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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2017/03/06

もくじ
<相場見通し>

     ・米利上げ期待から、株価は強含みの動き

<今週の参考銘柄>

      タカギセイコー
                  
<経済の動き>     
     ・英国の3月末離脱宣言に暗雲
     ・国有地払下げ問題で新たな疑惑も
     ・マスコミに好評も平凡という評価も出たトランプ演説
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第567回 精度の高いゴールデンクロスとは
                                                          
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆米利上げ期待から、株価は強含みの動き

トランプ大統領の施政方針演説は波乱なく終わった。演説内容はこれまでのような過激な
発言は影を潜め、「大統領らしい振る舞い」だったことが買い安心感につながり、NY市場
は303ドルの大幅高で2日振りに過去最高値を更新した。

ただ、演説内容を見ると、政策の大枠を示すにとどまり、具体的な時期や規模の説明が
なかったので、期待先行で動いてきた市場には具体性に欠けたことへの失望感が出ても
おかしくなかったが、短期的な売り持ち高を解消する買い戻しの動きが広がった。

演説前には、また新たな物議を醸す火種となるのではないかとの警戒感から、リスクヘッジ
を目的とした短期筋の売りが積み上がっていた。大統領の議会に協力を呼びかけるような
融和的な態度が、市場の過度な警戒感をとりあえず緩和する効果をもたらしたようだ。

次の注目は12日にも提出が予定されている予算教書に集まりそうだ。この中にトランプ
政権の具体的な政策が見えてくる。期待外れの内容となれば、相場に一波乱起きる可能性が
ある。

もう一つ注目されるのは、米FRBによる利上げの動き。来週14〜15日にFОMCが
開かれるが、FRB高官からの利上げ前向き発言が相次いでおり、3月利上げの可能性が
高まってきている。

カギを握りそうなのは、今週末に発表される雇用統計の数字。ここで市場予想に沿った
数字が出てきた場合、3月利上げの確率が高まりそうだ。3月利上げとなれば、年3回の
利上げの可能性から、日米金利差を意識したドル高・円安の動きが強まることになろう。

東京市場は、トランプ大統領の演説後、円安が進んだことを受けて、昨年来の高値を一時
更新する動きとなった。今週は3月米利上げの期待が高まり円安が進めば、さらに上値を
追う場面もありそうだ。

ただ、円安の動きも115円〜116円までが精々と見られる(先週末は114円台前半
で終了)。従って、相場上昇の勢いも限られよう。日経平均1万9000円台後半での
強持ち合いの動きか。

物色の方向は、大型株は動きずらく、中・小型株優勢の展開は変わらないだろう。引き続き、
決算で好調だった中・小型中心とした物色となりそうだ。

      *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     4242 タカギセイコー 490円(売買単位千株)

(選定理由)
・先週発表された新四季報の業績予想で、来期経常利益が増額修正され(15億円→
19億円(1株利益83円と試算される))、割安感強まる。
・直近で5日移動平均線と25日移動平均線がゴールデンクロス(順クロスではないが)。


<経済の動き>

◆英国の3月末離脱宣言に暗雲

『欧州連合(EU)離脱にあたって英国に支払いを求める巨額の“離婚費”を巡って、
EU側で強硬論が目立ってきた。EUの執行機関である欧州委員会は最大で600億ユーロ
(約7兆1千億円)程度を英国に請求する方針。英国が支払いを保証しなければ通商交渉
などには応じない強硬姿勢を示す』

(解説)
「離婚費」とは、英国が昨年6月の国民投票で離脱を決定する前に約束していたEU予算
の分担金などの支払いだ。英国側は「離婚費」についても離脱交渉の中で協議するつもりで
いたが、EU側はそれを拒否した格好だ。

メイ首相は3月末までに離脱宣言後、通商交渉等に臨む姿勢でいたが、このままでは、
通商交渉等の目途がたたないため、英国は離脱宣言ができない可能性も出てきた。


◆国有地払下げ問題で新たな疑惑も

『学校法人「森友学園」(大阪市)に大阪府豊中市の国有地を評価額より大幅に低く売却
した問題で、同学園の籠池泰典理事長が、自民党の鴻池祥肇参院議員側に陳情を重ねていた
ことが2日分かった。学園側の動きを記録した文書から約2年半にわたり、鴻池事務所と国、
同事務所と籠池氏が頻繁に電話などでやり取りしていた』

(解説)
鴻池参院議員は「無礼者」と一喝して金は突っ返したと言っているが、籠池氏も負けては
おらず、鴻池参院議員からは散々金を請求されたと反論している。客観的に見れば口利き料
として鴻池参院議員は金を受け取った見るのが妥当だろう。

この「森友学園」以外にも同じような国有地払下げ疑惑があると俄かに注目され始めたのは
岡山にある「加計学園」だ。系列の岡山理科大の学部の一部を香川県に建設した際、国有地
を払下げを受けているが、進出コストはほぼゼロに近い数字で済んだと言われている(県等
地元の支援もあったようだが)。

また系列の幼稚園や小学校の名誉校長は安倍首相の奥さんである。「森友学園」のケースと
極似だ。ただ、こちらの方の動いた金額は全部で2000億円ともいわれ、「森友学園」の
比ではない。

加計学園グループのトップである加計孝太郎氏は、安倍首相の米国留学生時代のクラスメート
だったと言わている。もしこの加計学園の問題が表に出てきたら、安倍首相もかなり厳しい
状況に追い込まれることになりそうだ。


◆マスコミに好評も平凡という評価も出たトランプ演説

『ニューヨーク・タイムズなど米主要メディアはトランプ大統領と深刻な対立に陥っているが、
今回の議会演説については批判を抑え、一定の評価をする論調が目立った。ニューヨーク・
タイムズ(電子版)は「就任式の暗黒的な演説とは対照的に、米国のより楽観的な未来像に
ついて語った」としたうえで、原稿を読み上げたトランプ氏は「落ち着いてまじめだった」
と評した』

(解説)
今回のトランプ氏の演説はマスコミに概ね好評だった。過激な発言を封印し、「まじめな
雰囲気」に終始したからだ。反面、トランプ氏の特徴が消えたため、平凡な大統領にしか
見えなかったとの評価も聞こえてくる。

今回のような優等生的な態度を続ければ、やんちゃで乱暴だからこそトランプ支持に回った
支持者達は、不満を持ち始める可能性もある。

特徴を前面に出せば、回りとの軋轢を生み、おとなしくすれば、支持者が不満を募るという
狭間の中でトランプ大統領は微妙なかじ取りをしていかなくてはならないようだ。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第567回 精度の高いゴールデンクロスとは

チャートで買いシグナルとして有名なのがゴールデンクロス。短期の移動平均線が長期の
移動平均線を下から上に突き抜ける形でクロスすることをこのように呼んでいる。

ゴールデンクロスは上昇波動への転換点を示してくれるとよく言われるが、いわゆる
「ダマシ」も多く、また、クロスした時は既に上げてしまった後だったということもことも
少なくない。

従って、必ずしも絶対的なものではないが、移動平均線の種類やクロスの仕方によっては
非常に確率が高いものもあるので、それをご紹介しておきたい。

ゴールデンクロスでよく使われるのは25日移動平均線と、75日移動平均線のペアだが、
ここで紹介するのはミニゴールデンクロスとも呼ばれる5日移動平均線と、25日移動
平均線だ。

しかも25日移動平均線は上向いていることが条件となる。上昇中の25日移動平均線を
5日移動平均線が下から上に突き抜ける形だ(ともに上向きに順クロスする形となる)。

ゴールデンクロスの中でこのような形になるのはそれほど多くはない。全体の1〜2割程度
だろう。多くは25日移動平均線が下向き(または横ばい)の時に、5日移動平均線が
下から上に突き抜けるパターンだ。

このような順クロスの形でゴールデンクロスした場合は、その後株価は上昇する確率が
非常に高い。前号で「今週の参考銘柄」に上げた、日本モーゲージサービスはこのサインが
出たことから推奨したが、その後大幅高となっている。

問題は、上昇するサインとしてはかなり信頼度は高いが、その後どれだけ上昇するかに
ついては別の判断が必要となるということだ。短期に小幅上昇した後、直ぐに反落に転じる
こともあるからだ。これでは利食いもままならない。

また、順クロスする形が多く見られるのは、安値近辺ではなく、既に株価がある程度上げた
段階が多い。従って上昇余地があまりないケースも少なくない。

従って上昇余地の大きい銘柄を選ぶためには、以下のような条件をできるだけ揃えたものを
選びたい。

・株価の水準が低いこと
高値か安値かの判断は難しい点もあるが(一般的には年初来の高値と安値の中間値を判断の
目安とする)、少なくとも直近で大幅高(2〜3割以上)してないこと。

・業績面等での支援材料があること
新聞や四季報予想で収益の増額修正の動き、業界の受注増の動き等

・物色動向に乗っていること
相場で物色の中心となっているようなテーマや業種に該当するような銘柄である

その日に5日移動平均線と、25日移動平均線のゴールデンクロスした銘柄を取引終了後に
掲載しているサイトがあるので、ご紹介しておく。銘柄選択に活用されたい。

アドレス https://kabutan.jp/tansaku/?mode=2_0870

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創刊日:2005-04-12  
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