海外CAD事情:629号(2010年1月19日号)
発行日:2/23
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海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #629(日本語版)
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January 19、2010
英語版サイト www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com
今週号の内容:
*2010年のIntelliCADに対する二つの願い事
*ロシアのMCAD(機械系CAD)マーケット
*プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目
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◆◆ 2010年のIntelliCADに対する二つの願い事 ◆◆
IntelliCADはもうすぐ10年目を迎える。この2010年、IntelliCADパッケージ、その開発
プログラマー及びディストリビュータに対して次の二つのことをお願いしたい。
1. 新機能開発、バグ修正、及びアップデートリリースのスピードアップ。Webベース
のソフトウェアがほぼリアルタイムでのアップデートを実行していることを考えれば、
デスクトップベースのソフトウェアも歩調を合わせる必要がある。(Bricsysは週ベー
スでのアップデートの可能性を示唆している)
2. ディストリビューション網のトップダウン的再編。ITC会員はお互いどうしでの競争
を行っている。 http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Linux_distributionsでLinux
ディストリビューションのリストを見るにつけ、もしITCが会員活動へのもっと厳しい
規制を行うことができれば得るところは大きいだろうにと思う。私の見解では、
IntelliCADマーケットは次の3つのセクターに分かれている。
Class A、一般ユーザー − 安価/無料という理由でダウンロードするユーザー。
ホビーとしてプログラミングやカスタマイズに手を出す人が多い。
Class B、再販ユーザー − 中小企業向けにIntelliCADを再販しているユーザー。
カスタマイズ、プログラミングを行い、分野別アドオンとサポートを
必要としている。
Class C、企業ユーザー − IntelliCADを再販用ではなく自社内で使用する企業ユ
ーザー。カスタマイズ、プログラミング、アドオン、及びサポートを必
要とする。
会員間の競合を失くし、上記タイプの各種ユーザーのニーズを満たすためにはITCはデ
ィストリビュータ再編を考えるべきではないかと私には思える。このためには会員を
“ディストリビュータ”という名称に変更し、次に示す基準にしたがって分類すればい
いのではないか。
a. 地域別基準: 会員は個別地域内での販売に制限される。個別地域外の潜在的
顧客は、該当地域のディストリビュータに紹介されることになる。
b. サポートレベル別基準: 会員は提供できるサポートクラスに応じて、A、B、C
などの評価を受ける。
これは通常のCADベンダーが行っていることと何ら違いはない。この種の再編が気に入
らないITC会員はBricsysのやり方を取ればいい。Bricsysはほぼ2年を掛けてBricscad
からIntelliCADコードを取り除き、現在はITCとは無関係の運営を行っている。
◆ IntelliCADウィキペディア
CADDITのBen Deckerは、http://en.wikipedia.org/wiki/IntelliCADのIntelliCADウィ
キペディアの記述を書き直したと私に報せてくれた。同氏はIntelliCADの正確な歴史の
記録に重きを置き、それはCADの歴史の中でも最も興味あるものとなっている。記述の
中で、同氏は次のように書いている。
“Visioによる買収前の、混乱とSoftdesk開発者間の相克があった短い期間.....。さら
にサードパーティー関係者のコメントレベル情報以外の、IntelliCAD社、SoftDesk社、
またはBoomerang Technology社に関するオリジナルのWebレファレンス(プレスリリース
、オリジナルの会社設立綱領、等々)を私は十分に提供できるものと思う。”
1998年当時の興奮に満ちた時代の当事者の一部は、まだこの業界の現役である。しかし
紹介されているSoftDesk やBoomerangが出したプレスリリースについては私には記憶が
ない。IntelliCADD(当時はDが二つ)はSoftDeskの極秘プロジェクトであったからであ
る。Boomerang社はPhoenixプロジェクト(IntelliCADの一時的な名前)コードを保有す
る目的で設立された一時的な会社であった。AutodeskによるSoftDesk買収が切迫する中
で、SoftDeskから分離され、その後のVisioによるPhoenixとそのプログラマー買収が成
立するまでの期間だけ存在した。ブーメランという社名がそれを意味している。それに
オリジナルのIntelliCADD社は、インターネットがプレスリリースや他の企業情報の通
常保管手段となる前に存在していた。
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◇◇ ロシアのMCAD(機械系CAD)マーケット ◇◇
LEDASのDavid Levin氏と私の二人で、昨秋のロシアへのupFront.eZineツアーで得られ
たドキュメントすべてを単一のリサーチペーパー、“The Russian MCAD Market”、と
してまとめた。これはロシアのCADマーケットやロシア税関の事情などを理解したいと
思う人に貴重な情報を与えるものである。
左側のページはロシア語、右側のページは英語で書かれている。ロシア語への翻訳は
LEDASとnanosoftが担当した。内容はすべて以前にupFront.eZineとWorldCAD Accessに
何度かに分けて発表されたもので、今回それを126ページのPDFファイルとしてまとめた
。価格は126ドル(PayPalまたは小切手での支払い)。www.upfrontezine.com/rcm
[このレポートの購入を希望する方は、rrc_info@rrcorp.co.jp にメールで連絡しても
らえれば入手方法の詳細をご連絡します。]
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◆◆ プレスリリースのサマリー ◆◆
SYCODEは、CATIAライセンスを必要せずにAutoCADとSolidWorksからCATIA V4/V5に3Dソ
リッドをエクスポートするプラグインをリリース。(同社は既にAutoCADとSolidWorks
用のCATIA V4/V5インポーターを販売中) AutoCADプラグインはDWG 2000-2010、
SolidWorksプラグインは2001−2010で使用できる。試行版は次のサイトで入手できる。
http://www.sycode.com/products
IN-MotionはInventorに組み込まれて、移動アセンブリに掛かる荷重やトルクを計算。
ジョイント、モーター、及びアクチュエータでの荷重やトルクはグラフ出力や表計算ソ
フト形式での出力ができる。価格は200ドル。
http://www.ar-cad.com/in-motion/index.html
Schott Systemeは設計・製造ソフトウェアPictures by PC 3.4をアップデート。
http://www.schott-systeme.com/en/newmixerdesignmachiningvideo-en.htmでビデオ
デモが見れる。
CCEはERP、MRP及びPLMシステムのCADデータアクセス Oceans SDKソフトウェアの開発ツ
ールキットの新バージョンを発表。この新バージョンはCATIA V5、SolidWorks、
Unigraphics及びJTフォーマットの3Dビジュアリゼーションのデータをサポート。
Pro/E とSolid Edgeのサポートも予定されている。
http://www.cadcam-e.com/development-tools/oceans-sdk.aspx
Dassault Systemesは3DVIA Composer V6R2010xをリリース。ペーパースペース、リボン
ユーザインターフェイス、3dvia.com Webサイトへの直接パブリッシング、等々をサポ
ート。http://www.3dviacomposer.com/v6r2010x
Siemens PLM Softwareはデジタル製造ソフトウェアTecnomatix 9.1を発表。
http://www.plm.automation.siemens.com/en_us/products/tecnomatix/tecnomatix9/
highlights.shtml
MIE Solutionsは製造、機械加工、板金などの見積りソフトウェアQuoteIt 2010のアッ
プデートを出荷。無料試行版はhttp://www.mie-solutions.com。
ARCHIdigmはAutoCAD Architecture 2010用のKitchen Cabinets 10 eKitとBathroom
Cabinets 10 eKitをリリース。eKitsにはライブラリファイル、コンテンツブラウザー
カタログ、ツールパレット、及びツールイメージが含まれる。
http://www.archidigm.com
ZWSOFTはメモリー最適化、mtextエディタ、スプライン編集機能、及びZRX(ZWCADラン
タイムエクステンション)API強化を行ったZWCAD 2010を発表。
http://www.zwcad.org
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我々のブログ<http://worldcadaccess.typepad.com>に掲載された最近の記事。
- Autodesk files to patent flood filling of anti-aliased boundaries
- First AutoCAD app for Android: hourly sysvar tutor
- With just 16 days to go, Autodesk anoints FM:Systems; facilities managers
stop sweating
- Social media withers on corporate branches
- Solution for abandoned drcauto customers
- Dassault and Siemens excited by same two auto show winners
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◇◇ 読者からのレター ◇◇
Re: アンハッピー・ニューイヤー
“Cadopolisが閉鎖されるとして、同じような製品を販売している他のサイトをどこか
知っているか?”
- DraftT
エディタの回答: www.novedge.com を当たってみたら。
“DRCAutoの閉鎖を知ったばかりだ。何でこうなったかGary D'Arcyから何か聞いてい
たか?このAutoCAD LT改善版ソフトウェアを別の名前で復活させる計画か、コードを
誰かに売却して製品の継続を行う計画はあるのだろうか?”
- Gregor Markel
“ご存知かもしれないが、DRCAutoのLT Toolkitは1年ごとに再認証コードが必要とな
る。会社がもはや存在しない以上、我々のAutoCAD LTはLISPとARX機能を失ってしまう
ことになる。当社の社長はAutoCAD(AutoCAD LTでさえも高価すぎると考えているし、
当社のIT関係者はAutoCADのすべてを非難してきた伝統がある)にアップグレードしな
いことを明言している。我々にとっては八方ふさがりである。”
- RR
エディタのコメント:情報の断片から私が言えるのは、D'Arcyの死は突然のことであ
り、そのために会社は12月31日に閉鎖されたということである。drcauto.comドメイン
名はもはや有効ではなく、電子メールでのコミュニケーションも不可能である。この
ソフトウェアは1年ごとの再ライセンスが必要であることは私も理解している。Evan
YaresがDRCauto開発の前のキーマンであるLeonard Liangを探し出し、Leonard Liang
がToolkit Maxユーザーの助けとなってくれることを確認している。同氏のWebサイトは
www.cadsta.com で、電子メールアドレスは leonardl@cadsta.com である。
Re: AutodeskとSolidWorksの訴訟対決は霧散
“Autodeskのライセンス契約を別契約に変更し、公正かつ良心的な契約内容に変更でき
た例をご存知か? どこから見ても、Autodeskのライセンス契約は法的に間違っていて
、道徳的に破綻している。私はその契約内容を認めることはできないが、必要に迫られ
て契約せざるを得ない。
この業界に20年以上いる者なら誰もが、Autodeskがこの業界で地歩を築いてきたやり口
をよく知っている。その流れの中で、私は彼らの製品(もしくはSolidWorksのような同
等品)から逃れられない状況に追い込まれてしまった。もしAutodeskやSolidWorksが提
供するCADを使わなければ、私は生活の糧を得ることができないのである。今の時代、
紙と鉛筆に頼ることは、自分の足に頼ってレーシングカーに対抗するのと同じである。
そういう訳で、ライセンス契約をうまく変更できた例に私は関心を持っている。そこに
コンタクトしてどうやってそうできたかを知りたいのである。”
- Chris Huminski
エディタのコメント:Autodeskよりも規模が大きい会社が特別契約を結んでいるという
噂はある。さらに、政府機関は自前の契約方式をおそらく用意していて、ソフトウェア
ベンダーはそれに従っているのではと思う。
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