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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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2017/06/19

 もくじ
<相場見通し>

     ・2万円台回復へ

<今週の参考銘柄>

      フェローテック
                  
<経済の動き>     
     ・民泊法成立で意気込むエアビーアンドビー
     ・シニア起業家が元気な日本
     ・うやむやとなりそうな加計学園問題
                                       
<株式投資のセオリー>
     
    第580回 今回の新四季報の特徴 
                                                                  
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<相場見通し> 2万円台回復へ

先週前半は米ナスダックの調整を嫌気し下げ、さらに13日・14日に開かれる米FOMC
を前に模様眺め気分が強くなったことから日経平均は2万割れの水準で推移した。ただ、
米FOMC後は為替がやや円安に進んだことから、日経平均も反発に転じ週末は一時2万円
を回復する場面もあった。

2万円割れの原因となった米ナスダックの下げは、一時的な調整という見方が強く、大きな
下げとはならないという見方が大勢。為替が現状のドル・円で1ドル111円前後を維持
できれば、日経平均は盛り返し、今週はまた2万円台に乗せてこよう。

日本のハイテク株には米ナスダックに見られるようような、バブル的な動きは見られてない
ので、そもそも米ナスダックの下げに付き合う理由に乏しい。米ナスダックの日柄調整が
しばらくかかるとしても、いち早く日本株は戻りに転じよう。

先週末に発売された会社四季報を見ると、今期業績は強気の見通しの企業が増えている。
特に製造業の回復が顕著だ。この業績の回復が現在の相場の上昇トレンドを支えているわけ
だが、今後の物色も、強気見通しが多い製造業が中心となろう。

3月決算で会社側が発表した今期見通しはほぼ株価に織り込まれつつあるので、今後は増額
修正期待の高い銘柄に注目が集まると見られる。昨年後半から期を追うごとに増額修正に動き
が見える銘柄が狙い目だ。

その一番手は半導体製造関連といえそうだが、関連株のうち小型株は既に大きく値を飛ばして
いる。小型株ほど需要拡大のインパクトが大きく、しかも真っ先に業績に表れてくるからだ。
ただ株価的には、これら小型株は既にかなり先の業績拡大まで織り込んでいると見ていい
だろう。

従って、今後は相対的に出遅れている中・大型株(主に半導体製造装置大手)で業績の伸びが
徐々に顕在化し、先行した小型株を追って上昇する展開となるのではないかと想定される。

また、秋から新機種が発売されるアイフォン関連(製造設備、電子部品等)も業績は好調だが、
生産は既に活況を呈しているので、今後の業績の伸びしろは限定されそうだ。

一方今後大きく業績伸張が期待できそうなのは、工場自動化の分野だ。ロボットなどFA関連
の受注は昨年末から急増してきているが、このような設備投資の大きな流れは2〜3年は続く
のが一般的なので、今後も受注は順調に伸びていくものと見られる。

このほど発表された5月の工作機械受注を見ても24.4%増(前年同月比)と、順調な伸び
を示している。工作機械よりもはるかに受注が伸びていると言われるロボットの受注状況は、
7月にならないと明らかにならないが(第1四半期の実績)、かなり好調な結果が出てくる
ものと見られる。

今後ロボットやFA機器関連企業の株価は、好調な受注状況や個別企業の業績増額の動きを
フォローの風にして、徐々に水準を上げていくものと見られる。

ただ、同じ工場の設備投資関連でも工作機械関連はどこまで業績の伸びが期待できるか不明だ。
ロボットほど今後大きな需要拡大するかどうかまだはっきり見えてきてないからだ。足下の
好調な受注状況がどの程度継続するのか、今後の推移を見守った方が得策と見られる。

      *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     6890 フェローテック 1500円

(選定理由等)
・3月決算で好決算発表。今期見通しも良好。
・現状高値玉の戻り売りに押されているが、そろそろ整理が終了してもいいタイミング。 

<経済の動き>

◆民泊法成立で意気込むエアビーアンドビー

民泊法が成立した、この成立で事業拡大に意気込んでいるのは民泊仲介の世界最大手の
米エアビーアンドビーだ。法律の成立により民泊に興味を持っている人が貸しやすくなる
見ているからだ。

昨年エアビーアンドビーを利用した宿泊者は既に約370万人にも上っている。法律の制定
で、脱法行為といった同社への中傷もなくなり動きやすくなる。目立った競合相手もいない
ことから民泊市場で一人勝ちの様相になりそうな情勢だ。


◆シニア起業家が元気な日本

日本のシニア起業家の比率は国際比較で見ると必ずしも高い水準ではない。先進国(26カ国)
シニア世代の平均起業率は4・6%。日本は4・0%で、18位だ。ただこの10年を見ると
日本のシニア起業家は7割増加(約63万人)している。

背景には年金受給開始年齢の引き上げへの不安を感じている人が多いことや、まだまだ体力的
にも元気であることなどがあげられ、今後さらにシニア起業が増えると予想されている。


◆うやむやとなりそうな加計学園問題

加計学園の獣医学部新設計画問題を巡る調査結果では、内閣府と文部科学省は多くの点で食い
違いが見られる。しかし、国会の会期が終了したため、食い違いの究明は行われないままと
なってしまいそうだ。

野党からは国会の会期外でも真相究明作業は続けるべきとの声も上がるが、政府は早く幕引き
したい意向が強く、結局うやむやとなってしまいそうだ。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第580回 新四季報で特徴的なこと

既に目にしている方も多いと思われるが、先週末金曜日に会社四季報2017年夏号が発売
された。これまでは同じ日には日本経済新聞が発行する会社情報も発売されていたが、会社
情報は2017年春号をもって廃刊となっている。

いくら頑張っても会社四季報との圧倒的にシェアーの差を詰めることができないので、結局
廃刊に追い込まれたものと思われる。歴史の差のほかに、片手間にやっている(日経はあく
まで新聞がメイン)ところと、全勢力をかけてやっている(会社四季報は東洋経済新報社の
最大の収益源)ところの差が出たものとみられる。

これまで会社情報を投資の参考としているところはほとんど目にしたことはないので(それ
だけ評価は低かった)、廃刊となっても影響はないだろう。

さて、今回発売された会社四季報をの印象であるが、一言で言うと、業績についてはかなり
強気の見通しとなっているという感じだ。

データ的に見ても、今期(2017年4月期〜2018年3月期)の営業益見通しは、製造業
で前期比10.9%増(前期実績7.7%減)、非製造業で4.9%増(同4.7%増)と
なっており、特に製造業の収益の伸びが顕著だ。

為替がやや円安に動いていることが(今期四季報の前提110円に対し前期平均は108円)
収益増の一つの要因と見られるが、機械や電気などで需要が拡大していることが強気の背景
にある。

また、四季報が独自増額(会社予想より四季報が強き予想)している会社が増え(前年同期
711社→今回824社)、独自減額(会社予想より四季報が弱気予想)している会社が減少
している(前年同期544社→今回481社)ことも増益率が増えている要因と見られる。

個別企業のコメントを見ても「独自増額」、「独自再増額」の見出しがついている会社の合計
は121社と、前年同期の102社より約2割ほど増加している。

またコメントの文中で「増配」という言葉が使われている回数は、今回は794件で前年同期
の714件より大幅増加しており、今期増配見通しとなっている企業の数が大幅に増加して
いることが伺われる。

コメット欄でその他特徴的なことは、「AI」や「人工知能」(前年同期60社→71社)、
「自動運転」(同38社→51社)、「ロボット」(同18社→31社)といった言葉が使わ
れている会社が増えており、企業がこのようなテーマに取り組んでいることがわかる。

その他にもコメントで使われている言葉のスクーリングをしたい場合は、四季報CDーROM
を使えば簡単にできるので、試していただきたい。

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創刊日:2005-04-12  
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