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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2017/09/19

もくじ
<相場見通し>

     ・ 今週は2万円台乗せも

<今週の推奨銘柄>
      
      ネクステージ
            
                        
<経済の動き>     
     ・タイ株価、アジア通貨危機後の最高値を約4年ぶりに更新
     ・中国、ガソリン車やディーゼル車の製造・販売を禁止する方針
     ・企業向けメッセージツールソフトで競うアトラシアンとストライド
                                       
<株式投資のセオリー>
     
    第591回 為替離れの傾向強める株式相場                                                          

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<相場見通し> 今週は2万円台乗せも 

このところ調整の原因となっていた北朝鮮を巡る地政学リスクを、相場はとりあえず織り
込んだようだ。15日未明に北朝鮮のミサイル発射があったにもかかわらず、株式相場も
為替もほとんど反応せず、株式はかえって上昇している。

今後も北朝鮮によるミサイル発射は断続的にありそうだが、グアム近辺に打ち込むような
ことがなければ、相場への影響はあまりないと見られる。

相場は先週初めからリバウンド模様の動きとなり、既に日経平均2万円直前まで上げて
きた。半期末を控え動きにくい所はあるが、大きな懸念材料も見当たらないので、今週は
2万乗せも十分考えられる。

頭を押さえていた地政学リスクが和らぐとともに、一転相場が堅調な動きとなっている
背景には、日本市場が海外市場に比べて出遅れ感が残っているためと見られる。

各国の株式市場の動きは、それぞれの国の鉱工業生産指数を後を追うような展開(1四半期
遅れ)となっている所が多い。その点から見て先進国で出遅れが見られるのは、米国と
日本だ。

この2国に共通することは、北朝鮮の地政学リスクの影響をたびたび受けてきたこと。
特に今年に入ってからは何か起こるたびに、両国の株式市場は頭を押さえられる展開が
続いてきた。その分出遅れ感が強くなっている。

日本国内の鉱工業生産指数の回復レベルから見ると、日経平均の水準は2万1000円
程度まで上昇してもおかしくない。月内にそこまで一気に上昇するかどうかはわからない
が、少なくとも10月に入れば、徐々にキャッチアップを目指す展開が予想されそうだ。

新四季報が先週末発売された。内容は四季報オンライン上では既に発表されているもの
だが、四季報オンラインでチェックしている投資家はまだそう多くはないことや、3700
余りある銘柄を全てをチェックするのは限界があるため、発売とともに改めて買われる銘柄
が出てくる。

また、ネット上の発表で動意付いた銘柄が、四季報発売を機に本格的な上昇軌道に乗る
ケースも見られ。新四季報には是非目を通していただきたい。

今回の四季報の特徴は四季報独自に増額した企業が多いこと。見出しのランキング見ても
「独自増額」という言葉が使われている企業が245社にのぼり、前号の111社を大きく
上回る。それだけ増額修正含みの企業が多くあるといえる。

これらの企業の株価は既にかなり高くなっているものも多いが、増額修正の動きをしている
企業には、期を追うごとに増額幅が大きくなるものもある。従って、「独自増額」した
銘柄の中で、さらに今後増額修正されそうな銘柄が今後の狙い目となろう。


<今週の推奨銘柄>

  3186 ネクステージ 2000円

(選定理由等)
・先週末発売の新四季報から選定。
・今11月期、新四季報で会社計画の経常利益を約20%増額修正。さらに来期は約40%
増額修正しており収益拡大に一段と弾みがつく予想。
・株価は徐々に水準を上げ来ているが、大きな上昇は見られず、今後の収益拡大はまだ
十分織り込まれていないと見る。


<経済の動き>

◆タイ株価、アジア通貨危機後の最高値を約4年ぶりに更新

タイの株価が堅調だ。軍事政権と対立してきたインラック前首相が国外逃亡したとみられる
ことで政情安定への期待が高まった事に加え、米国の利上げが緩やかになるとの観測から
外国人投資家の資金が流入しているからだ。

世界の機関投資家の資金の動きを見ても、新興国への投資が増えている。先進国より成長
余力があり、相対的に魅力があると見ているからだ。

これまで米国の利上げで、新興国から投資資金が逃げ出すのではないかと敬遠されていた
が、米経済成長率の鈍化で利上げが穏やかになるとの見方が強まり、資金が戻ってきて
いる。インドやインドネシア、ブラジルなども年初来の高値を更新する強い動きとなって
いる。


◆中国、ガソリン車やディーゼル車の製造・販売を禁止する方針

中国政府はガソリン車やディーゼル車の製造・販売を禁止する時期の検討に入った。英仏
が7月に2040年までの禁止を表明したことに追随する動きだ。

中国は世界で最も自動車販売の多い国なので、その中国がEV化を早める動きをする影響
は大きい。背景にはこの機会に国内自動車メーカーを一気に台頭させたいとの中国政府の
思惑もあるようだ。

日本勢にとっては、トヨタを始めEV化では後れをとっている所が多いので、EV化の
急速な進展はかなりの脅威となる。

今後プラグインハイブリッド(ガソリンエンジンを補助的に使う)をEVの中に含まれる
かどうかが日本勢にとっては大きな問題となりそうだ。プラグインハイブリッドはハイ
ブリット技術の生かせるため、日本車の競争優位をかなり保てるからだ。

 
◆企業向けメッセージツールソフトで競うアトラシアンとストライド

急速に伸びている企業向けメッセージツール市場で2つの企業が熾烈な戦いをしている。
オーストラリアのシドニーに本拠を置くソフトウェア企業アトラシアンとアマゾンが買収
したスラック。

両社ともナスダック上場で、成長期待が大きいことを背景に、時価総額はアトラシアンが
約9000億円、スラックは約55000億円と新興企業としては巨額だ。

このほどアトラシアンは新たな企業向けメッセージングツール「Stride」をリリースした。
同社は、2012年にメッセージングツール「Hipchat」を傘下に収めているが、今回
リリースしたStrideは機能が大幅に向上しており、今後シェア動向にどう影響するか注目
されている。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第592回 為替離れの傾向強める株式相場

朝鮮半島を巡る緊張がやや緩和されたことを好感し、先週の株式市場は大きく戻した。
一時107円台まで上昇していた円・ドル相場も、先週末には110円台(一時は111円
台も)まで戻っている。

アベノミクス相場が始まって以来、株式市場の上昇はドル高・円安の動きでほぼ説明できる
と言われてきた。それほど株式市場と円・ドル相場は強い連動性を示してきたわけだ。今回
も円安と株高は同時起きておりその連動性に変化はないように見える。

ところが、両者の動きを詳細に見ると、次第に乖離が見え始めており、その傾向は時が立つ
につれて大きくなってきている。一番特徴的なのは、円高が進んでも株式相場はあまり下げ
なくなってきていることだ。

一方で、円安方向に振れると株式相場は上昇する。つまり円高には反応しにくく、円安には
反応するという傾向が強まっている。為替の動きに対して下方硬直性が強まっているわけだ。

以前の為替と株式相場の水準を見比べると、その乖離が大きくなっているのは明らかだ。
先週末の日経平均終値1万9900円は、同じ水準だった約2年前を見ると、ドル・円は
120円前後にあった。当時より10円ほど円高が進んでいるにもかかわらず、株式相場は
同じ水準にあるわけだ。

株式相場の下方硬直性が強まっている理由は、日銀によるETF買いが大きいと見られる。
2010年から始まった日銀のETF買いは、アベノミクス以降2014年から大幅に買い
入れ枠が増額され、2016年以降は年間6兆円もの買い入れを行っている。

累計の買い入れ額は既に約14兆円にものぼり、アベノミクス以降の外国人投資家の買い
入れ総額をも越えている。長らく日本の株式市場の最大の投資家は外国人投資家と言われて
きたが、いまや日銀がその座を奪ったと言ってもいいだろう。

ETF買いについては適切な株価形成を損なうと日銀内にも懸念する声も出ているが、安倍
政権は株価水準維持に大きな関心を払っており、当面この制度を廃止することは考えにくい。

株式相場の為替離れの傾向は今後の相場見通しにも影響してくる。円・ドルは当面110円
中心とした揉み合いが予想されるが、株式市場は円安への動きに反応しやすくなっている
ので、為替は横ばいの動きでも、じりじり上昇する可能性が出てきている。

また、やや陰りの出てきた米経済に今後それほどの落ち込みが見られなけば、しぼみかけて
いる12月のFRBの利上げは可能性が高まる。そうなると、ドル・円は115円近くまで
の円安の動きも予想される。そうなれば相場にもかなりインパクトが出てきそうだ。

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創刊日:2005-04-12  
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