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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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2017/11/06

もくじ
<相場見通し>

     好決算銘柄の物色もそろそろピークか


<今週の推奨銘柄>
      
     長野計器
      
                        
<経済の動き> 
    
     ・ユニコーン企業の世界10傑、米と中国が独占
     ・働き方改革で残業代年8兆5000億円減少
         
                                  
<株式投資のセオリー>
     
     第598回  来期も業績好調が見込める業種は                                                     

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<相場見通し> 好決算銘柄の物色もそろそろピークか

相場の上昇がとまらない。先週も530円ほどの大幅上昇となった。8週連続の上昇で、
10月以降日経平均が下げた日はたった2日のみ。その2日も1日は0.06円とほぼ
横ばいで、もう1日も98円の下げにすぎない。1ヶ月以上ほとんど休まず上げ続けて
いることになる。

このような上昇相場にもかかわらず、国内勢は相場に乗りきれてない投資家が数なくない
ようである。このような乗り遅れた投資家が少し下げたところにすぐに買いを入れるので、
なかなか押さないと言う状況を作り出している。

これほど強い相場はそれほどお目にかかることは出来ない。当然、過熱感が心配される
ところだ。ただ、このところの上昇は決算発表の好調を囃した側面が強い。増益幅が
想定以上に大きかったり、減益見通しが一転増益となっているような企業が続出している。

これほど相場が大幅に上昇しながらあまり割高感が余り出てこないのは、それだけ企業
の増益幅が大きくなっているからだ。日経225種の平均PERは15倍台前半で
国際的にもほぼ平均並みだ。ただ、そうはいってもスピード調整が必要となってきて
いるのも確か。

先週末の米雇用統計がまずまずの結果だったことから米市場が上昇し、シカゴ日経平均
先物が東京市場終値より100円以上値上がりして終わっていることを受け、今週も
相場は堅調にはじまりそうだ。

また、今週は決算発表の最後の山で、ほぼ決算が出揃う。それとともに企業業績を囃し
た動きも一段落することになると見られる。相場上昇の波に乗り上昇に勢いがついた
銘柄が増えているが、そのような銘柄は一旦利益を確定したいところ。その後調整が
あればそこで再度仕込んでもいい。

ただ、押したところを仕込むとしてもさらに上値が見込めるものに限られる。株価は
半年程度先の企業収益を織り込みながら動くと言われている。従って、今後の動きは
来期の企業収益がどうなるかに左右される。

来期の企業収益の伸びは、今のところ今年度より減速するという見方が一般的だ。
今年度の2桁台の伸びに対して来年度は一桁台の伸びに留まると見られている。従って、
業績が拡大する業種も限られてこよう。

来期の個別業種の収益見通しについては下記「株式投資のセオリー」で取上げている
のでそれを参考としていただきたい。

<今週の推奨銘柄>

   7715 長野計器 1220円


(選定理由等)
・圧力計メーカーでFA関連。
・既に上げてきているが、PERはまだそれほど高くなく(利益修正後のPER11倍)、
高値揉み合い中。
・業績好調で、今回の決算(11月9日)で増額修正期待。
・決算で増額修正なければ、失望売りをあびる場合もあるので留意。

(7月推奨銘柄の評価)
・6月3日 3665 エニグモ 1600円(先週末株価 1133円) 評価×

ビジネスモデルがユニークなネット通販を手掛ける成長期待の高い企業で、高値から
大きく押したところを推奨。推奨後1800円まで上昇したがその後は上値・下値を
切り下げる下げトレンド入りし、9月の決算発表で減額修正となったことから急落。

1700円台で利食い出来なければ、下げトレンド入りしたところを見て少なくとも
トントン程度では切るべきだった。

・7月10日 8035 東京エレクトロン 15000円(同22535円)◎

半導体関連の出遅れとして推奨。しばらく揉み合いが続いたが、中小型株物色が一段落
し大型株に人気が回ってきた事もあり9月から上昇開始。

順調に上値を切り上げ、9月決算が予想を上回る好決算だったことから急騰中。まだ
上げに付いていく局面だが、値幅的に推奨時より既に5割上昇しているので、無理せず
上げ止まったら利食いをお勧めする。

・7月24日 6268 ナブテスコ 3600円(同4425円)◎

人気化しつつあるロボット関連として推奨。順調に上値を切り上げてきたが、9月決算
が期待されたほど増額修正に動かなかったので、やや高値持ち合いの動きとなっている。
設備投資関連は今後も人気が持続しそうだが、4500円どころは一旦利食いして押し目
を再度拾う戦法も可。


<経済の動き>

◆ユニコーン企業の世界10傑、米と中国が独占

米調査会社が発表した世界のユニコーン企業(評価額が10億ドル(約1100億円)
以上で非上場のベンチャー企業)のランキングを見ると、ベスト10は米国と中国で
独占し、さらにユニコーン企業の80%以上は米国と中国の企業が占めた。

因みに世界5位までは以下の通り。
1位 ウーバー(米)事業内容 ライドシェア 企業価値 680億ドル
2位 滴滴(中国)ライドシェア 500億ドル
3位 小米(中国)スマートフォン製造 460億ドル
4位 チャイナインタレスト eコマース 300億ドル
5位 エアーbアンドb 民泊 293億ドル


◆働き方改革で残業代年8兆5000億円減少

大和総研は政府の推進する働き方改革で、残業代は最大で年8兆5000億円減少する
との試算をまとめた。これは個人消費にとっては逆風で、安倍首相の目指すGDP2%
以上の成長にとっても足を引っ張りかねないことになる。

残業台は既に生活給の性格を持っているので、本当に削減が(政府案では月上限
60時間)必要なのかもう一度検証が必要だろう。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第598回 来期も業績好調が見込める業種は

株式相場は想定以上に好調な決算内容となった企業が多いことを好感し、上値追いの展開
となっている。中でも、世界景気が着実に拡大していることに加え、為替が当初見通し
より円安に動いていることもあり、輸出関連企業の好調振りが目立つ。

これまで日本株は世界の中で出遅感が強かった。しかし、それも日経平均2万1500円
〜2万2000円の水準まで上昇してきた段階でほぼ解消したと見られている。従って、
現在の2万2000円超えの動きは、18年3月期の収益上乗せ分を織り込んでいる局面
と見られる。

ただ、市場の関心はそろそろ来年度の企業業績の方に移り始めている。今のところ、来期
は今期より増益幅が小さくなるとの見方がもっぱらだ。米中の景気がスローダウンすると
見込まれていることが主因だ。

ただ、業種によりばらつきがあり、今後も好調を維持しそうな業種も残っている。今後の
銘柄選択ではかなり選別が必要になってくる。

業種別の今後の収益動向を見る上では世界平均の業種別PMI(業況を数値にした経済
指標)が参考になる。6月末時点で集計した7月以降のPMIからは以下のような動き
が読み取れる。

好調を維持しそうな業種
ソフトウエア、機械(特に設備投資関連)、商業・サービス

これまで巡航速度だったが今後伸びそうな業種
医薬バイオ

これまでややさえなかったが今後回復しそうな業種
鉄鋼・非鉄・鉱業、不動産

これまで好調だったが今後は横ばいとなりそうな業種
電気、電子部品・精密

まずまずの水準を今後もキープしそうな業種
食品、家庭雑貨、通信、銀行、保険

今後やや落ち込みそうな業種
建設材料、輸送、化学

今後大きく落ち込みそうな業種
自動車、飲料、その他金融

以上から見て今後も好調を維持しそうな業種は設備投資関連の機械だろう。米国、中国
とも今後は設備投資のスローダウンが見込まれているが、省力化投資は依然底堅いと見ら
れている。また、日本では今後5兆円規模の経済対策が計画されているが、目玉として
教育無償化とともに設備投資推進が上げられている。

設備投資関連企業の株価は業績好調を受けて既にかなり上げているものが多いが、来期に
向けて押したところはまだ拾うチャンスがありそうである。

もう一つ注目は医薬バイオだ。今後世界的には業績の拡大が見込まれている。ただ、日本
では来年度薬価大幅引き下げがあり、それがネックとなりそうだ。

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創刊日:2005-04-12  
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