語学

人を動かす英文講座

「正しい英文」の一歩先を行く「簡潔で力強い英文」の書き方のワンポイント講座。読者の方に送っていただいた英文の添削も行っています。

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[人を動かす英文]

2005/10/19

英語、とかく新聞で使われる文は「簡潔さ・分かり易さ・強さ」が
キーです。なので、肯定形で表せる意味をなぜわざわざ否定形で、
ということになるのですね。否定形は、とある事柄について
「否定」したい時や、「反論」したい時に使われるべきであり、
肯定形の文が思い浮かばない時の為の「逃げ道」として使われるべきではありません。

Ex:

1. She does not remember her students’ names.
2. She forgets her students’ names.

1. People did not enjoy my speech.
2. People got bored of my speech.

1. He usually does not attend the class.
2. He has a poor attendance record.

微妙な違いなのですが、否定形は肯定系ほど
文の強さがないのが分かりますでしょうか?
また、この場合に否定形を使うと、読者は「こうじゃなかった」と
伝えられているだけで、「じゃあどうだったのさ」という疑問を
抱いてしまうでしょう。

例えば例文2の、「皆僕のスピーチを楽しまなかった」という文では、
皆退屈していた、というのを「暗示」してはいますが「明言」は
していません。なので、分かりにくい、つまらない文になってしまうのです。
「冷たくない」は必ずしも「熱い」と同義ではないのと同じです。

更なるポイント。否定的な表現をする時も、肯定系を使って
表現するようにしてみてください。

例:
Do not concentrate – disturbed
Not interested in – uninterested in
Do not give up – persistent
Do not have enough money – funding shortage or funding shortfall
Not affordable – expensive or unaffordable

肯定系を使ったほうが1)はっきりしている文を2)より短い文字数で
伝えられるのがお分かりになりますでしょうか?

しかし禁止や否定を表したいときにはもちろん
肯定系ではなく否定形が有効です。
しかし、この場合もnotで否定するのではなく
その他の否定句で否定するのが理想的です。

1. Please remain seated while the aircraft is landing.
2. Please do not stand up while the aircraft is landing.
3. Please never stand up while the aircraft is landing.

喋るときにはDO NOTにアクセントを置くことによって
強い否定を表すことが出来ますのでこの限りではありません。

また、否定形と肯定系を組み合わせることにより
さらに強いニュアンスと出せます。ただし、この形は
「同じ意味の繰り返し」にならないように注意してください。

1. I’m not full, but hungry.
2. An important point is to have fun, not to win.

1の文は”I’m hungry”とまったく意味が同じです。これはスペースの無駄。
2の文では、否定形を加えることにより肯定部を補佐しています。

というわけで、今回は肯定系で代替できるときには否定形を使わない、でした。

参考文献:
Strunk, William and E.B. White. The Elements of Style. London, 2000.

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創刊日:2005-10-16  
最終発行日:  
発行周期:週刊:曜日不定  
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