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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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2019/06/24

もくじ
<相場見通し>

     ・需給改善も上値は重い   


<今週の推奨銘柄>
            
        お休み

                       
<経済の動き> 

     ・アップル、中国からの生産移管を要請するが
     ・運用好調、第2のビジョン・ファンド立ち上げへ

                              
<株式投資のセオリー>
     
     第677回 新四季報のポイント
        
                                         
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<相場見通し> 需給改善も上値は重い

先週の日経平均は、週初はG20が間近に控えているにもかかわらず、米中首脳会談の
開催が混沌としていることを嫌気して弱含みで始まった。ところが、18日トランプ大統領
が突然首脳会談開催を伝えたことからNY株式が大幅高となり、週半ばからは大きく反発
に転じた。

18日に欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に言及したことや、18ー19日に開かれた
米FOMCが今後の利下げを示唆する内容だったことで、金融緩和ムードが一段と高まった
ことも後押しとなった。

ただ、週末はイランによる米無人偵察機撃墜を受け、中東での軍事的緊張感の高まりを嫌気
して反落した。米金利下落に加え、中東の地政学リスクが高まったことで円高が一段と
進んだことも日本株にとっては足を引っ張る要因となった。

イランの問題では、米国はイランに対して軍事的行動をとる寸前まで行ったが、トランプ
大統領が直前で止めたと自ら発表している。

国家の極秘情報にあたる軍事行動の顛末を大統領自ら明らかにすることなど、通常は考え
られないことだが、前回も申し上げたがトランプ流の政治手法では「自分をヒーローに見せる」
ことに主眼を置いているので、今回もその一環として行われた可能性が高い。

「攻撃で150人程度のイラン人が犠牲になると聞いて止めることにした」と得意げに話し
ているが、そもそも軍事行動する意思が本当にあったかも疑問だ。冷静に考えてみても、
大統領選が本格化する直前のタイミングで、トランプが新たに戦争を仕掛けるだろうか。
自作自演のシナリオを発表した可能性が高い。

米VIX指数(恐怖指数)はそれほど反応してない(上昇してない)所を見ても、イラン
問題に対し米市場はそれほど重大視している感じは見られない。トランプはいつでも軍事
行動する用意はあると脅しているが、脅しはいつものこと。今後もあまり尾を引くことは
ないと見てよさそうだ。

急遽米中首脳会談が行われることになったが、これは習近平から突然ホットラインで連絡が
あったためのようだ。トランプ側は正式首脳会談は困難とあきらめかかっていた(せめて
立話程度の会談を何とか実現させたいと考えていた)ので、これにはかなり動転したようだ。

ただ、習近平の発言からは、交渉歩み寄りの話は一切なく、「今後の交渉の展開について
話したい」、「中国の社会、政治構造について理解を深めてほしい」、「中国企業に対する
公平な対応を検討してほしい」・・・というのが、交渉に応じる理由だと伝えられたようだ。

米首脳の一部からは「会談は中国からの不満表明の場となりかねない」との警戒感が出て
いるが、トランプとしては、米中首脳会談延期は有権者の不満を蓄積しかねないと恐れて
おり、「合意云々よりも、今後の道筋を付けることを最優先」との判断から、会談設定を
指示した(反中派のナバロ、ボルトンの首脳会談への同席を見合わせる模様)。

従って、米国側では「今回の会合では今後の交渉日程が合意される程度で、合意内容に
関する具体的議論は行われないだろう」との見方が大勢だ。

習近平が突然首脳会談開催に態度を変えたのは(当初G20参加メンバーに対米交渉責任者
の劉鶴副首相を外していたが、今回追加)、中国内で激しく対立している「対米徹底抗戦派」
に対し、「首脳会談で米国に反撃する」姿勢を見せたいのではないかと見られている。

その一環として、習近平は中露首脳会談、中朝首脳会談を急遽行っている。そこには強固な
トランプ包囲網を作り、米国に対して強気の態度で方向修正を迫る姿勢が感じられる。
従って、今回の首脳会談は、「思惑の異なる両者のスタンドプレーの場」的な意味合いが
強い会談になると見たほうがよさそうだ。

ただ、何ら合意に関する話し合いが行われなくても、交渉継続となればトランプは輸入品
3000億ドルに対する25%の制裁関税は猶予することになると思われるので、株式市場
にとっては短期的には(投機筋の買い戻しにより)プラスに働く可能性が高そうだ。

しかし、根本的な貿易摩擦の解消にはほど遠いといわねばなるまい。米中貿易摩擦問題は、
今後も株式市場の頭を押さえる大きな要因として働くのは間違いない。


        *     *     *

<今週の推奨銘柄>

   お休み

       *     *     *

<経済の動き>

◆アップル、中国からの生産移管を要請するが

米アップルが主要取引先に対し、iPhoneなどの中国での集中生産を回避するよう要請
したことがわかった。米中貿易戦争の激化と中国の人件費高騰を受けリスクを分散すること
が狙いだ。

しかし、15兆円近くの生産を中国以外に持っていくのは、先端技術の集約やサプライ
チェーン、更には労働者確保の観点から見てもまず困難。アップルの中国頼みは今後も続か
ざるを得ない。


◆運用好調、第2のビジョン・ファンド立ち上げへ

ビジネス対話アプリの米スラック・テクノロジーズは20日、ニューヨーク証券取引所に
上場した。初値は取引所が事前に示した参考価格(26ドル)を5割上回る38.5ドル。
時価総額は約200億ドル(約2兆1500万円)に上る。

ソフトバングG(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)は当社の7%の株主で保有株式の
時価総額は1400億円に達している。ソフトバンクGは、今後大型上場になりそうな企業
をまだいくつか抱えている(オフィスシェア大手ウィーワークや、飲食料宅配サービスの
米ドアダッシュ等)。

運用が好調なことからソフトバングGは第2のビジョン・ファンド(10兆円規模)を立ち
上げる計画を今回の株主総会で発表している。


<株式投資のセオリー>

第677回 新四季報のポイント

先週18日(火曜日)に四季報第3集が発売された。第3集は3月決算が発表された直後に
発売される年度最初の四季報となることから比較的サプライズが少ない。今年度の会社収益
予想と四季報予想が同じ場合が多いからだ。

会社発表の収益予想を四季報独自に増額修正しているケースを見ると、会社の保守的な予想
を増額している場合が多い。特に外需関連は米中貿易戦争の影響などで、極めて保守的な
予想を立てている会社があるからだ。

ただ、四季報が独自に増額修正した数字が妥当なのかどうかは分からない。米中貿易戦争の
成り行き次第では経営環境が想像以上に厳しくなることも予想されるからだ。

従って、四季報が会社予想より強気の見方をしているからと言って、その株を素直に買える
わけではない。それだけ今年度の外需関連の収益見通しは予想しにくい状況にあるといえる。

また、注目テーマがコメント欄に使われている企業数の推移を、過去2年のデータとともに
集計してみると以下のようになる。

   2017第3集  2018第3集  2019第3集(今回)
5G     3       16       72
AI    83      156      176 
RPA    0       45       54 
EV    23       63       59 
ロボット  72       88       75 
IoT   93      124      112 
自動運転  40       40       41 
再生医療  16       15       20

これをみると。ビジネスチャンスと見て取り組む企業が増えている旬のテーマとしては
「5G」「AI」「RPA」が上げられそうだ。

次世代通信システム「5G」に関連する需要はこれから本格化する。関連機器の売上が
今後加速度的に伸びていきそうだ。通信機器、電子部品会社などが注目される。

「AI」や「RPA」では、企業での活用や導入を促す情報システム会社やITコンサル
会社などが売上拡大につなげているようだ。

特に日本のRPAソリューション市場は2019年の860億円(見込み)の市場規模
から、2025年には一気に2兆円まで急拡大すると見込まれており、関連企業にとって
は恩恵が大きい。

これらの対象となる企業は、「会社四季報オンライン」か「会社四季報CDーROM」
を活用することにより検索が可能だ。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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