読書

一古書店主の書評日記

一古書店主が空いた時間を、手元の本を読みながら書き綴った日記です。

全て表示する >

一古書店主の書評日記

2005/10/17

一古書店主が空いた時間を、手元の本を読みながら
書き綴った日記です。


時間の民族史    4-326-10143-1
 
「研究書」と言えども有る程度は”愉快”でなければ
ならない。さもなくば、彼の所属する学会の先達や
同世代の仲間に贈呈され、謹呈紙を挟んだまま
懇意にする古書店に売りさばかれ、唯一、紐解かれる
のは、彼の研究室のみ。
 
半世紀程前の日本の田舎で、勤勉だと言われていた人たち。
朝は、日の出前に田畑に出向き、牛馬を大切にし、ある年齢
になれば嫁を向かえ、嫁ともども、勤勉と讃えられ、八百万の
神々に見守られ児をもうけ、暦と空、雲の動き、風向きで、明日
の天気は自ずと知れ、自然の子たちであり、決して、自然の
搾取者ではなかった彼ら。

「時間の民族史」の研究対象は11世紀中世西欧。
宗教的世界から社会的、共同体世界に、<国家>に到る
時間が語られる。が、”現在”との対比を繰り返す事で
一千年前の理解し難い異世界の流動を卑近な事としている。
 
著者は1959年生まれ。吉本世代では無いはずが「共同幻想」
目立つのも愉快。
NOAH(ノア)

次回をお楽しみに
週2回の発行で進めていきます。

http://sun-fuji.com/XO/xo003
一古書店主の書評日記

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-10-16  
最終発行日:  
発行周期:毎週月  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。