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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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2017/07/24

もくじ
<相場見通し>

     ・好決算期待の個別物色強まる

<今週の推奨銘柄>
      
      ナブテスコ
           
                  
<経済の動き>     
     ・上場企業の保有する持合い株、初めて10%割れ
     ・粉飾が横行する中国国営企業
     ・米中の「100日計画」は不発に終わる
                                       
<株式投資のセオリー>
     
    第585回  期待高まるFA関連企業の決算
                                                                  
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<相場見通し> 好決算期待の個別物色強まる

先週の相場は日経平均2万円近辺での揉み合いに終始した。今週から来週にかけては、
日米の政治イベントや米FOMC開催を控えていることから、少なくとも週初は同じような
展開が続きそうだ。

日本では来週にも内閣改造が行われる見込みだ。急落した政権支持率をなんとか回復させ
たいがために行われるが、新内閣が支持率回復の起死回生となるかどうか注目される。

確かに過去の例では、政権支持率回復につながったケースは何度かある。しかし、逆に
顔ぶれ如何でさらに支持率低下に拍車をかけることもあり得る。当然のことながら、国民
受けする人材の思い切った登用を考えていると思われるが、どこまで功を奏するかお手並み
拝見というところ。

米国では、「ロシアゲート疑惑」に新たな動きが出てくる可能性がある。24日には
トランプ大統領の娘婿であるクシュナー上級顧問が、26日には息子のトランプ・ジュニア
とマナフォート元選挙対策委員長が議会で証言する予定となっている。発言内容次第では
疑惑が一段と深まり、米政治停滞への警戒感がさらに強まる可能性も考えられる。

また25〜26日に開催される米FOMCにも関心が集まる。今回はイエレンFRB議長
の記者会見はないが、声明文でFRBバランスシートの正常化(縮小)を進める内容が
出されれば、このところ景気鈍化を示す指標が増えているので、市場にとってはマイナス
材料に働く可能性がある。

全般は揉み合いが続くとしても今週は個別物色の勢いが強まる可能性がある。今週から
決算発表が本格化するが、例年、第1四半期の決算発表では、期初の業績予想からのブレ
がまだそれほど大きく現れないため、株価への影響は比較的少ない。

ところが先週18日(木)の安川電気の決算が期待を大きく上回るものだったため、設備
投資関連やハイテク関係の上昇に火をつけた感じがある。

もともと今期は、世界的な省力化投資の高まりや、中国を中心とした半導体の増設投資が
大きく伸びそうなため、関連銘柄を中心に好業績が期待されていたが、安川電機の決算
内容はその予想をを大きく上回るものだった。

今後は好決算発表銘柄の物色にとどまらず、好決算を先取りした動きもかなり盛り上がり
そうだ。既にかなり水準を上げている銘柄も多いが、上値余地のありそうな銘柄は、決算
発表前に仕込む戦法もありそうだ。業種的には先駆している半導体関連はやや峠を過ぎた
感じがあるので、FA関連が有力(FA関連設の仕込みについては下記「株式投資の
セオリー」参照)。


<今週の推奨銘柄> 
      
     6268 ナブテスコ 3600円

(選定理由等)
・ロボット用減速機(ロボット製造の最重要基幹部品)で世界シェアナンバーワン(約60%)
・ロボット受注が爆発的に伸びており収益拡大期待高まる
・先駆したハーモニックドライブを追いかける動きを期待
・決算発表日の31日に向けて人気が集まりそうだ


<経済の動き>

◆上場企業の保有する持合い株、初めて10%割れ

野村証券の調査によると、2016年度末の上場株の持ち合い株の保有比率は9・9%
と初めて10%の大台を割った。

政府が進める企業統治改革により、株主に合理的な保有理由を説明できない株を持ち
にくくなっていることや、東証もコーポレートガバナンス・コードで持ち合い解消を
促しているからだ。

また、資産効率の改善を求める株主の視線も厳しくなっているので、今後も解消や縮小
に向けた動きは続きそうだ。

ただ、これまで株式持ち合いは、企業側の株主対策の負担を軽減し、敵対的買収への
防御的役割も担っていた。従って、今後経営サイドは以前にも増して、株主を意識した
経営が求められることになってこよう。



◆粉飾が横行する中国国営企業

日本の会計検査院に当たる中国審計署が最近公表した主要中国国有企業20社の調査
結果によると、9割に当たる18社で不正計上が発覚し、売上高の水増しは過去数年
で計2001億元(約3兆4千億円)に上ることがこのほどわかった。

なぜこのような不正が行われるかというと、経営が悪化すると、経営者は党から責任
を追及されるからである。今回の調査結果を見ても、ほとんどの企業が粉飾に手を
染めており、少しでも経営環境が悪化しているような企業は、ほぼ間違いなく粉飾を
していると見て間違いなさそうだ。


◆米中の「100日計画」は不発に終わる

トランプ政権発足後、「100日計画」を掲げて始まった米中の経済会議は、約60回
にもわたる会合を持ったにもかかわらず、具体的な成果が全く出ずに終わったようだ。

しかも選挙期間中にあれほど中国批判を繰り返してきたので、本来ならトランプ政権
としては強硬姿勢に出てもおかしくないと思われるが、なぜかそのような動きも見え
ない。反対に中国の示した期間を「1年」に延長することに乗る雰囲気だ。トランプ
政権の腰砕けを見下す形で、中国ペースでことは進んでいる感じだ。

 
    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第585回 期待高まるFA関連企業の決算

先週木曜日引け後に発表された安川電機の決算がかなり良好な内容(通期で23%
増額修正)だったので、翌金曜日に同社の株価は急騰した。第1四半期の決算発表で、
これだけサプライズが起きるのは珍しい。

通常、業績がよくても今期はまだ始まったばかりなので、様子見姿勢が加わり、通期
では顕著な業績修正はしないからだ。大幅増額修正するのはよほど足下の業績推移に
手応えがあるためだろう。

しかも今回の修正は上期だけ増額しており、下期の期初見通しを変えていない。当然
今後、下期も大幅増額修正されるとの期待が高まる。

もともとFA関連企業は受注が大きく伸びていることが伝えられていたので、ある程度
好決算となることは予想されていた。

しかも、5日に決算発表(今11月期の半期末決算)した不二越がコンセンサスを
上回るこ好決算を発表し(発表後材料出尽くしで売られたが)、13日に発表した
ハーモニックドライブの4〜6月期の受注残高は前年比3.8倍に膨らんでいたので、
安川電機の決算もかなりいいはずと見られていたが、その予想を遙かに上回る内容
だった。

安川電機の好決算を受けて、金曜日はFA関連株が軒並み大幅上昇した。今後発表
される決算への期待が高まった格好だ。発表日に向けて各銘柄はさらに買い進まれる
ことになりそうである。従ってここから買いを仕掛けても、ある程度とれそうな感じ
である。

ただ、すべての銘柄が期待通りの好決算になるとは限らない。中には期待の数字に
届かない場合や、あるいは会社側の保守的な見方などから期待以下の内容が出て
くる可能性もある。決算日のタイミングや、現在の株価水準、事業内容等を見て
選別が必要である。

留意点を挙げると以下のようになる。

・決算日
決算発表日が近い企業ほど人気が高まりやすい。決算発表日が遅い企業は、他企業
の決算内容を見てからでも遅くないという意識が働きやすいからだ。先行発表する
企業の決算が思ったほどではない場合は、人気がしぼむ可能性もある。ただ、決算
発表日が遅い企業ほど、まだ買い余地が残っている場合も多いことも確か。

・株価水準
好業績期待から、既にFA関連はかなり水準を上げてきており、年初来高値水準に
あるものも多い。従ってここからは仕掛けにくい面もあるが、年初来安値から5割
以上上げてない株はまだ上昇余地がありそうである。

・事業内容
受注動向を見るとロボット関連の業績の伸びが最も大きい感じだ。FA機器やFA
設備関連も悪くない。ただ、工作機械関連は取り扱い機種や販路がまちまちのところ
があることに加え、収益は年度末集中の傾向が強いので今回は対象から外した方が
ベター。

最後に主要企業の決算日を上げておく。

(7月)
28日 ファナック(ロボット、NC)
31日 ナブテスコ(ロボット用減速機)、住友重機械(同左)、三菱電機(FA機器)
(8月)
2日  ダイヘン(ロボット)、山洋電気(FA機器)
4日  シンフォニア(FA機器)
8日  ハーモニックドライブ(ロボット用減速機)、ダイフク(搬送システム等)
9日  鳥羽洋行(FA機器、ロボット商社)、協立電機(FAシステム等の設計)
10日 THK(工作機械・FA機器)、富士機械製造(自動装着装置)、平田機械
(生産設備エンジニアリング)、CDS(ロボット・FAシステム開発)

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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