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一古書店主の書評日記

一古書店主が空いた時間を、手元の本を読みながら書き綴った日記です。

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一古書店主の書評日記

2005/10/19

一古書店主が空いた時間を、手元の本を読みながら
書き綴った日記です。

第2回配布です。


戦争が終わり、世界の終りが始まった
       4-7949-2291-4
フィリップ K.ディック (著), 飯田 隆昭 (翻訳)


 
ディック未読の方の入門書と致しましょう。
作品自体の評価以上に、ディック教と言えるまでの
加熱ぶり、今は落ち着きましたの?
この作品、真珠湾攻撃から始まるの、とっつき易い。
ニホン人は猿の子孫。中国人は蟻。双方に文化は
ない。主要人物イシドールの口でディック語る。
で、まあ、安定して?1950年代、カリフォルニア。
作中人物の日常、物語られる。
 
さて、ここで、重要なのは、解題中のディックの手紙の
一文。「〜私が書く際に指針としている、直感的な
方法〜全体を一度に<展望>しようとする特徴が
あります〜」ここ、重要ですね!<展望>を<俯瞰>
にするともっとディック作品に近づけます。
この作品では、謂わばカリフルニアの上空から作中人物
をディック展望してるの見失うと「かったりいな」になっちゃい
ます。ましてや、彼のSF作品の場合には、ディックの隣に
恐る恐る席貸して戴き、宇宙の一点から、ディックワールド
俯瞰致しませんと、全く意味不明。理解不能。
 
ヴォネガットがパンクチュアルと言い、訳者が単時点的と
訳したのを、強引に<俯瞰>にしたら笑われちゃいます?
NOAH(ノア)


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創刊日:2005-10-16  
最終発行日:  
発行周期:毎週月  
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