経
営内容が悪いので金融機関等からの信用を得られないから?」との気づき
さえあれば、多くの個人投資家は泣かないで済んだのかもしれません。上
場企業であれば、有価証券報告書等から関係会社を含めた多面的な分析が
可能です。将来性の期待できそうなハイリスク・ハイリターンの「ベンチ
ャー企業」に投資する前に、簡単な財務分析やSWOT分析をちょっとやって
いれば、「う〜ん、この会社ほんとうに大丈夫かな?」となるのかもしれ
ません。このことは、株式や債券の購入のみならず、取引先の与信管理等
の際にも求められる最低限のリスクマネジメントです。短期的な株式投機
は、テクニカル分析やファンダメンタルズを重視しますが、ちょっとでも
いいですから財務分析もやったほうがいいのではないかと思います。株価
を予想する前に、株式が紙屑にならないかを確認すべきです。特に中長期
的に投資をされる方はそうすべきなのかもしれません。有価証券報告書を
じっくり眺めていると、財務状態以外にいろいろなことが見えてきます。
今後、企業分析に関することなども織り交ぜながらお届けしていきたいと
思っております。長い編集後記にもかかわらず、お付き合いいただきあり
がとうございました。
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 最後まで読んでいただきありがとうございました。ご登録いただき、末
 永くお付き合いいただければ幸いに存じます。

■発行者 Araki Office 担当 荒木

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創刊日:2005-11-01  
最終発行日:  
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