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投資の視点

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2019/05/20

もくじ
<相場見通し>

     ・米中摩擦は小康状態となり強含みの動き


<今週の推奨銘柄>
            
        ベイカレント・コンサルティング

                       
<経済の動き> 

     ・GAFAの収益の伸び鈍る
     ・中国が米国債売りの動き
                              
<株式投資のセオリー>
     
     第673回 決算発表から見る今後活躍しそうな銘柄群
        
                                         
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<相場見通し> 米中摩擦は小康状態となり強含みの動き

先週の日経平均は大きく下落して始まった。米政府が中国からの輸入品3000億ドル
相当に制裁関税を課す第4弾の詳細を13日に公表すると発表し、米株が大きく下落した
ためだ。

その後中国政府が米製品600億ドル相当に6月1日から報復関税を課すと発表したため、
米中貿易戦争が泥沼化する懸念が強まり、一段安となる場面も見られたが、週半ばからは
反発に転じている。

株価下落がとりあえず短期で終わったのは、米国の制裁関税第4弾に対して過大に反応し
過ぎたためと見られる。冷静に考えてみれば制裁関税第4弾は、もし実施されるとしても
6月17日に開かれる米議会の公聴会の後だ。

従ってどんなに早くても実施されるのは6月末以降で、過去の経験からは2〜3ヶ月手続き
等に時間がとられるので、実施時期は8月〜9月になると見られ、まだ時間的には猶予期間
がある。

その間に、まず公聴会という大きなハードルを超えなければならないし、さらに6月末に
G20で米中首脳会談が急遽セッティングされている。

制裁関税第4弾は米中双方にとってこれまで以上に大きな経済的なダメージをもたらす
ので、両国とも出来れば避けたいのは山々。従って米中首脳会談で交渉が大きく進展する
可能性も否定できない。

このように、米国の制裁関税第4弾の発動にはまだ流動的な面があることから、大手
ヘッジファンドのスタンスをみても、何か現実的な動きが出るまで動かないという様子見
姿勢が大半だ。今回の下落が短期で終わったのは、一部のヘッジファンド等が売りを
仕掛けてみたが、追随の動きが広がらないので手仕舞いに動いたというのが真相の
ようだ。

従って、米中通商問題が当面は小康状態が続きそうなことから、しばらくは国内の材料が
焦点となりそうだ。その一つは本日20日に発表される1−3月のGDP成長率だ。事前
予想ではマイナス0.2%となっており、2014年10−12月以来約4年振りの
マイナス成長となる見込みだ。「

そこまで悪化しなくとも、景気悪化の兆候が見られれば、今後の米中貿易摩擦の影響や、
秋に予定している消費税増税もあり、何らかの経済対策が求められる局面となりそうだ。

考えられているのは、一つは消費税増税の延期だ。これは7月の選挙を衆参同時選挙で
行うことをセットにして(「消費税増税延期を国民に問う選挙」という位置付け)出て
くる可能性がある。もう一つは、大規模な経済対策(国土強靱化計画の推進等)の実施だ。

これらは、いずれも株式相場にとってプラス材料に働くと見られており、本日のGDP
成長率の発表後は、政府がどのような手を打ってくるかに思惑が集まりそうだ。相場は
経済対策等への期待感から強含み展開が予想される。

       *     *     *

<今週の推奨銘柄>

   6532 ベイカレント・コンサルティング 3850円

(推奨理由)
・ITに強いコンサル会社。
・AI・RPA活用のコンサル拡大。
・PERにそれほど割安感はないが成長力あり、上昇トレンド続きそう。

       *     *     *

<経済の動き>
◆GAFAの収益の伸び鈍る

米ネット企業の大手GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の
収益の伸びが鈍っている。各国のネット規制が強まっていることに加え、事業領域の
重なり食い合いが始まっていることが影響している。

さらにマイクロソフトがGAFAの事業領域に食い込んできている事も大きいようだ。
アプリの伸び悩みで成長は止まったかと見られていたマイクロソフトだが、事業領域を
拡大し経営状況は良好で、株価の動きもGAFAを凌ぐ勢いだ。


◆中国が米国債売りの動き

中国が米国債の圧縮に動いている。米財務省によると中国は3月に204億ドル
(2兆2千億円)を売り越し、保有額は2年ぶりの低水準(約1230兆円)になった。

中国が米国債の圧縮は中国の外貨保有に余裕がなくなってきているとの見方もあるが、
米中貿易摩擦の報復で保有を減らしている可能性もある。もし、中国が戦略的に米国債
を減らしているとしたら、米中貿易摩擦は新たな段階に入り、貿易戦争のレベルに
留まらず国家間の対立という厳しい局面に入ることになる。


        *     *     *

<株式投資のセオリー>

第672回 決算発表から見る今後活躍しそうな銘柄群

先週で前3月期決算の発表が終了した。日経新聞の集計によると2019年3月期の
上場企業の純利益は前期に比べ2.8%減と3期ぶりの減益となった。今期見通しも
1.4%減と2期連続の減益を見込む。

前期決算の中味を見ると不振だったのは製造業(7.9%減)。一方非製造業は、
通信(14.3%増)やサービス業(8.6%増)、商社(7.7%増)などが寄与し、
4.5%増と堅調だった。

2020年3月期(会社予想)もこの傾向は続き、製造業は5.8%減、非製造業は
4.1%増をみこんでいる。製造業は昨年10月以降(第3四半期)以降収益を
急激に悪化させた企業が多く、今期もその流れは続くと見ているようだ。

今期も非製造業優位の収益状況が続くが、個別業種でみると、今期も好調な収益が
期待出来そうな企業が多かったのはソフト業界と人材派遣・紹介業だ。

ソフト業界は企業による旺盛なシステムの更新需要があることに加え、省力化対策に
向けたニーズの増大、更にはAIの活用やRPA(業務自動化)に取り組む企業が
増えていることなどから受注は右肩上がりとなっているところ所が多い。

株式市場でもAIやRPA関連企業の活躍が目立つ。同関連銘柄の中で、今回の決算
が好調だった銘柄を上げると以下のようになる。

2317 システナ ・・・ RPA関連ソフト販売
3677 システム情報 ・・・ RPA、AI関連システム受注好調
3756 豆蔵 ・・・ RPA関連システム受注好調
3844 コムチュア ・・・ RPA、AI関連システム受注好調
4312 サイバネットシステム ・・・ CAEの受注拡大
4722 フューチャー ・・・ ITコンサルでAI活用案件が増加
4768 大塚商会 ・・・ AIを活用したソリューションを拡販
6035 IRJホールディング ・・・ AIを活用したコンサル好調
6532 ベンカレントコンサル ・・・ RPA、AIを活用したコンサル好調
6560 エルティーエス ・・・ RPA活用の支援事業好調
6572 RPAホールディング ・・・ RPA用ソフトによる支援拡大

また、人手不足を背景に人材派遣・紹介企業の売上拡大の動きも目立つ。今回の決算
で特に目に付いた企業を上げると以下のようになる。

2146 UTグループ ・・・ 人材派遣
2168 パソナ ・・・ 同上
4318 クイック ・・・ 同上
4848 フルキャスト ・・・ 同上
6098 リクルート ・・・ 同上
6569 日総工産 ・・・ 同上

これらの企業は既に株価が上げているところが多いが、今後の相場が強含みの動きと
なれば、さらに上値を追う企業も出てきそうだ。

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創刊日:2005-04-12  
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発行周期:週間  
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