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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2017/05/15

もくじ
<相場見通し>

     ・しばらく調整後、2万円挑戦

<今週の参考銘柄>

      THK
                  
<経済の動き>     
     ・FBI長官解任、深まるトランプ大統領の疑惑
     ・北朝鮮、14日未明ミサイル発射
     ・東京都、建替え促すため容積率緩和
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第576回 好決算銘柄の買い
  
                                                                    
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し> しばらく調整後、2万円挑戦

相場は4月後半から日経平均で約1700円上昇した後、2万円直前で足踏みした状態と
なっている。その理由としては、短期で急騰したことにより相場の過熱感がやや強まった
ことに加え、2万円という心理的な大きな節目に差し掛かっていることが上げられよう。

今回の相場上昇は、相場の頭を押さえていた政治的リスク(朝鮮半島の緊張や、仏大統領選
等)がひとまず薄れるとともに、為替で円安が進んだことによるもの。

先進国の中で日本株は業績面では先行き良好と評価されていることから、リスク要因が
なくなるにつれ、外国人投資家の買いが戻ってきている。さらに今回の決算発表で、輸出
関連を中心に増額修正する企業が目立ったことも追い風になっていると見られる。

2万円を前にした調整もそう長くは続かず、早晩企業業績の回復を手掛かりに2万円を
超える動きとなりそうだ。

ただ、ここから2万円を超えていくためには、これまでの焦点のぼけたやや総花的な買い
ではなく、相場の中核となる銘柄群の出現が必要となろう。候補となるは、今回の決算で
今期収益が大きく伸びそうな銘柄群だ。

その点で、注目される業種は機械(電機も含む)だ。今回の決算で増額修正が目立つと
ともに、増額修正に対する市場の反応も良好だ。それだけ、市場も機械関連への関心が
高まっていると見られる。

特に、前回今後の中核銘柄の有力候補として紹介した設備投資関連の好業績は目立って
いる。その典型は12日に決算発表したロボット関連部品を製造するハーモニック・
ドライブ・システム(6324)だ。

今期の売り上げ見通しを65%増と見込んでいる。3月に発売された四季報第2集では
今期売り上げ見通しを400億円(前期300億円)としていたが、今回の会社発表では
495億円と100億円近く増額している。

前の数字が四季報サイドの予想とは言え、短期間でこれだけ売り上げ見通しが大幅に増額
されたのは、いかに直近で受注が急増(4月初め会社側は前期比2倍と発表)しているか
を示している。

その他でも協立電機(6874)、富士機械製造(6134)など、収益を大幅増額し、
株価が急騰する設備投資関連(特に自動化関連)が目に付く。中国をはじめ世界的に人件費
高騰や人手不足から、工場の自動化の動きが強まっていることが背景にあると見られる。

新しい相場に乗るときには、その時にタイミング良く業績が伸びている業種に乗るのが
鉄則。その点では収益を拡大しつつある機械関連は関連企業のすそ野も広く、中核銘柄
候補の一つとして期待が高まる。

      *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     6481 THK 2950円

(選定理由等)
・今回発表された決算は前期・今期見通しを大幅増額修正。今期の修正PERは15倍
程度に減少し割高感がなくなる。
・設備投資関連の物色の流れに乗りそう。
・急騰後の押し目狙い。


<経済の動き>

◆FBI長官解任、深まるトランプ大統領の疑惑

トランプ大統領のトミーFBI長官解任は、トランプ大統領にとって命とりになる可能性
が出てきた。トランプ大統領のトミー氏の解任は、FBIが大統領選中のトランプ陣営と
ロシアとの関係を調べていることに腹を立て、それを阻止するためとの疑惑が出ている
からだ。

トミー長官はトランプ氏との会話のテープを公表すると発言しているので、それが公に
なればトランプ氏が、FBIの調査に何らかの圧力をかけていたことが明らかになる
可能性が出てきている。


◆北朝鮮、14日未明ミサイル発射
 
日本が大騒ぎしている割には、北朝鮮への軍事的圧力を強めている米国は極めて冷静な
態度だ。その理由は、今回のミサイルはICBMではなかったことに加え、一方で秘密裏
に北朝鮮と協議を始めており、北朝鮮の意向をある程度掴んでいるためと見られる。

内容は公表されていないが、5月8、9日の2日間に渡ってノルウエーのオスロで米朝の
事務レベルの会議が行われた。第一回目の会議は不調に終わった模様だが、米朝の直接
会談は北朝鮮が長年渇望していた(金正日時代から)ことなので、ここで北朝鮮としても
対話のチャンスを潰すことはないと見られている。

今回のミサイル実験でも、ICBMを使わず、しかも落下地点はソ連寄りに落ちたことは、
北朝鮮側の配慮が窺われる。


◆東京都、建替え促すため容積率緩和

東京都は老朽化した分譲マンションの建て替え促進のため、容積率を緩和する方針だ。
1981年5月までの「旧耐震基準」の建物が対象で、土地ごとに定められた「基準
容積率」に上乗せされる「割増容積率」の上限を、これまでの300%から400%に
高める。
この東京都の規制緩和は、方向として間違ってはいないと見られるが、緩和率が少な
すぎて需要が出てくるかどうか不透明だ。もっと規制緩和してスムーズに建て替え出来る
ような条件を整えるべきである。

韓国にはアジア通貨危機の時に、この都市部の容積率の緩和で景気が急回復し、経済危機
を乗り切った経緯がある。日本でも、もし大幅な規制緩和が行われれば、分けのわからない
アベノミクスの「3本の矢」よりも、よっぽど景気回復にとってはプラスになると見られ
ている。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第576回 好決算銘柄の買い

先週で決算発表は大半が出揃った。先週金曜日が決算のピークで1000社近い発表が
行われている。これだけ数が多いと、チェックするのも大変で、先週末はかなり時間を
取られた投資家も多いと見られる。

いちいち見るのは大変と、この作業をネグってしまう人もいるが、投資家であれば決算
内容のチェックは欠かせない。少なくとも持ち株の決算は目を通しておかないと、発表の
翌日株価が大きく動いて慌てることになりかねない。

個々の企業の決算発表のスケジュールは、いろいろなところで発表されているので、自分
の持ち株の発表日はあらかじめ確認しておきたい。市場が開いている15時までに発表
する場合は、発表と同時に株価は大きく動くことがあるので、発表時間の確認も必要だ。

決算内容が事前予想と異なると株価はすぐに反応する。事前予想より良ければいいが、
悪ければ急落することも多い。従って、決算発表の時期は株価変動リスクが大きいという
ことで、事前に手じまう投資家も少なくない。

ただ、事前予想より良かった場合は仕掛けのチャンスにもなる。翌営業日の寄り付きは
高値で始まることが多いので、そこで買うのは高値飛びつき買いとなりがちだが、引き
続き上げ続けるものもあるので、ケースによっては買いも成立する。

ただ、高値で飛び乗った場合は、余り欲張らず早めに飛び降りするのが原則。ぼやぼや
していると急落に見舞われて買値を下回りかねない。初日の急騰に乗れなかった場合は、
その後数日揉んで再度上昇に転じる銘柄も多いので、その揉んでいる間の安値を狙う方法
もある。

初日の急騰後さらに上昇するかどうかの見極めは、決算内容のインパクトの大きさや、
株価水準、株価推移、需給関係、物色の流れ、相場の地合い等勘案して判断することに
なるが、これは経験を積んで腕を磨くしかない。

決算内容のインパクトの大きさ、つまり市場にとってどの程度のサプライズかということ
は、翌日市場が開いてみないとはっきりしたことはわからないが、事前にある程度推測
する方法もある。それは、PTS(夜間取引)の動きを見ることだ。

現在、PTSを行っているのはSBI証券だけなので、ここに口座を持っている人に限定
されるが、夜間での株価の動きで決算のインパクトがある程度推測できる。

またYahooファイナンスの掲示板をのぞいてみるのも一つの方法だ。投資家が決算結果に
ついてのコメントを載せていることが多いので、投資家の決算内容への評価を伺い知る
ことができる。

決算発表時の株価急騰に乗れなかった場合は、1〜2週間して株価が落ち着いたところを
狙う方法もありうる。今回も決算後の動きが一段落した5月後半には、好業績銘柄の中で
改めて物色されるものが出てこよう。

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創刊日:2005-04-12  
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