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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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2017/10/16

もくじ
<相場見通し>

     今週は総選挙投票日控え上昇一服


<今週の推奨銘柄>
      
     日本精工
      
                        
<経済の動き>     
     ・主要自動車メーカー、EV量産計画出揃う
     ・資生堂、今年4回目の自主回収
     
                                  
<株式投資のセオリー>
     
     第596回  塩漬け投資家が動き出すのはいつも相場の末期                                                     

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<相場見通し> 今週は総選挙投票日控え上昇一服

先週の相場は9営業日続伸で、週末金曜日には21年振りに日経平均は2万1000円台
を回復した。金曜日の動きで特徴的だったのは、前場で2万1000円台乗せを達成した
あと、後場寄りから急騰し、ー時前日比257円まで上昇したことだ(終値は200円高)。

後場寄りからの大幅上昇の要因は、ファンド筋が指数先物の売り持ちを一斉に解消に動いた
こと。外資系ファンドの中には日本株に弱気で、先物の売り持ちを大量に抱えていた所も
あるが、前場に2万1000円台乗せたのを見て、一気に損切り(買い戻し)に動いた
ようだ。

ただ、個人投資家の売買が多い日経レバレッジETFの信用残(日証金)の動きを見ると、
買い方が利食いに動くとともに、売り方の新規立てが大幅に増加しておりファンド筋の動き
とは逆に、個人は2万1000円台が高いと見て新たに売りを仕掛けている。

どちらが正解かはまだわからないが、いずれにしろ2万1000円台乗せは大きな節を
クリアーしたことになる。次の節目となる水準は1996年の高値2万2751円で、
これを越えれば、バブル時代の高値3万8957円までほとんど節らしい節はなくなる。
チャート的には買い方が勢いづく情勢となってきているのは間違いない。

2万1000円台までの上昇の背景には、地政学リスクにより頭を押さえられ国際的な
割安感が強まっていたことに加え、世界景気が順調に拡大していることから、世界の景気
敏感株として日本株への見直し買いが入っているためと見られる。

ただ、2万1000円台までくれば日本株の割安感も薄れてくる。ここから上昇するには、
堅調な世界景気を受けて、どこまで企業業績を伸ばしていけるかにかかってこよう。

今週は週末に総選挙の投票日を控えている。先週与党自民党が過半数を大きく上回るとの
報道各社の調査結果が出て、選挙前の見通しの自民党が敗北するとの見方は修正された
ことは相場にとってはプラス。

海外投資家が、一旦持ち株を売却し待機に回したと推定される5000億円規模の資金は、
既に市場に環流してきている可能性がある。予想通り自民党が過半数を確保できれば相場
には好感した買いが入りそうだ。

物色は、このところ指数関連の大型株の上昇が目立っているが、指数がさらに大幅上昇する
とは考えにくい。従って、業績拡大している分野(産業機械(特にFA・ロボット、工作
機械)、電気機器等)の物色が引き続き中心となろう。


<今週の推奨銘柄>

  6471 日本精工 1490円

(選定理由等)
・産業機械向け軸受けの受注好調。PERも比較的低く、四季報は独自増額。
・調整模様で反発には若干時間がかかりそうだが1500円割れは狙い目。

<経済の動き>

◆主要自動車メーカー、EV量産計画出揃う

米ゼネラル・モーターズは、2023年までに電気自動車または燃料電池車で少なくとも
20車種を発売するを発表した。また、独フォルクスワーゲンは25年までに50数車種の
EVを投入する計画を表明しており、トヨタも含め主要自動車メーカー20年代前半には
EV車の量産を行うことが明らかとなった。

EV車の普及は、世界の自動車販売シェアを一変させる可能性を持っており、どのメーカー
も早期量産化に向けて必死だ。トヨタも水素燃料電池車などを道草を食っている場合では
ない。

ただ、日本車が有利な点は、ハイブリッド車を持っていることだ。EV化が進むまでは有利
な立場を占めることが出来るし、EV化が普及したとしても、しばらくはガソリン燃料併用
のプラグインハイブリッド車が優勢と見られるからだ。


◆資生堂、今年4回目の自主回収

資生堂は13日、アイライナー約40万本を自主回収し、製造販売を中止すると発表した。
同社の自主回収は今年に入って4回目。資生堂はトップを交代し、いわゆるプロ経営者を
招き業績は回復基調になっているが、このところ内部管理のずさんが目に付く。

同社に限らず日産自動車や神戸製鋼など、日本の大企業の不祥事が相次ぐ。原因は業績を
優先する余り、内部チェック体制がおろそかになっているからだ。

日本企業も米国企業などに見られる、第三社的立場から商品をチェックし品質については
絶対的な権限を持つ(社長も異議を唱えられない)品質保証セクションを社内に設けるべき
だろう。チェックが働きにくい日本的ナアナア主義がまかり通る世界では不祥事はなくなら
ない。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第596回 塩漬け投資家が動き出すのはいつも相場の末期

日経平均は21年振りに2万1000円台に乗せてきた。それに伴い、長年塩漬け投資で
身動きがとれなかった投資家も、株価の回復により少しづつ動き始めているようだ。
リーマンショック前に買ってた銘柄がやっと買値で売れたと言うような声を耳にする。

塩漬け投資は良くても高値から半分程度に下げるのが大部分。中には1/3程度にもなる
ものもあり、株価を見るのもいやになっていたはずである。このようなフリーズしていた
銘柄が動き出してくれると投資家は大喜びだ。

たとえその銘柄で儲からなくとも、大きく引かされ損切りも覚悟していた事を考えれば、
トントンで売れれば御の字。そして売却した資金でこんどは何を買おうかと胸を躍らせる。

ところが塩漬けとなっていた銘柄が、買値まで戻ってくるようなときは、大概相場は残り
少ない。そこで物色した銘柄はまた高値つかみとなることが多い。幸いに買ったあとに少々
上げたとしても、どこで売っていいのかわからないので、ぼやぼやしているうちに買値以下
に下げられてしまう。

結局、投資家の大部分は、高値買い→下げ→持続→塩漬け投資と言う悪循環を繰り返すこと
になる。「今度の相場こそ」と力を込めても、やはり同じ事を繰り返す。この悪循環を
どこかで断ち切らないと相場で利益を上げることは難しい。

このような塩漬け投資家が動きだしているとすれば、相場にとってはそろそろ要注意の局面
にさしかかっていると見ておいた方がよい。

塩漬け投資家はレベル的には初心者といえる。投資歴は長いかもしれないが、売買の経験は
少ない。このような相場経験の少ない投資家が、新たに買うのは、証券会社や業界紙などが
勧めている名が通った歴史の古い大企業が多い。

その結果相場の末期には大企業が往々にして買われることになる。従って、昔ながらの
成長力の乏しい大企業が上げだしたら、そろそろ相場も末期が近いと見ておいた方がいい
ということになる。

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創刊日:2005-04-12  
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