小説

きらきら。

日記と共に自作短編小説を発行。
小説ジャンルは甘〜裏まで。
時折、夢小説などもやったり。(BLEACH中心)

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徒然小説

2005/10/07


 初めまして、又はこんばんは。
 明日からいよいよ三連休!何をして過ごそうは今から楽しみです。
 ・・・・・とは言ったものの、正直言ってしまえば、あまりこれといった予定も無いんですけどね。

 折角だから、偶には服でも買おうなぁ・・・


†††††††


 +++灯火+++


 ―何もない殺風景な部屋。
 そこにいるのは二人の男女(ヒト)。
 彼ら意外、そこには誰も居らず、ただ。
 部屋の隅に一つだけ灯された灯火だけが、彼らを灯すだけだった―


 「いつまでこうしているつもりだよ」
 「・・・・・もう少しだけ。こうさせて、下さい」

 ぎゅっ、と貴方の着物を掴み擦り寄ると、貴方は何も言わずに私の背中へと腕を回した。
 思わず、このまま。ずっと、ずっと時が止まればという思いが渦巻いた。

 けど、それは叶わぬ思い。何時までもこうしていてはきっと未練が残る。
 一刻も早く、厭な思いは終わらせてしまおう。

 「で、話ってのは何なんだ?」
 「・・・・・・・」
 「そんなに言えない事なのか?」

 ズキ・・・・
 そんな音が胸からしたような気がした。
 あぁ、私って何て莫迦なのだろう。折角、早く済まそうと決意したのに今になってまた
 貴方へこのことを告げるのと躊躇っている。


 「なぁ・・お前、」
 「別れましょう。私達」

 着物を掴んでいた手を放し、少し距離をおいて。
 私は言った。

 「・・・本気で言ってるのか、それは」
 「嘘でこんなことは言いません」

 言ってしまった。終に、言ってしまったんだ。
 最初は驚いた顔をした貴方だけど、すぐにいつもの表情を取り戻して私に問う。

 お願いだから、そんな顔をしないで。
 決心が鈍ってしまうから、お願い。

 真っ直ぐに見つめる貴方。
 視線を逸らすことが全く出来ず、肩が、貴方の着物を掴む手が、唇が
 震えて止まらない。
 今にも瞳からは涙が溢れ出しそうで、それを必死に堪え歯を食い縛る。
 でないと、今にも言ってしまいそうで・・・

 嘘だ、と。

 暫くしても尚、貴方は私から一向に視線を逸らさず見つめ。
 そして、長い沈黙。漸く口を開いたのは貴方の方。

 「お前が、本気で俺と別れたいのなら。俺はそれを受け入れる」
 「・・・・・・」

 また、ズキリと心に鈍い痛みが走った。
 最早、私には貴方を見つめる余裕など何処にも無い。
 けど、もう少しでこの痛みとも別れることが出来る。
 もう少しの辛抱だから、頑張って。私・・・


 「けど、もしもだ。お前が本気で俺と別れたいと思っていないでそう言ってるのなら・・・」

 え・・・・・?

 「俺はそれを認めねぇ」
 「っ!?」

 思わず、顔を上げた。
 先程と変わらない。真っすぐ、真剣な眼差しが私を見つめている。
 このヒトは、本当は最初から知っていたのかもしれない。
 私が今日、このことを告げるのを。

 そっと、私の身体に腕を回す貴方。
 私はされるがまま、貴方の方へと凭れ再び貴方の着物をぎゅっと掴んでしまった。

 「何があったのか知らねぇけど、俺がちゃんとお前を守ってやるから。二度と、そんなこと言うな」
 「・・・・・・はい・・っ」

 糸が切れた様に溢れ出した涙。
 それは貴方の着物へ少しずつ染みを作ってゆく。

 ゆっくりと、私の顔上へと向けさせると貴方は私の瞳から溢れ出て来る涙を指で拭い
 優しく口付けた。
 それは今までで、一番優しく、一番暖かく、一番愛を感じさせる口付けで
 また私は涙した。


 ―何もない殺風景な部屋。
 そこにいるのは重なり合う二人の男女(ヒト)。
 彼ら意外、そこには誰も居らず、ただ。
 部屋の隅に一つだけ灯された灯火だけが、彼らを灯すだけだった―


†††††††

 やや和風チック。
 偶にはこんなのも書いてみたくって。
 特に補足とかは無いです。
 ただ、若干長過ぎた気がして気になったのですが・・・

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 碓氷 響

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創刊日:2005-05-18  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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