投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点

2017/04/17

もくじ
<相場見通し>

     ・朝鮮半島の緊張度合いを睨んだ展開

<今週の参考銘柄>

      お休み
                  
<経済の動き>     
     ・旅行・観光競争力ランキングで、日本が世界4位
     ・テスラの時価総額が、一時GM超え
     ・都心3区への人口流入続く
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第573回 迷えば半分
                                                          
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★

<相場見通し> 朝鮮半島の緊張度合いを睨んだ展開

先週の相場は、朝鮮半島など地政学リスクに足を引っ張られる動きとなった。リスク回避
から為替で円買いの動きが強まり、つれて日経平均は連日下げる展開で、一時昨年11月
以来の1万8200円台の安値を付けている。

朝鮮半島の緊張は、米国の危機意識の高まりにある。米国はこれまで北朝鮮のミサイル攻撃
を軽視していた時期もあったが、昨年、北朝鮮が米国本土を到達可能な核ミサイル発射に
成功した段階で一気に危機意識を高め、今回も3〜4月を不測の事態が発生する可能性が
極めて高い月と捉え軍備・外交を調整してきた。

明らかに米国側は「青筋立てて北朝鮮を叩くモードに入っている」。ただ今のところ、
一気に北朝鮮を軍事的に叩くのではなく、北朝鮮の後ろ盾となっている中国にまず行動を
起こすよう求めている。

今回米国は臨戦態勢に入ったのではないかと言われるように、空母3隻を朝鮮半島に転進
させるという異例の戦力集中を行っているが、これは実践的攻撃準備というより中国への
威嚇(対北朝鮮協調行動を促す)が主眼のようだ。

その証拠に、空母へのミサイル攻撃を迎撃するイージス艦を各空母は随行させてないからだ
(駆逐艦、巡洋艦のみ)。空母が戦闘態勢に入るためにはイージス艦は不可欠。

先の米中首脳会談で、米国側は中国に対して、在中の金融機関を通じた金融取引の全面禁止、
北朝鮮への中国産原油の輸出停止など、5項目の行動提案をしたようだが、中国側はこれら
の案には一切答えず、「国連安保理の決定に準拠して北朝鮮に制裁を行う」とコメントする
のみだった。

米国側は、この中国側の反応に失望し「中国が動かないなら米国は単独でも行動する用意が
ある」と発言するとともに、米中首脳会談の翌日、米軍第2位の排水量を誇るカール・
ビンソンを旗艦とした、駆逐艦2隻、巡洋艦1隻の「米軍第一空母打撃群」の朝鮮半島への
派遣を決めている。これは明らかに中国に対する威嚇だ。

このような複数の空母派遣による中国への威嚇は過去にも米国は行った例がある。1996年
の台湾海峡の危機の時だ。

当時台湾の李登輝総統が、中国の主張する「一つの中国」から台湾の分離を米国に働きかけ
ようとしてきたことを憂慮した中国が、台湾の首都である台北を延長線に捉えたミサイル発射
演習を行ったことを受けて、当時のクリントン米大統領が3隻の空母を全て台湾海峡に集結
させて中国を威嚇。中国は圧倒的な空爆力の差から台湾へのミサイル攻撃を思いとどまった。

ただ、前回同様米国の威嚇が今回も成功するかどうかどうかはわからない。もし中国が動かな
かった場合は、米国はさらに一歩進めて、開戦に向けた準備を進める可能性もありうる。

米国家安全保障会議(NSC)のメンバーは制服組が多数を占めており、シビリアンコント
ロール(文民統制)が効きにくくなっている。また、シリア空爆で国民の評価が良かったこと
に味を占め、不人気を挽回したいトランプ大統領が、強硬策に打って出ることも考えられる。

もし北朝鮮がICBM(大陸間弾道弾)の発射訓練に成功するようなことが起これば、この
可能性はさらに高まるだろう。

その場合、過去の例から見て事前に米国防長官を再度韓国や日本に派遣し、在韓、在日米軍
の司令官と共同作戦に関して綿密な打ち合わせを行うと見られる。開戦後は、北朝鮮は最終的
には核兵器使用は思い止まる可能性は高いと米軍は考えているので、韓国・日本を舞台にした
通常ミサイル使用する激烈な攻撃戦になると見られている(当然株価は急落)。

ただ、今のところ、売買の注文状況を見る限り、現状の米投資家などの動きは極めて冷静で、
最悪の場合(開戦)を想定するような動きは見られてない。今回の米空母派遣は、中国への
威嚇に留まるとの共通認識を持っているようだ。

一方で直近の下げから、TОPIX12ケ月先行PERが13.5倍を割り込んでいること
から、日本株の割安感を指摘する見方も出始めており、現在の地政学リスクが一旦緩んだ場合
には、大きく反発するとの見方もある。

いずれにしろ、今後の朝鮮半島めぐる地政学リスクとして、次の点を注意深く見守っていく
必要があるだろう。

1、中国の対北朝鮮スタンスの変化(厳しい制裁に踏み込むか)
2、米空母打撃陣群の艦船構成の変化(イージス艦が加わるか)
3、マティス国防長官が、急遽韓国と日本を電撃訪問するか(在日、在韓司令官との実戦打ち
合わせ)
4、北朝鮮がICBM発射に成功するか 等

株式市場は以上のような点に留意しつつ、朝鮮半島の緊張感の度合いを見ながらの神経質な
動きを今後も続けそうだ。

      *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     お休み


<経済の動き>

◆旅行・観光競争力ランキングで、日本が世界4位

日本は前回15年の9位から大きく順位を上げ、近年日本への外人観光客が大幅増加している
ことを裏付ける結果となった。順位を上げた理由は、価格競争力が大幅に改善したほか政府が
どれだけ観光を重んじるかを示す項目で大きく上昇したことが効いている。

首位は2回連続でスペインで、以下2位フランス、3位ドイツ。上位10カ国の顔ぶれは前回
と同じで、欧州勢が半分超を占める。ただ、観光資源大国であるイタリアが8位というのは
やや首をかしげる。


◆テスラの時価総額が、一時GM超え

米の電機自動車(EV)メーカーであるテスラの時価総額が、一時米ゼネラル・モーターズ
(GM)を超え、米自動車企業で首位に立った。10日の時価総額は約510億ドル(約5兆
6400億円)に達した。

テスラは足元の出荷が順調で、新モデルへの期待の高さから株価が上がっている。3日に同2位
のフォード・モーターを抜いたばかりで、わずか1週間で3位から1位に浮上した。

販売台数はGMの百分の1以下でしかも依然赤字状態が続いているが、将来性への期待が株価
を大きく吊り上げている。
 

◆都心3区への人口流入続く

国勢調査結果によると、15年は都心3区(中央区、港区、千代田区)合わせて約44万人
増加した。しかも東京都の今後の予測によると、都心3区の人口増は40年には63万人超
まで増える見込み。所得の高い子育て世代や高齢者の都心回帰の動きが背景にある。

この人口増を支えているのは活発なマンションの供給だが、価格は既にバブル時代を超える
ものも出てきており、上げ過ぎ感が強まっている。従って、マンションの供給減から都心3区
の人口増の動きが弱まる可能性が出てきた。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第573回 迷えば半分

株式投資をやっていると、株価が上げて、「そろそろ天井だと考えられるのだが、どうも今
一つ高値の判断に自信が持てない」、といった状況によく出会う。こういう時は、いろいろ
頭を悩ますより、「迷えば半分」という格言を活かし、半分だけ利食うのが賢明だ。

結果はすぐに現れる。株価は引き続き上げることもあるし、また、天井を打って押すことも
ある。前者の場合ならそのまま株価についていけばいいし、後者の場合は早速残りの半分を
利食えばよい。

とにかく天井高値の期間はそう長くないのだから、下手な考えで時間を費やすのはやめて、
半分は利食いすることである。

またこの「迷えば半分」という格言は、仕込みの場合にも役立つ。多くの投資家は、仕込む
条件が揃っていても、実際に上げるまでは迷ってなかなか買えない。そして、上げ始めたのを
見て、「やはり上げたか」とつい高値に飛び乗る。そんな時こそ「迷えば半分」が生きてくる。

条件が揃い、本人も買いたいと思っているなら、せめて2千株買うところを、千株だけでも
早速仕込んでみることである。安値が仕込むことが相場では何より大事なことだが、上げて
から仕込むようなことをやっていては、いつまでたっても儲けられない。

これは損切りでも同様だ。含み損の状態に陥ると、いつか戻るかもしれないので出来るだけ
頑張りたいと思うのが人情だが、相場が下げトレンド入りして、一段安となってしまう可能性
もありうる。

こういう時は潔く半分は損切りすることだ。保有株が少なくなれば、含み損による精神的負担
が少なくなるとともに、残りの半分の処理もやりやすくなる。

相場の局面局面でこの「迷えば半分」が活用できれば、大きな間違いは次第に減っていくはず
である。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。