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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2019/04/01

もくじ
<相場見通し>

     ・4月後半には調整入りか


<今週の推奨銘柄>
            
        お休み

                       
<経済の動き> 

     ・クラウド利用のゲーム、IT大手の参入相次ぐ
     ・中国平安保険の時価総額、約22兆円
                  
                              
<株式投資のセオリー>
     
     第667回 回復傾向のヘッジファンドの運用成績
        
                                         
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し> 4月後半には調整入りか

先週の日経平均は、前週末の米市場の急落を受けて、今年最大の3%を超える大幅安となり、
2万1000円を割り込んで始まった。

ただ、翌日の26日は、自律反発の動きに加え、3月期末の権利付き最終売買日だったこと
から、配当取りの買いや、配当再投資に絡んだ買いが入り大幅反発、2万1000円を回復
して終えている。

米市場の急落は、景気後退の予兆とされる米長短金利の逆転を嫌気した動きだったが、冷静
に考えれば、米長短金利の逆転後に到来するとされる景気後退は、通常1年後に起こること
なので、慌てることもないということで、週明けの米市場が落ち着い動きとなったことも
支援した。

しかし、27日の配当落ち日は170円強とされる配当落ち分を全部埋めきれないで終えて
いる(49円安)。従来から配当落ち分を当日埋められるかどうかは今後の相場の強弱を
はかるバロメーターとされており、今回は今後弱含みの展開が想定される結果に終わった。

その懸念を証明するかのように翌28日は344円の大幅安に見舞われた。その結果テクニ
カル的にみると、厳しい兆候が見え始めている。

日経平均の動きを見ると3月4日に戻り高値を付けたあとは高値、安値を切り下げる動きに
転じている。25日移動平均線は下向きとなり、5日移動平均線とのデッドクロスも生じた。
今後は25日移動平均線が上値を抑える形の弱含みの動きも想定される事態となっている。

4月は例年、外国人投資家が買い越す月で上値期待が高まる時期だが、今年は違った展開も
予想されそうだ。5月1日の新天皇の即位に伴い4月27日から5月6日まで10連休と
なる。

10日間も市場が閉まるのは多額な資金を運用している投資家にとって大きな脅威となる。
その間不測の事態が起こっても、それに対応できないからだ。従って、海外の機関投資家は、
10連休前にはポジションを縮小するのではないかと言われている。ヘッジファンドの運用
担当者からも、一旦手仕舞うとの話が多く出ているようだ。

そうでなくとも、5月は「セル・イン・メイ(Sell in May)」といわれ、売られやすい時期
に当たる。また、世界の相場は以前ほどではないが、5ヶ月サイクルで売られるパターンが
続いており、この5月は昨年12月の急落から5ヶ月目に当たる。いずれにしろ5月は売ら
れやすい時期だ。

従って、4月後半には前倒しで相場は調整に入る可能性があると見ている。4月前半の
強含みで動いているタイミングを見計らって、出来るだけポジション調整を進めることを
お勧めする。

<今週の推奨銘柄>

   お休み


<経済の動き>

◆クラウド利用のゲーム、参入相次ぐ

高速通信規格「5G」の普及を見据え米グーグルがゲーム事業に参入する。専用機がなくて
もテレビやパソコン、スマホなどを使ってクラウド経由でゲームが楽しめるサービスを
2019年内に始めると発表した。クラウドを使ったゲームは、マイクロソフトも参入を
表明している。

今ゲーム業界は、一時のパソコン・スマホのゲームから、任天堂やソニー等の専用機に人気
が戻ってきているが、クラウドを使うことにより、専用機に匹敵する高性能ゲームを楽しむ
ことが可能となる。

相次ぐIT大手のクラウドゲーム参入で、任天堂やソニー等の専用機メーカーにとっては
今後大きな脅威となりそうだ。


◆中国平安保険の時価総額、約22兆円

中国保険業界2位の中国平安保険が、グループ企業の成長で中国ではアリババ、テンセント
に次ぐ時価総額(約22兆円)となっている。約22兆円の時価総額はトヨタにほぼ匹敵
する規模だ。

成長の原動力はフィンテック分野。子会社の「ピア・ツー・ピア(P2P)金融」(個人
同士の金融仲介)を手掛ける陸金所や、オンライン医療大手の平安グッドドクター、クラウド
のワンコネクトが急成長している。子会社との相乗効果から、保険業界のトップ出るのも
間もないとの声も出ている。

        *     *     *

<株式投資のセオリー>

第667回 回復傾向のヘッジファンドの運用成績

ヘッジファンドの最近の運用状況についてのデータを入手したのでご紹介しておきたい。
情報入手先はブルンバーグ、HFR、SG CTA indexである。

それをみると、全ヘッジファンドの昨年の運用成績は7年振りにマイナスとなった。過去
20年間で運用成績がマイナスとなったのは昨年を含めると3回となる。他の2回は08年
(リーマンショック)と11年である。

しかも昨年のマイナス幅はリーマンショック時の08年に次ぐ規模で、それだけ昨年は
ヘッジファンドにとって近来になく厳しい年だったと言える。

ヘッジファンドのタイプ別に見ても運用成績は軒並みマイナスに終わっている。

ロング/ショート系(個別株の買いと売りを組み合わせる)       −7.1%
リスクパリティ系(リスクを最小限に抑えるよう各種資産構成)     −6.5%
CTA(商品系、株式も指数売買)                  −5.8%
マクロ(マクロ経済の動き着目、指数売買)              −1.3%
(参考 世界のミューチュアルファンド(投信)の運用実績 −4.9%)

月別に見ても1月に大幅プラスだった以降はマイナスが続き、7月に僅かにプラスに
転じたものの、その後は年末までマイナスが続いた。その結果投資家の解約が年後半に
なるに従って増加し、年末の株式の世界的大暴落に繋がったと見られる。

ただ、今年に入って運用成績は様変わりしている。2月までの実績をみると、ロング/
ショート系7.1%、リスクパリティ系6.0%、マクロ2.1%、CTA−0.6%と、
ほとんどのタイプでプラスに転じている。   
  
年明け以降の株式市場の反発の流れにうまく乗ったものと見られる。運用成績の改善から、
マクロやCTAは強気に転じて大量の指数買いを続け、株式相場上昇の大きな原動力と
なっている。

しかし、前回本欄でお知らせしたように、ヘッジファンドの指数売買系の強気の動きも
3月に入ってからはやや鈍化している。戻りの動きにそこそこ達成感が出ている上に、
米国株には年明け以降も投資家の解約の動きが続いているからだ(欧州株や日本株に
対する解約の動きはほぼ終了)。
       
ただ、運用成績の改善は、昨年のような解約が急増し、需給関係の悪化が引き金となり
暴落すると言った株式市場の大きな波乱の芽が少なくなっているのは確か。従って昨年
後半のような激しいアップダウンの可能性は少なくなっていると見てよさそうだ。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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