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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2017/05/01

もくじ
<相場見通し>

     ・戻り相場続く

<今週の参考銘柄>

      不二越
                  
<経済の動き>     
     ・史上最大の減税案」、実現性に疑問高まる
     ・最悪の時期の安倍首相の訪英
     ・日電産、53件目の買収
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第575回 今後の物色の中核銘柄は?

  
           ≪次週は都合によりお休みします≫                                                          
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<相場見通し> 戻り相場続く

先週の株式相場は朝鮮半島の緊張がやや和らいだことや、米国の税制改革への期待なども
加わり、約1ケ月振りに1万9000円台を回復した。

懸念されていた25日の北朝鮮人民軍創軍85周年記念日は、核実験やミサイル発射など
は見られず、大規模軍事訓練にとどまった。中国の警告が効いたのか、それとも米空母
カール・ビンソンを中心とした「第一空母打撃群」などの集結により、着々と米軍の攻撃
態勢が整うのを見て北朝鮮が慎重になったのか不明だが、とりあえず正面衝突は避けよう
としたものと見られる。

ただ、朝鮮半島の緊張はなくなったわけではない。29日に北朝鮮がミサイルは発射を
行っており(失敗に終わった模様)、米国側もこの機に北朝鮮を叩きたいとの強い意思を
持っている。

トランプ政権は、選挙公約していた政策が思うように進まず、国民の支持率低迷した状態
が続いており、北朝鮮への攻撃で何とかポイントを稼ぎたいと考えているようだ。

従って、何かきっかけがあれば、開戦に踏み切る可能性は残っている。ただ、一時のような
差し迫った緊迫感はなくなってきているのも確か。それは、圧倒的な米国の軍事力を前に
して、国の存亡をかけてまで北朝鮮がさらに挑発行動(近距離ミサイルは別だが)を起こす
とは考えにくいからだ。

ここで米国に戦争開始の口実を与えれば、それは米国にとっては思うつぼとなる可能性が
ある。それほど、米国はやる気満々で待ち構えている。中国の圧力もあり北朝鮮は当面
おとなしくせざるを得ないだろう。

相場の最大のリスク要因である朝鮮半島問題に新たな動きが見られなければ、相場は戻りを
試す展開が続きそうだ。先週から決算発表が本格化しているが、決算内容が総じて良好な
ことも追い風となる。

7日に仏大統領選があるが、マクロン氏当選はほぼ確実と見られ、大きな波乱にはなるまい。
連休の間は参加者が少なくやや閑散模様になると見られるが、連休後は好決算銘柄を中心に
個別物色の勢いも強まりそうだ。

      *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     6474 不二越 590円

(選定理由等)
・主力部門のロボットの受注が急増(第1Qは前年比約7割増加)しており、今後収益の
増額が期待できる
・25日移動平均線と5日移動平均線がゴールデンクロス


<経済の動き>

◆「史上最大の減税案」、実現性に疑問高まる

トランプ大統領が鳴り物入りでその規模・内容への期待を誘った税制改革案が26日発表
されたが、投資家からは早くも失望を買っている。

法人税を現行の36%から15%への引き下げるのが中心だが、引き下げに必要な膨大な
原資に関する説明がまったくなく、絵に描いた餅のようになっているからだ。

今回原資として目されていた1兆ドルの国境税の導入に言及がなかったことも、減税財源
不在への不信感を掻き立てている。一部では25%程度で妥協するのではないか声も
上がっているが、減税財源が見えない今の段階ではそれすら可能かどうかはっきりしない。


◆最悪の時期の安倍首相の訪英

 安倍首相はメイ首相とEU離脱後の関係について前向きに話し合いをしたようだが、
これはEU側の神経を逆なでするようなもの。この時期に日本側は英国にすり寄るような
ことをすべきではない。なぜこの時期に英国を訪問したのか、企画した日本側の担当者の
神経が疑われる。


◆日電産、53件目の買収

日電産は25日、独家電部品大手セコップグループを1億8500万ユーロ(約220億円)
で買収すると正式に発表した。日電産の企業買収は今回で53件目。

この報道を受け、同社の株価は、買収費用が負担になるのではということで好決算にも
かかわらず伸び悩みとの動きとなったが、同社の買収はこれまでほとんど失敗はない。

しかもこれだけ買収を重ねてきているということは、それだけ買収ノウハウが蓄積されて
きていることを意味しており、海外企業買収で大きな損失を出した東芝や日本郵政などとは
レベルが違う。市場は同社の買収を過小評価しすぎと見られる。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第575回 今後の物色の中核銘柄は?

先週から決算発表が本格化している。まだ前半戦だが今のところ事前予想より良好な結果
となったところが多いようだ。特に輸出関連は、世界景気のなだらかな回復を受け、
全般的に収益が改善傾向を見せている。

当面の相場は、個別企業の決算発表に一喜一憂する展開が予想されるが、問題は決算発表
が一段落した後だ。企業収益の回復を背景に、相場は水準を上げて行くと見られるが、
何が物色の中心となっていくのか。

大きな方向性としては内需の好業績株か、それとも収益拡大期待の高まる外需株かという
ことになるが、大きな下げの後は物色動向が変化しやすい(より新鮮な銘柄に関心が移る)
ことや、今後の収益拡大のピッチなどを考えれば、外需株のほうに分があると見ている。

それだけ、輸出関連企業、特に電子部品や、工作機械やロボットなどの設備投資関連の
収益拡大には勢いが感じられる。

電子部品はスマホ関連需要が盛り返してきていることに加え、ハイテク化が進む自動車向け
の需要が急拡大している。その典型はスマホなどに使われる画像センサーが牽引となり、
今期に過去2番目まで収益が急回復するソニーだ。

設備投資関連の受注も伸びている。需要の牽引役は中国。さすがに年2ケタの賃金アップ
はなくなったが、依然賃金引上げ圧力が強い上に、最近は若者が危険な仕事や単調な仕事
に興味を示さなくなっているため人手不足も深刻化しつつあり、製造業は生き残りをかけて
ロボットなど省力化投資を急拡大させている。

27日に決算発表したファナックは、中国メーカーの産業用ロボットの「爆買い」に対応
するために、産業用ロボットの新工場の建設を発表した。同じくロボット大手の安川電機
の純利益は、今期実質的に過去最高を更新する。

輸出関連は為替の動向に左右されやすい弱点はあるが、105円を割るような円高の動き
がなければ、大きく足を引っ張られることもないだろう。

今後の展開としては、上記関連企業の中に大きく跳ね上がる銘柄が出てくれば、それが
関連銘柄物色拡大の狼煙となる。一番手銘柄は仕手的な買われ方をするので、やや気付き
にくいが、2番手、3番手銘柄が出てくるようになれば広く関連銘柄の物色に火がついて
くることになる。

先駆する銘柄は、小型株である(値動きが大きい)、業績変化が大きい、仕手性がある、
などの条件を備えていることが多い。関連銘柄の動きを注意してみておきたい。

         ≪次週は都合によりお休みします≫

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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