投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点

2017/11/13

もくじ
<相場見通し>

     高値警戒感が必要な局面入り


<今週の推奨銘柄>
      
     ユニチャーム

                        
<経済の動き> 
    
     ・アリババの「独身の日」取引額、約2兆7千億円突破
     ・メルカリの年内上場、延期の可能性強まる
                                  
<株式投資のセオリー>
     
     第599回 今後の物色の方向                                                     

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し> 高値警戒感が必要な局面入り

先週の株式相場は堅調に始まり、9日には一時25年振りに日経平均で2万3000円台
に乗せる場面もあった。ただ、9日は日中の値幅が850円にも達する荒い動きとなり、
それを契機に週末にかけて下落に転じている。

先週末のシカゴ日経平均先物の終値が、東京の終値比220円ほど下げているので、今週
は先週末の流れを引き継ぎ続落して始まりそうだ。

相場は約2ヶ月間、値幅で4000円近く上昇してきたので、この下げは当然の一服と
見ることが出来るが、9日の日中の急落は、前場で400円以上も上昇し過熱感がかなり
出ていたことや、後場に約1時間の間に800円ほどもつるべ落としのように下げたので、
やや冷やっとさせる感じを与えた。

過熱感に加え株価水準的にもかなりいいところまで来ているので、今回の急落を見て、
相場は下げに転じたと感じ取る向きがいてきてもおかしくない。

一気の急落が相場の転機となった最近のケースで思い出されるのは、アベノミクス相場の
初動時、8600円から一気に1万6000円近くまで上昇して天井を打ったときだ。
この時は日中で1500円ほど急落、その後高値から3500円ほどの下落を演じている。

ただ、当時は約6ヶ月近く上昇を続け、上昇幅も約7300円(約85%の上昇)にも達し
ていた。今回とはかなり上昇スケールが異なる。従って今回の下げで既に上昇相場が終わ
ったと見るのは早計だろう。

ただ、今回の下げは、相場の天井を示す予兆としてとらえておく必要があるのではないか
と見ている。先に紹介したアベノミクス初動時のような例外もあるが、相場が天井を付け
るときにはその前に必ず予兆となるやや大きな下げ(急落)が見られる。

大きな下げの後も再度上値を追う場面が出てくるが、その上昇も長くは続かず力尽きて
下落に転じる。予兆となる下げは、いわば上昇相場が終焉に近いことを示す警鐘だ。

このような下げが見られたら、相場への警戒感を強める必要がある。調整後再度上昇に
転じるので、そこで強気のスタンスのままでいると、足をすくわれることになりかねない。

今週前半で決算発表はほぼ終わる。相場は一旦小休止した後、今月後半にかけて好決算
発表銘柄を中心に再度買い直す場面が出てきそうだ。相場は強含みの展開が予想されるが、
それもそう長くは続かないと見ておいた方がよさそうだ。


<今週の推奨銘柄>

   8113 ユニチャーム 2800円


(選定理由等)
・先週末の9月決算発表で上方修正。7−9月から収益が好転している。
・急成長しているインド市場で工場新設の報道が出たのも好材料。
・しばらく安値低迷し、需給のしこり感がないのもプラス。


<経済の動き>

◆アリババの「独身の日」取引額、約2兆7千億円突破

中国インターネット通販最大手アリババ集団は11日の「独身の日」セールで、取引額が
約2兆7千億円を突破したようだ。因みに、2016年の実績は約2兆円だった。

すさまじい伸びだが、日本にとっても通販の伸びは恩恵大。海外からの購入額では日本
からのが断トツだからだ。日本に来て中国人が爆買いしていたものが、いまは通販で爆買い
している。


◆メルカリの年内上場、延期の可能性強まる

日本で唯一の「ユニコーン」(企業価値10億ドル以上の未上場企業)と期待されていた
メルカリが年内に計画していた東京証券取引所への上場の延期が濃厚になった。資金決済法
を巡り水面下の協議を続けてきた金融庁に加え、警察庁も難色を示しているという。

盗品の販売に利用されている点もあるが、金融庁が金融面で難色を示しているのが大きい
ようだ。メルカリは一旦購入者の資金をプールするシステムをとっているため、将来的
には銀行と同じような機能を持つことに対する警戒が強いようだ


    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第599回 今後の物色の方向

2ヶ月余り上昇を続けた株式相場に転機が見え始めている。9日の日中の乱高下を契機
にやや調整局面入りしそうな感じだ。これまで日経平均で4000円以上も上げてきた
ので調整もやむを得ない。これまでほとんど調整らしい調整を挟まず上げてきたのが
不思議なくらいだ。

ただ、さすがに相場の一番勢いのある時期は終わったと見た方がいいだろう。これほど
の上昇力を見せたのだから、ここから一気に下落すると言うことは考えにくく、まだ
上値があると見る方が自然だが、今後は上昇力はかなり弱まるものと見られる。

相場の動きにこのような変化が起きれば、物色にも当然変化が現れる。これまでのような
総花的な上げから、限定された銘柄が上げるという展開になってくると見られる。銘柄
選別が重要となってくる局面だ。

まだ上げ余地があると見られるのは、今回の相場を牽引してきた中核銘柄群だろう。
これまでの動きを振り返ると、今回の上昇の牽引役は設備投資関連で、そこに今年前半
活躍した半導体関連が加わったと見ている。

半導体関連は、7〜8月頃、好決算の発表にもかかわらず急落するものが相次ぎ、相場
は終わったのではないかとの見方が増えたが見事に復活してきている。

今年前半は半導体設備の大幅増強の動きを囃して、半導体設備関連が大きく上げたが、
このところ半導体需要が好調なことを受けて、半導体材料関連などにも人気が波及して
きたことが要因だ。

ただ、半導体関連は既にかなり期間買われてきており、相場的にはやや薹が立ち始めて
いると見た方がいいだろう。今後は周辺銘柄から下落に転じるものが増えてくると見ら
れる(主力銘柄はしばらく高値を保つ)。

今後も上昇を維持しそうなのは設備投資関連(FA機器、ロボット、工作機械など)だ。
業績は伸び盛りで、買われ始めた時期も今年半ば以降と相場に若さが残っている。従って、
設備投資関連の押したところは今後も狙えそうだ。

ただ、いずれ勢いが止まっているので、関連銘柄の勢いがまだ持続しているかどうかの
チェックも必要だ。勢いが維持されているかどうかは主力銘柄(下記参照)の動きに
注意しておくことだ。主力銘柄が新値更新を続けているような動きをしている間は関連
銘柄の株価は崩れることはない。

関連銘柄の勢いが衰える兆候は、主力銘柄が上昇力を失い高値揉み合いに転じるとともに、
周辺銘柄(低位株、収益力の弱い株等)が下落し始めるような動きが見えてきた時だ。
このような動きが出てきたら、そろそろ利食い時と見た方が良い。逆にそれまでは強気で
押せることになる。

*設備投資関連の主力銘柄
キーエンス、安川電機、ファナック、ダイフク

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。