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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2017/12/04

もくじ
<相場見通し>

     ・12月は、前半高か


<今週の推奨銘柄>
      
     牧野フライ
                        
<経済の動き> 
    
     ・米GM、2019年にも自動運転実用化
     ・シャープが12月7日に1部に復帰
     
                                  
<株式投資のセオリー>
     
     第602回  株式併合銘柄に潜むリスク                                                   

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<相場見通し> 12月は、前半高か

先週は一時の調整の動きから脱し堅調な動きとなった。ヘッジファンドの決算対策売りが
なくなる一方、出遅れていた国内投資家の参戦で需給は改善し、先高期待が強まっている。

ただ、ここ数年の12月相場をみると、あまりいい動きとはいえない。前半に高くて年末
にはだれる展開が続いている。過去3年の月中の高値の日は14年が8日、15年は1日、
16年はトランプラリーで沸いていたがそれでも20日で、年末にかけては尻すぼみと
なっている。

今年も同じように前半高になる可能性が高そうだ。日経平均2万3000円台までの上昇
を牽引してきた外国人投資家が、動きが鈍ってきてきているのに加え、10日過ぎには
クリスマス休暇入りする。長期休暇を前に、持ち高を減らすことはあっても、大きく膨ら
ますことはなさそうだ。

活発化しつつある国内投資家がどこまで外国人投資家の穴を埋めることが出来るかだが、
単独で相場を押し上げるような大きな買いは期待できまい。従って、前半にやや水準を
上げた後は、高値持ち合いの動きに転じると見ておいた方がいいだろう。

先週末の2日未明、米上院で税制改革法案が通過した。下院との調整が残っているため
実施時期などまだどうなるかわからないところが残っているが、ひとまず、上・下院とも
通過したことは相場にとっては大きなプラス。今週の日本株は米税制改革法案が通過を
好感し、2万3000円台乗せを目指す堅調な動きでスタートしそうだ。

先週は相場を牽引してきているハイテク株や、設備投資関連にやや調整の動きが強まり、
出遅れていた金融などの内需株に物色の矛先が向いた。これを見て、銘柄の流れが変わり、
今後は出遅れ銘柄の相場を想定する向きもあるがそれはどうだろう。

確かに、先行しているハイテク株や、設備投資関連はかなり高値まで買われてきたとの
印象がある。これ以上上値を追うのは難しいと考えるのもおかしくない。しかし、相場は
強い銘柄(特に相場の核となる銘柄)はトコトン買われる性格を持っている。

また、今後の収益増額修正の可能性が高いのも、これらのセクターだ。割高感が、現実の
収益拡大の実現で、薄れる可能性もある。まだ収益拡大の動きが止まる気配が見えない
のも強みだ。

相場全体で大きな調整の動きがあれば別だが、そう簡単に中核銘柄が変わることはない。
これまで通り業績の伸びが大きく、今後も増額修正期待の高いハイテクや設備投資関連が
買われる展開を想定しておく方が自然だ。

ただ、水準は高くなっているので、仕込みにはより慎重な姿勢が求められる。高値に吹い
たところは避け、押したところを仕込みたい。大きく分けて、押しには2〜3日の微調整
と、2〜3週間のやや大きな調整の2通りあるが、出来るだけ後者の大きな調整時を
狙って仕込みたいもの。


<今週の推奨銘柄>

   6135 牧野フライス 1110円

(選定理由等)
・工作機械株で設備投資関連。
・四季報オンラインの新予想で、今期会社予想を独自に増額修正。来期の収益も拡大
する見通し。
・株価はそれほど上げておらず(まだ若い)、PERは12倍程度割安。


(8月推奨銘柄の評価)

・8月7日 6622 ダイヘン 920円(先週末株価 1010円) 評価○

物色の中核であるロボット関連のやや出遅れ銘柄として推奨。
8月は揉み合いに終始したが、9月に入って水準を上げ始める。11月始め相場全体
の活況に伴い1100円台に乗せたが、その後は調整の動き。

ロボット業界は受注の大幅増が続いているが、当社の場合、溶接機器が主力のためか、
収益を増額する動きに至ってない。その結果株価の伸びはもう一つ。

1100円台に乗せたところで出来高が大きく膨らんだ(年初来の最高出来高を更新)
ので、ここが利食いのひとつのタイミングだった。株価最高値に相前後して最高出来高
となるという原則通りの動き。利食いを逃した場合は、今後1100円前後への戻りは
ありそうなのでそこで利食い。


<経済の動き>

◆米GM、2019年にも自動運転実用化

米ゼネラル・モーターズ(GM)は2019年にも米国の複数の都市で自動運転車を
使った無人タクシーサービスを始めると発表した。既に米グーグル系のウェイモが
米アリゾナ州で同様のサービスを区域限定で始めているが、これは地方でのこと。
GMは難易度の高い都市で実用化を目指す。

このニュースは自動運転の分野で出遅れている日本のメーカーにとっては衝撃だ。
これまで自動運転の実用化は2025年以降といわれていたが、大幅に早まっている。
電気自動車の実用化とともに、世界の新しい動きに取り残され気味となっている日本
の自動車メーカーの今後の巻き返しが待たれる。



◆シャープが12月7日に1部に復帰

シャープは12月7日付で東証2部から1部に復帰することになった。台湾の鴻海
(ホンハイ)精密工業の傘下に入り構造改革がうまくいったようだ。ただまだ利益
水準は低いので、4Kテレビや8Kテレビなどで売り上げを伸ばす必要がある。

日本のマスコミなど、外資企業の傘下に入ることを盛んに批判していたが、今回の
再建成功で、外資企業の丸抱えにでも立派に再建でるとの事例を示したといえる。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第602回 株式併合銘柄に潜むリスク

東証は2018年10月1日に向けて、上場会社の売買単位を100株に統一する
取組みを進めている。売買単位が1000株や100株と区々だと、誤発注の要因と
なったり、最低投資金額が大きすぎて取引低迷の一因となる等の問題があるためと
見られる。

この東証の要請に応じて上場企業では売買単位を1000株から100株に引き下げる
動きが加速しているが、同時に株式を併合する動きも同じくらい見られる。

なぜなら、売買単位を100株に引き下げると、500円以下の株価の企業の最低
売買単位は5万円以下となり、東証が望ましい最低売買金額の水準として設定している
5万円〜50万円の範囲から外れることになるからである。

その結果、これまで万年低位株と見られていた銘柄が、いつの間にか値高株に変身して
いるという現象も頻発している。鉄鋼株などはそのいい例だ。

株式併合しても、理論的には株価の価値に変化はないはずであるが、低位株と値高株で
は株価から受ける印象はかなり異なる。

特に100円台や200円台の株価の企業は、構造不況業種や低収益のダメ企業という
イメージが強いので、株式併合によりダメ企業から一気に優良企業に変身したような
感じさえもたらす。

また、株式併合により発行株式数は大幅に減少し、それにつれて出来高も大きく減少
することになるため、心なしかこれまでより値動きも軽くなったような印象を与える。
値動きが鈍いことから低位株を嫌っていた向きも、投資してみようかという気にさせる
効果もありそうである。

しかし、株式が併合されたからといってそれで企業の体質が変わるわけではない。
低収益企業は低収益企業のままだ。逆に今後は、収益低迷時には元の株価が高い分、
値下がり幅が大きくなるリスクも考えておかなくてはならない。

従来は上場企業の株価は100円分は上場のゲタといわれ、どんなに収益が悪化しても
(倒産懸念が大きくなれば別だが)なんとか100円台は維持できたものだ。

しかし、今後は収益が低迷したら(新たな上場のゲタの水準がどうなるかにもよるが)、
併合前の100円の水準を実質的に大幅に割ってくるような下げの可能性も出てくる。
塩漬け投資にしていても、従来は最悪100円で下げ止まってくれていたのが、今後は
併合前の水準で100円以下にもなるかもしれない。

株式併合により、上場企業の株価水準の景色がかなり変わってきているが、そこに潜む
りリスクにも目を向けておきたい。

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創刊日:2005-04-12  
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