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『メルマガFPS』

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映画フィルムを映像文化財として考える「映画保存協会」のメールマガジンです。当会の活動や催し情報などについてお伝えしていきます。映画は時代を映す貴重な文化財!観る/作る以外の映画の楽しみ方にご興味がある方はぜひ!



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メルマガ情報

最終発行日:
2017-01-31
発行部数:
88
総発行部数:
12561
創刊日:
2005-05-10
発行周期:
月刊
Score!:
-点

映画保存協会メールマガジン『メルマガFPS』 Vol.136

発行日: 01/31

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§1.【HMD通信 第30号】HMD弘前は3月18日(土)開催!
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〈ホームムービーの日〉は2017年、15年目という節目を迎えます。
今年こそあなたも世話人になってみませんか?

映画保存協会では、世話人の皆様に8ミリフィルム用のスプライサーやエデ
ィターを無料でお譲りしています。また、8ミリフィルム用のキャメラや9.
5ミリフィルム用のいくつかの機材は、無料でお貸しいたします。
過去の開催資料も集めて保存、公開しています。閲覧を希望される方は、事
前にご相談ください。

2017年も〈ホームムービーの日〉をどうぞよろしくお願いします。

※雪解けの頃に弘前で〈ホームムービーの日〉が開催されます。ぜひご参加
ください!

日時:2017年3月18日(土)16:00〜
会場:めん房たけや(http://m-takeya.com
主催:HMD弘前(青森県)
- - - - - - -
ホームムービーの日(HMD)
お問合せ先 hmd@filmpres.org(担当:竹森)
twitter→ @hmd_japan
facebook→ https://www.facebook.com/hmdjapan

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§2.【映画保存見聞録 第32回】シネマテークと無声映画上映
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2016年9月初旬、所用でブリュッセルに5日間滞在しました。滞在中の
ある午後、気分転換に映画をみようと思い立ち、向かったのはベルギー王立
シネマテーク。

その日に上映されていた作品の中から迷わず無声映画を選び、30席の小さ
な劇場に入ると、スクリーンの傍にはアップライトのピアノが置かれていま
した。ピアニスト氏は(お名前すらわからないのですが)、直前にさりげな
く登場し、いつの間にか満席となった場内が暗くなると、前説もなく映写開
始。上映が終わると拍手の中、やるべき仕事を終えて満足そうな笑みを浮か
べながらも、氏はまたしても静かに退場。

このような「当たり前」感の中、どっぷり余韻に浸ったまま劇場を出て、夕
闇の公園を抜け、アフリカ人街でのんびり食事をし、宿に帰りついても心は
まだスクリーンと現実の狭間を行きつ戻りつ。ハレの場としての復元映画祭
もいいけれど、日常の中の無声映画上映が何より贅沢な体験になることを、
ジャック・ルドゥーのお膝元で思い知らされたのでした。

思えば2016年の夏は恵まれていました。7月に初参加したボローニャ復
元映画祭は、ひどく暑かったことしか思い出せないほど期待外れだったもの
の(ピカピカのデジタル上映に張り詰めた生演奏が続いて、嫌な疲れ方をし
ました)、帰国して8月に『キートンの探偵学入門』(1924)と『ハー
ド・ラック』(1921)の二本立て、小宮コレクションからメリエスの
『雪の騎士』(1921)、そして阪東妻三郎主演『逆流』(1924)と、
国内で夢のような上映の場に居合わせ、その一つ一つが忘れ難い体験となり
ました。

2017年はまだ始まったばかり。今年もまた、一本でも多くの無声映画が
適切な環境で上映され、多くの観客が別世界へと誘われますように。(K)

参考:
ベルギー王立シネマテーク
http://www.cinematek.be

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§3. 『映画よ音楽と共にあれ』無声映画伴奏者、世界を行く(その26)
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寒中お見舞い申し上げます。
2016年夏と冬に地域に根ざした上映会がありましたので、2回に渡りご
紹介します。

夏真っ盛り、8月6日に岩手県にある紫波町図書館で「夜のとしょかん、オ
ガール祭り編。」※1というイベントに参加しました。
前日は、遠野物語でも有名な妖怪の故郷(?)の遠野に宿泊、宿で知り合っ
た一家と夜の街を散策し、小学生にポケモンGOを教えてもらい、妖怪をた
くさんゲットして就寝。
翌朝は早起きして自転車で河童がいるというカッパ淵に行きました。胡瓜と
河童の像に逢いましたが、果していたのかどうか…ポケモンGOでも河童は
出てきませんでした(笑)。

宿を後にしてSLも走る釜石線で花巻に出て、東北本線に乗り換えて紫波中
央駅に着きました。
駅前は今までの田園風景とはうって変わって都会の様相、紫波町は「オガー
ルプロジェクト」と銘打って補助金に頼らないまちづくりをしたそうです。
図書館や文化施設、レストランなど大型商業施設の創り方とは違い、低い建
物が気持ち良くつながる空間。人工的に作られた空間とはいえ、商業施設に
いつもあるチェーン店は見当たらないし、なんと言っても吹き抜けのモダン
な図書館は居心地の良い空間でした。

夜のイベントは「映画館の楽士が奏でるゴーシュの世界 宮澤賢治と嘉藤治
生誕120年」。
以前、岩手で弾いた時に「シワキネマ」※2の小田中卓也さんに宮澤賢治の
「セロ弾きのゴーシュ」のモデルになった方のお嫁さんがご存命と伺い、こ
のイベントに至りました。

よくよくお話を伺うと、ゴーシュのモデルこと藤原嘉藤治は活動写真館の楽
士ではなかったのですが、賢治の親友で小学校の音楽教師だった嘉藤治がセ
ロ(チェロ)を習い、一生懸命練習していた姿がゴーシュのイメージにつな
がったようです。
嘉藤治は、賢治が亡くなった後出版に奔走し、戦後は賢治の精神を体現する
ように開拓者として農業に打ち込む日々だったといいます。
現在もお嫁さんが住まう嘉藤治の部屋に伺い、戦後は封印してきた嘉藤治の
楽譜、レコードコレクションも見せていただきました。

イベントではお隣の秋田県出身で喜劇映画の神様こと斎藤寅次郎監督の『モ
ダン怪談100,000,000円[松竹グラフ版]』でピアノ伴奏をしました。
そして、当時の楽士(嘉藤治だと思っていた?)と今の楽士、柳下美恵の話
と質疑応答。図書館の司書のみなさんもサイレント映画は初めてとのことで、
ゴーシュとの結びつきも興味深く聴いてくださいました。
図書館には、至るところに薔薇の一輪挿しが…ステキだなあと思っていたら、
館長さんのご趣味のバラ園が図書館の前にあるとか…可愛い図書館グッズも
充実しています。機会がありましたら是非お立寄りください。
(サイレント映画ピアニスト 柳下美恵)

※1 http://lib.town.shiwa.iwate.jp/event/20160716_01.html
※2 紫波町に映画館がなくなり上映団体「シワキネマ」が誕生した。

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§4. FPSからのお知らせ
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□■アップリンク渋谷で『海浜の女王』上映!□■

2017年2月3日(金)、アップリンク渋谷にて、映画の里親第2回作品
『海浜の女王[松竹グラフ版]』が「柳下美恵のピアノdeシネマ2017」
のプログラムとしてDVD上映されます。
柳下美恵さんのピアノの生演奏とともにお楽しみください。

柳下美恵のピアノdeシネマ2017
節分は対決♪ 人気企画の弾き比べ。今年は尾道からクラリネットの瀬戸信
行さんを迎え、女装対決!伴奏対決!します。さらに発見、復元された小津
安二郎監督の『突貫小僧』をセッション。

・上映作品
『つらあて』+『海浜の女王[松竹グラフ版]』+『突貫小僧』

・上映時間など、詳しくは以下をご覧ください。
http://www.uplink.co.jp/event/2017/47357

・アップリンク渋谷
http://www.uplink.co.jp/

□■トーキョーノーザンライツフェスティバル TNLF2017□■

2017年1月21日より開催されているトーキョーノーザンライツフェス
ティバル 2017より嬉しいお知らせが二つございます。
http://tnlf.jp

□■TNLF2017 チケットプレゼント:女ハムレット□■

メルマガFPSの読者に、2017年2月16日(木)に上映される『女ハ
ムレット』(1921)のペアチケットをプレゼントいたします。会場は渋谷の
ユーロスペースです。

ご希望の方は、(1)チケット送付先ご住所、(2)お名前、(3)メルマ
ガFPS Vol.136の感想一言を明記の上、 件名を「女ハムレット」
として、info@filmpres.org までご応募ください。応募者が複数の場合は抽
選を行い、当選の発表はチケットの発送をもってかえさせていただきます。

応募締切:2017年2月5日(日)午後5時

『女ハムレット』はアスタ・ニールセン主演の無声映画です。日本における
無声映画伴奏の第一人者、柳下美恵さんのピアノの生演奏とともにお楽しみ
ください。

*本チケット(2名様分)は、フェスティバル期間中、2月16日(木)の
16:30からのユーロスペースでの上映にのみご使用いただけます。

ユーロスペース(地図)
http://www.eurospace.co.jp/access/

□■TNLF2017 デンマークジャズ×アスタ・ニールセン!ご招待□■

2017年2月8日(水)19:00より、渋谷のシッダックスカルチャー
ホールで「デンマークジャズ×アスタ・ニールセン!」というイベントがご
ざいます。こちらのイベントに「トーキョーノーザンライツフェスティバル
2017」にご来場、及び前売券ご購入のお客様限定で100名様ご招待!

下記応募フォームよりお申込み下さい。

応募フォーム&詳細
www.tnlf.jp/201704.html

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§5. その他お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■第9回恵比寿映像祭で映像保存に関するイベントなど開催□■

2017年2月10日から開催する「第9回恵比寿映像祭」で映像保存に関
するシンポジウムや上映・展示が行われます。

・シンポジウム「マージナルな映像アーカイヴィングの可能性」
日時:2017年2月18日(土)18:30〜20:30
会場:東京都写真美術館 1Fホール
パネリスト:松山ひとみ(東京国立近代美術館フィルムセンターB.D.C.
プロジェクト特定研究員)/真喜屋力(シネマ沖縄、沖縄アーカイブ研究所)
三好大輔(アルプス・ピクチャーズ、あづみのフィルムアーカイブ代表)
https://www.yebizo.com/jp/program/detail/05-02

・[日仏会館共催企画]シネマトグラフ日本伝来――稲畑勝太郎とリュミエ
ール
日時:2017年2月17日(金)18:30〜20:30
会場:日仏会館 1Fホール
パネリスト:小松弘(早稲田大学文学部教授)/岡田秀則(東京国立近代美
術館フィルムセンター主任研究員)/上田学(日本大学他非常勤講師)
https://www.yebizo.com/jp/program/detail/05-03

・上映プログラム
「相互接続への夢―― 《ドリームズ・リワイヤード》ジャパンプレミア」
初期映画のファウンド・フッテージによるエッセイ・フィルム

上映作品:『ドリームズ・リワイヤード』(2015年、85分、英語・日本語
字幕付)
監督:マヌ・ルクシュ、マルティン・ラインハルト、トーマス・トーデ
【1】2月10日(金)11:30
【2】2月15日(水)18:30
【3】2月18日(土)11:30
【4】2月26日(日)15:00(マヌ・ルクシュ監督Q&Aがあります)
https://www.yebizo.com/jp/program/detail/04-02

・展示作品
エティエンヌ=ジュール・マレー《題不詳(投げる男性)》
1885−1890/クロノフォトグラフィ/東京都写真美術館蔵
日時:2017年2月10日(金)〜2月26日(日)
会場:東京都写真美術館 2F展示室
https://www.yebizo.com/jp/program/detail/01-05

ルーシー・レイヴン《RP47》2012年
日時:2017年2月10日(金)〜2月26日(日)
会場:東京都写真美術館 B1F展示室
https://www.yebizo.com/jp/program/detail/01-11

【第9回恵比寿映像祭】https://www.yebizo.com/jp/

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§6. 編集後記
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1月29日(日)の朝日新聞朝刊に「古いフィルム、大切に 行事・風景…
家庭用8ミリも貴重」と題した記事が掲載されました。
全国紙にここまで大きく映画保存が取り上げられるのはなかなか無いことで、
小会のコメントも掲載していただき、ありがたいことです。

というのも、映画保存のきっかけは少しの「気づき」というケースもあるか
らなのです。
家庭以外にも、学校や会社、ひょんな所に古いフィルムは眠っています。こ
の記事を読んだ方が頭のどこかに「あれ?そういや新聞に映画フィルムの話
があったなぁ」という小さな気づきが、先人たちが残した生活の営み、とも
すれば今はもう見られない景色を蘇らせることに繋がるかもしれません。

「ホームムービーの日」でも度々目にする「どうか、捨てないで」。この言
葉が記事に使われていたことも嬉しい驚きでした。
春は引越しや衣替えの季節です。もし、古いフィルムや映写機が出てきたら
ゴミ置き場に捨てないで、どうか小会にご連絡ください。

また、もし映画フィルムや映写機が出てきたのだけれど…という方は〈ホー
ムムービーの日〉に上映会を行うという手も!こちらもご興味があればぜひ、
上記§1.【HMD通信】にある連絡先までお問い合わせください。(天野)

(文化の扉)古いフィルム、大切に 行事・風景… 家庭用8ミリも貴重
http://www.asahi.com/articles/DA3S12770757.html
※無料登録後、全文をお読みいただけます。

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