国際情勢

IOM国際移住機関 “Migration”

IOMは世界的な人の移動(移住)の問題に取り組む国際機関です。IOMが世界各地で実施している、人身取引対策や人道復興支援などの活動紹介を現地からのレポートを織り交ぜてお送りします。

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【IOMニュース】ジンバブエ-コレラ対策、ハイチ-ハリケーン被災地支援、人の移動地域的傾向

2008/12/25





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   【1】IOMプレス・ブリーフィング・ノート日本語版
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↓写真入りの記事はこちら↓
http://www.iomjapan.org/news/press_167.cfm


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■ ジンバブエ 国境地帯で深刻化するコレラ感染への緊急対策 ■
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ジンバブエの国境地帯でのコレラの感染拡大に対応し、IOMは国連・機関間常設委員会(IASC)保健クラスターの調整役として、マニカランド州、北マタベレランド州、西マショナランド州でのコレラ危機対策を行っている。

IOMはNGOとの協力のもと、ジンバブエ保健・児童福祉省とも協力し、ベイトブリッジ、プラムツリー、チルンドゥなどコレラ被害が発生した12の地区において支援活動を実施している。

コレラの治療や支援のための拠点を各地に設置し、主に南アフリカやボツワナからの帰国した移民を支援しており、医療、輸送、燃料、衛生など分野で支援を拡大する予定。

南アフリカ側の国境地帯ベイトブリッジでは12月18日までに90名の死者が報告されているが、IOMは同地区で水を配布しており、消毒スプレーを輸送中。ボツワナと接するプラムツリーでは、医薬品や器具の準備をして流行に備えている。ザンビアとの国境のチルンドゥでは、12月17日まで4名の死者が確認されており、IOMは支援に備えている。ザンビア・ボツワナとの国境の北マタベランドやビクトリアフォールズでは、現在のところ被害の報告はない。ジンバブエ第二の都市ブラワヨでは139名の感染が確認され、そのうち死者は9名で、IOMは支援を検討中。また、モザンビークとの国境地域でも支援に備えている。

ジンバブエでは12月18日までに2万人以上がコレラに感染し、1,123名の死者が報告されている。全体的なコレラ感染の致死率は5.3%だが、遠隔地においては2〜3割にまで上るという。

人の移動と雨季の到来によって水衛生、下水、医療などのインフラ環境が更に悪化する可能性がある。そしてコレラ感染がジンバブエ国内で慢性化する危険も否定できない。

IOMは現在までに、スウェーデン国際開発協力庁(62万ドル)、オーストラリア政府(20万オーストラリアドル)から資金援助、アメリケアから物資供与を受けて、活動を実施している。


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■ ハイチ ハリケーン被災地の支援を継続 ■
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ハリケーンの被害後緊急支援活動が開始され3ヶ月が経過した現在、IOMは被災地への支援を継続している。

11〜12月にかけて、IOMは被害の大きかった地域の約5,500世帯に対して建築・修理道具一式を配布した。対象世帯の大半は現在でも、ゴナイブの避難所やテントで暮らしている。IOMはまた、持ち家のない世帯のため、一年間の家賃を賄えるだけの現金の支給を実施している。

IOMは同時に、ハイチの政府機関との協力のもと、被災地域の生活環境の向上を目的としたインフラ再建活動も行っている。

ゴナイブでは水道と灌漑設備の復旧が優先課題となっており、IOMは現在さまざまなプロジェクトを実施している。排水路の建設や清掃による道路アクセスの向上を目指した活動も行っている。

IOMは、ポルトープランス近郊やプチ・ゴアーブ、サン・マルク、キャップ・アイチアン、レカイユ、ゴナイブなどで活動を実施しており、現在までに1,750件以上のコミュニティプロジェクトを実施した。

IOMのインフラ復興支援は米国国際開発庁(USAID)の援助を受けている。その他の被災支援活動は、日本政府、国連中央緊急対応基金(UN-CERF)、国連開発計画(UNDP)などの援助で行われている。

ウィリアム・レイシー・スウィングIOM事務局長は2009年1月に、政府高官や協力団体との会談のためハイチを訪れる。また支援活動の現場視察も行う予定。




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 【2】人の移動の地域的傾向
  −「世界移住報告 World Migration Report」より その3
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IOMはこのほど、2008年版「世界移住報告書 -World Migration Report」を発表しました。今回はとりわけ「労働移動」に焦点が当てられていますが、その他にも国際的な人の移動についてのさまざまなデータが紹介されています。その一部を抜粋して紹介します。

↓World Migration Reportの概要はこちら↓
http://www.iomjapan.org/news/press_163.cfm


《人の移動の地域的傾向とダイナミクス》

●世界の6地域すべてにおいて、活発で拡大する人の移動が見られる。

●アフリカの移民の多くは他のアフリカ諸国に移動する傾向が見られる。なかでも南部アフリカ、マグレブ、西部アフリカ地域は労働移住が最も多い。

●アジアでは、中国やインドで見られるように域内の移住が多い一方、最も多くの期限付き移住労働者の出身地域。

●EUは他地域との境界をメンバー国が共同で管理しつつ、域内で共通の移住政策を採っているため、欧州の移住の傾向は他地域とは異なる。

●中南米・カリブ海地域から米国、カナダ、また最近増えている欧州への移住の流れが特徴的。米国とカナダは今後も、世界中からの永住移民の主要な受け入れ国であることが見込まれるが、同時に期限付き移住労働者への需要もある。

●中東は期限付き移住労働者が圧倒的に多い地域。特にアジア地域の出身者が多い。

●オセアニアにはオーストラリアとニュージーランドという2大移住目的国がある一方、多くの小さな島国の人々の労働移住に対する関心が高い。

●世界全ての地域で不正規移住と不正規移民が問題となっている。不正規移民は世界の移民全体の10〜15%を占める。



☆「世界移住報告 World Migration Report」の全文は、下記のIOM本部ウェブサイトでダウンロード可能です☆
 ご興味のある地域の記事ごとに閲覧することもできます

↓World Migration Report 2008↓
http://www.iom.int/jahia/Jahia/newsArticleEU/cache/offonce?entryId=20343

(関連資料)
Chapter Summaries(章ごとの要約)
http://www.iom.int/jahia/webdav/shared/shared/mainsite/media/docs/wmr/chapter_summaries/chapter_summaries_en.pdf

Map(関連地図)
http://www.iom.int/jahia/webdav/shared/shared/mainsite/media/docs/wmr/maps/maps.pdf




☆‥…国際移民の日(12月18日)に寄せたIOM事務局長のメッセージ‥☆

IOMは12月18日の国際移民の日を機に、経済成長・復興に移民がもたらす肯定的な側面を評価し、経済危機の今日においても移民に対する門戸を閉ざすことのないよう、国際社会に訴えている。
↓続きはこちら↓
http://www.iomjapan.org/news/press_165.cfm

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☆‥…・☆‥…・その他 IOM駐日事務所からのご案内・・…‥☆・・…‥☆
【シンポジウム「在日ブラジル人これからの100年」】 11/9実施    
日本に生活の基盤を築く日系人が増えています。日本語が十分でなく、生活習慣も異なる彼らとどう向き合ったらよいのか、政府は何をなすべきなのか、議論を行いました。当日の映像記録を後日インターネットで公開致します。
↓シンポジウムの詳細はこちら↓
http://www.iomjapan.org/news/event_017.cfm 

【人の移動に関する国際機関合同シンポジウム】 8/28実施
IOM・国際労働機関(ILO)・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・国連大学(UNU)との共催。
多くの政府機関、自治体、NGOなどの実務者を始めとした約160名の方にご参加いただき、大変有意義な議論を行うことができました。
↓シンポジウムの詳細はこちら(報告書ダウンロード・当日の映像記録へのリンクも)↓
http://www.iomjapan.org/news/event_016.cfm

【IOM機関誌 "Migration" 2008年7月号 最新号】
特集「移民の権利」
ミャンマーにおけるサイクロン被害を受けた人道支援、南アフリカでの移民排斥、インドネシア・アチェの平和構築、ベトナムから韓国に渡る花嫁、他
↓全文(英文PDF)のダウンロード↓
http://www.iomjapan.org/archives/Migration200807.pdf

【人身取引対策アニメ「夢のゆくえ」ワークショップ教材に最適】
主に東南アジア地域で、若者の人身取引への意識を高める活動や、被害者の社会復帰支援、入国管理局などの政府関係者やNGO職員向けのトレーニングで使用されているアニメーションです。 
↓ハイライトシーンや日本語版DVDの入手方法など詳細はこちら↓
http://www.iomjapan.org/dream/index.cfm
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創刊日:2005-08-26  
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