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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2019/07/08

もくじ
<相場見通し>

     ・やや強含みの展開   


<今週の推奨銘柄>
            
        ウィルグループ

                       
<経済の動き> 

     ・韓国に対し、輸出規制発動
     ・ファーウェイの制裁緩和は小規模
                              
<株式投資のセオリー>
 
     第680回 米中首脳会談に対する評価
        
       <次週は都合によりお休みします>                                           
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★

<相場見通し>  やや強含みの展開 

先週の日経平均は、前週末の米中首脳会談の結果を受けて450円余り上昇して始まった。
しかし、大幅上昇も1日だけで終わり、その後は揉み合いに転じている。米市場で3指数
が史上最高値を更新していることに比べると、上昇力の弱さが目に付く。

この動きの違いは、米市場ではFRBによる金利引き下げ期待が高まっている一方、
米金利低下は為替で一段の円高をもたらすため、日本市場にとっては逆に警戒感が
強まっていることが上げられよう。

米中首脳会談の結果に対しても、両国内での反応を見ると、制裁関税第4弾の発動延期は
好感されてはいるが、厳しい批判も目に付く(米中首脳会談の両国内の評価については
下記「株式投資のセオリー」参照)。

今後米中の協議が引き続き行われることになるが、中国国内で米国への反発が強まって
いることを考慮すれば、両者の対立は以前より激しさを増しそうだ。両者が短期間で合意
に至るとは考えにくい。

従って、米国は3000億ドル製品への25%の制裁関税発動は行わないとしても、これ
までの制裁を緩和することは予想しにくく、逆にハイテク製品の輸出規制については
さらに強めることになろう。今後は、日本も含めてハイテク業界への影響拡大が懸念され
る。

ただ、株式市場は既に米中の貿易摩擦が長期化することは想定済みとみられるので、ひと
まず米中貿易摩擦問題離れが進みそうだ。

5月初めの米中通商交渉の前にも、市場には同じような米中貿易摩擦問題離れの動きが
見られたが、その時は米中が合意するだろうとの見通しがあったからだ。今回は合意が
期待出来ず対立は長期化するということが前提となる。

今後の株式市場の関心は、米国を始め世界の景気動向に移ってこよう。その中でも米景気
の鈍化の流れに歯止めがかかるかに関心が集まる。

景気下振れ懸念には米FRBが金利引き下げ等金融緩和で対応する考えでいるが、先週
発表された米雇用統計の予想以上の非農業部門雇用者数の増加に見られるように、経済
指標はまだら模様で、FRBがタイムリーな政策がとれるかどうかが焦点となりそうだ。

日本の株式市場はややもたつきの動きだが、これまで頭を押さえていた米中貿易摩擦問題
が一段落し、急落懸念が薄れたことはプラスだ。積み上がっていた投機筋の売り玉もまだ
残っていると見られることから、米金利・為替動向は気になるが、当面はやや強含みの
動きが予想される。

相場が落ち着いてきたことから好業績のものは素直に買われる展開がある程度期待出来
そうだ。ただ、7月後半からは決算発表が控えている。従って、好決算が期待出来そうな
ものや好決算を発表したものが今後物色の中心となりそうだ。

業種では、外需関連は為替の影響や今後の米の中国に対するハイテク輸出規制強化の動き
もあり、買いにくい状況が続くため、内需系中心となろう。

        *     *     *

<今週の推奨銘柄>

   6089 ウィルグループ 910円

(推奨理由)
・業績好調な人材派遣会社の一角。
・PER10倍強と割安感強い。
・底値付近で揉み合い続いているが、やや動意が見え始めた。

       *     *     *

<経済の動き>

◆韓国に対し、輸出規制発動

日本政府は4日、半導体材料(レジスト(感光材)、エッチングガス(フッ化水素)、
フッ化ポリイミドの3品目)の韓国向け輸出規制を発動した。規制した3品目は、韓国
でも最も警戒していた(ダメージの大きい)ものだったことから韓国の反発は強まって
いる。
ただ、今のところ韓国のマスコミの論調を見ると、韓国政府が日本政府との話し合いに
応じてこなかったという冷静な見方も多い。従って、今後は両政府が話し合いに向けて
歩み寄るかどうかにかかっている。

しかし、韓国政府やマスコミが反日を煽るようなことになれば、輸出規制拡大など泥沼
に陥る可能性も残っている。


◆ファーウェイの制裁緩和は小規模

ナバロ米大統領補佐官は2日、トランプ大統領が表明した中国の通信機器最大手ファー
ウェイに対する制裁緩和に関して、輸出は小規模に留め(年10億ドル未満)、事実上
の禁輸リストといわれる「エンティティー・リスト」指定はに続けると明言した。

米中首脳会談でトランプはファーウェイの制裁緩和を約束したが、米国内ではトランプ
の独走に対する反発が強いため、トランプの約束にタガをはめた格好だ。


<株式投資のセオリー>

第680回 米中首脳会談に対する評価

G20会期中に行われた米中首脳会談後、日経平均は一旦は上げたがその後は伸びきれ
ないでいる。一部には2万2000円の大台回復もあるとの見方があったに関わらず、
それほど上昇力が感じられないのは、足下で円高の動きもあるが、米中首脳会談に対
する評価がもう一つだった事がありそうだ。

首脳会談の結果に対する両国の国内での評価が明らかになってきているのでここで紹介
しておきたい。

≪米国≫
ーポジティブ評価
・共和党幹部からは第4次制裁関税発動(3000億ドル相当への25%制裁関税)の
延期は、米国民へのダメージ回避出来たとの評価の声。

・半導体産業や自動車産業からは、製造原料であるレアアースの輸出制限を中国が控え
ることが鮮明となったことについて好感する声が出ている。

・米ハイテク産業からは携帯電話、ノートPC、タブレット端末の上昇回避出来たこと
を、飲食店、ホテル・レジャー産業、食品小売り業界からは生鮮食品他の食料品の価格
上昇を回避出来たことを歓迎する声が上がっている。

・米政府内(国家安全保障局、国防省等)からは、今後もECRA(米国輸出管理
改革法)に基づき対中ハイテク製品の輸出規制は、現状通り厳しく運営されていく方針
が維持されたことを評価する声が上がっている。

ーネガティブ評価
・ファーウェイへの制裁一部解除は、国家の方針(国の知的財産権侵害防御)に反する
と共和党・民主党内から厳しい批判が出ている。

≪中国≫
ーポジティブ評価
・決裂していた米中貿易交渉がとりあえず再開されたこと。

・「中国経済の息を止める」と懸念されていた3000億ドル製品に対する制裁関税
導入を一旦は回避出来たこと。

・ファーウェイへの制裁が限定的ではあれ解除できたこと。

ーネガティブ評価
・前回の2500億ドル製品に対する制裁関税がまったく緩和されなかったこと

・中国政府の企業助成金や、米企業への強制技術移転に対する米政府からの介入姿勢
に是正が見られなかったこと。

・ファーウェイ以外の中国ハイテク企業への輸出規制は持続していること。

・米国農産物の大量購入を約束したこと。(従って習近平が約束した米農産物大量購入
は、中国内で承認されるかどうかは不透明)

こうした米中両国の政府や産業の評価を総合すると、ややポジティブ評価が多いように
感じられるが、大きなインパクトを与えるほどではなかったように見える。特に中国内
での評価は厳しさが目に付く。

          <次週は都合によりお休みします>   

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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