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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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2017/10/10

もくじ
<相場見通し>

     決算発表を控え、揉み合いの動きに


<今週の推奨銘柄>
      
      信越化学            
      
                        
<経済の動き>     
     ・17年度の想定為替レート、大企業製造業で1ドル109円29銭
     ・大幅に増える投資ファンドへの資金流入
     
                                  
<株式投資のセオリー>
     
     第595回  大型株への物色が強まる兆候                                                     

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<相場見通し> 決算発表を控え、揉み合いの動きに

先週の相場は堅調に推移し5日連騰となった。今週はその動きが続くかどうかが焦点と
なるが、相場環境は総じて悪くない。

朝鮮半島の緊張は一時より緩和してきている。週初の10日の朝鮮労働党の設立記念日に
北朝鮮が何か仕掛けそうな懸念はあるが、ミサイル発射ぐらいでは市場も既に慣れっこに
なっており、相場にほとんど影響を与えなくなってきている。

先週末の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が3万3千人減少した(市場コンセンサス
8万人増)。米南部を襲った大型ハリケーンの影響と見られるが、減少するのは7年振り
だ。

ただ、失業率は前月の4.4%から2ポイント改善して4.2%に減少したことに加え、
平均賃金上昇率が前月から0.5%上昇し2.9%となったことから、FRBの年内追加
利上げの可能性が強まっている。

これを受けて、外為市場は一時ドル・円で113円台半ばまで円安が進んだ。今月後半
から始まる決算発表では、外需企業を中心に好調な決算への期待が高まっているが、為替
が円安方向に動いていることは大きな支援材料となる。

相場環境は改善傾向を示していることからさらに上値追いとなってもよさそうだが、今後
は決算を見極めるため、やや模様眺め気分が強まりそうだ。

今回の決算発表でやや懸念されることは、一部の銘柄は好決算を見越して既に株価が
かなり上昇していることだ。好決算の先食いが進んでいる。従って、こういう銘柄は
かなりインパクトのある決算でない限り、決算発表は好材料出尽くしからかえって反落
ということになりかねない。

先週日経新聞で安川電機の増額修正報道があった。前回(7月の第1四半期)の好決算
発表時は大きく上昇したが、今回は寄りつきはやや高く始まったがその後反落している。
これまでの見通しを16%上方修正する内容だったが、前回の上方修正幅に比べたら
小規模だったことから失望売りを浴びたようだ。

今回は期待が高くなっている分、このようなケースが増えそうだ。特に7月以降株価
水準を大きく上げている銘柄には注意が必要だ。前評判が高い銘柄ほどかなりの好決算
は織り込まれている可能性が高い。


<今週の推奨銘柄>

  4063 信越化学 10000円

(選定理由等)
・半導体関連。業績好調で新四季報で独自増額。
・半導体関連はこれまで小型株が先行し、大型株は動きが鈍かったが、このところ市場
では大型株に物色の手が伸び始めているので、出遅れ是正を期待。



<経済の動き>

◆17年度の想定為替レート、大企業製造業で1ドル109円29銭

日銀短観によると、事業計画の前提となる2017年度通期の想定為替レートは製造業
で1ドル=円109円29銭だった。6月調査の(108円31銭)よりも98銭の
円安・ドル高である。

これをみると外需関連企業にとっては109〜110円が収益の分岐点となりそうで、
それ以上の円安では増額修正への期待が出てくることになる。


◆大幅に増える投資ファンドへの資金流入

企業買収などを手掛ける投資ファンドへの資金流入が増えている。背景には世界的に
低金利が長引き運用難になっていることから、年金基金など機関投資家が高い利回りを
当て込んで投資ファンドに資金を振り向けているからだ。

今年上半期の流入額は2200億ドル(約25兆円)と、2008年以来、9年ぶりの
高水準となったようである。投資ファンドの動きが活発になると、今後株式市場でも
M&Aの動きが増えるとの期待が高まる。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第595回 大型株への物色が強まる兆候

10月に入ってから株式市場は堅調に推移している。5日関連続で日経平均は年初来
高値を更新しており、15年につけたリーマンショック後の高値2万952円にあと
260円と迫っている。

しかし、堅調な日経平均の動きとは裏腹に、個々の銘柄の動きを見るとここにきて
芳しくない銘柄も目立つ。東証1部の上昇銘柄数と下落銘柄数の推移を見ると、先週
の後半3日間は下落銘柄数のほうが多かった。

下落銘柄数のほうが多いにもかかわらず日経平均が上昇しているのは、指数に採用
されている大型株が堅調な動きを示しているからである。規模別指数の動きを見ても、
直近では中・小型株指数よりも大型株指数の堅調振りが目立つ。

個々の銘柄の動きを見ても、これまで動きが鈍かったトヨタやファナック、東京エレク
トロンといった、大型株の堅調な動きを示している。日経平均2万円乗せを契機に、
これまで物色の中心だった中・小型株から大型株に銘柄の変化がおきてきているの
だろうか。

一般的に、中・小型株相場は景気回復初期に多く見られ、大型株相場は景気回復後期
に多く見られる。その理由は以下の通りである。

1、景気回復初期の業績へのインパクトは、売上規模の小さい中・小型株の方が相対的
に大きいため、業績変化率の大きい中・小型株がまず買われる。その後大型株の業績
回復も明らかになるにしたがって大型株も買われだす。

2、景気回復初期は、市場が不安定で流通する投資資金も少ないため、小規模の資金
で値を上げられる中・小型株が物色されやすい。その後、相場上昇とともに(市場へ
の安心感が強まり)機関投資家などの潤沢な資金が市場に入ってくるにつれ、大型株
が買われ出す。

今年初めからの相場の牽引役は半導体関連株であったが、中でも中・小型株の活躍は
めざましいものがあった。安値から数倍まで上昇するのはざらに見られた。業績回復
が顕著なものが多かったからである。

一方で、東京エレクトロン、信越化学、ニコン、アドバンテストといった半導体関連
の重量級の銘柄は余り動いていない。ただ、東京エレクトロンが新値を更新する動き
となるなど、こういった銘柄にもこのところ投資資金が集まりだしたように見える。

半導体関連の中・小型株が一通り買われ魅力が低下した事に加え、大型株の業績回復
も顕著で、相対的な出遅れ感が強まっているためと見られる。

また、日経平均の2万円台のせで、国内の機関投資家がやっと重い腰を上げ、本格的
に株式投資に投資資金を振り向けてきていることも影響していると見られる。

横並び意識の強い機関投資家は、他社に後れをとるのを嫌い、一斉に動き出す傾向が
あり、日経平均2万円台のせでそれに火が付いたように見える。彼らは動かす資金が
大きいことから、物色はどうしても大型株中心とならざるを得ない。

以上のような背景から、大型株に物色が集まり始めていると見られるが、大型株なら
何でも買われるかと言うとそうではない。やはり物色の流れに沿った好業績株と言う
ことになろう。

堅調に業績拡大している外需関連、特に半導体関連や電子部品、FA・設備投資関連
などが中心になると見られる。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
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