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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(12/21)

2015/12/21

もくじ
<相場見通し>

     ・しばらく軟調な動き

<今週の参考銘柄>

       お休み
                   
<経済の動き>     
     ・ジャパンディスプレイ、シャープの液晶事業買収
     ・損保ジャパン、メッセージを買収し業界2位に
     ・ウクライナ、実態はデフォルト状態
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第510回 好材料探しには、雑誌の四季報が有用
                                                         
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<相場見通し>

◆しばらく軟調な動き

先週末は日銀の政策決定会合の結果を受け乱高下して終わった。今週もその余韻が残り
不安定な相場展開が続きそうだ。

日銀が新たに打ち出した量的・質的補完策は、一旦は「黒田バズーカ3弾」と市場に誤解
され、相場は日経平均で500円ほど急騰したが、その内容がわかるにつれ一転急落、
最後は1万9000円割れで終わっている。

発表当初は、今回の日銀政策決定会合では金融政策に変更はないというのが市場の見方
だったので、意表を突かれた格好で過剰反応したが、マネタリーベースの増加目標や、
国債買い入れ額等、主要政策に変更はなく、「市場への影響はニュートラル」との見方が
次第に広がった。

それに加え市場に悪い印象を与えてしまったのは、今回の補完策が「日銀の打ち手がもはや
限られている」ことを明らかにしてしまったことだ。

従前から、日銀のやれることはあまり残されてないとの見方はもちろんあったが、黒田総裁
のことだからまた意表を突く奇策がでてくるのではないかという期待も残っていた。それが、
今回の小ぶりの対策の羅列で、苦しい懐状況をらけ出してしまった格好だ。

過去2回の金融政策の発表は市場に驚きをもって迎えられ相場も急騰した。しかし今回は
逆に市場に失望感を与えてしまったといえる。週末のシカゴ日経平均先物は続落(東京
市場終値比226円安)の動きで終わっている。

今回の市場の失望は尾を引きそうだ。金融緩和が行き着くところまで来たのなら、この後
始末はどうするのか、つまりポスト金融緩和(金融緩和の出口論)の方に自然に目が向かう
ことになる。

ところが今のところ可能な出口対策は思いつかないというのが金融のプロの一致した意見だ。
金融緩和を縮小すると表明しただけで市場は大混乱となるのは目に見えているので、金融
緩和の旗を降ろすことは不可能だからだ(強いて対策があるとすれば4〜5%の高成長を
10年程度続けるか、ハイパーインフレを起こすこと)。

このような日本経済の危うさが、今後は折に触れて市場に水を差すことになりそうだ。日本
企業の業績見通しに頭打ち感が強くなり、日経平均2万円の壁が厚くなっているうえに、
これまで相場の支えになってい金融緩和政策に逆に不安感が出てくると、相場は軟調な動き
となることは避けられない。

相場はしばらく軟調な動きが続き、年末から新年にかけては1万8000円台で推移する
ことになりそうだ。悪材料に反応しやすい地合いとなっているので、今後は突発安にも留意
が必要。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     お休み


<経済の動き>

◆ジャパンディスプレイ、シャープの液晶事業買収

『スマートフォンなどに使う中小型パネル大手のジャパンディスプレイはシャープに対し、
液晶パネル事業の買収を提案する。シャープの先端技術を担う亀山工場の技術者や生産設備
を中心に取得する方針。年明けから交渉に入り、来春までの合意を目指す』

(解説)
今回の買収が成立すれば、ジャパンディスプレイ(世界2位、2014年)とシャープ
(世界3位)のシェアを合計すると30.9%に上り、世界1位のLGディスプレイの
17.1%を抜き、強い競争力確保できそうだ。

一方シャープは、液晶事業はほとんど利益が出ない状態まで落ち込んでおり、売却は致し
方ない。もうひとつ大赤字を出している太陽光事業をどうするかが、今後シャープが生き
残れるかどうかの大きな焦点となりそうだ。


◆損保ジャパン、メッセージを買収し業界2位に

『損保ジャパン日本興亜ホールディングスは18日、介護大手メッセージにTOB(株式
公開買い付け)を実施して買収すると発表した。すでにメッセージの発行済み株式の3.5%
を保有しており、2016年2月末までのTOBで連結子会社化を目指す。100%まで
取得すれば、株式取得額は609億円となる』

(解説)
損保ジャパンは既に買収したワタミの介護事業であるSОMPОケアネクストを保有して
おり、今回の買収で合わせて1100億円強の売上規模(ニチイ学館の1400億円強に
次いで業界2位)を確保することになる。

ただ、ワタミの介護事業とメッセージは、いずれも問題を抱えていたところなので、立て
直しには苦労しそうだ。おそらくかなりの施設への投資や、人員の補強が必要となる。
それで期待通りの収益が確保できるかどうかは疑問が残るところ。


◆ウクライナ、実態はデフォルト状態

『ウクライナ政府は18日、20日に償還期限を迎えるロシアへの債務30億ドル
(約3600億円)の返済を停止すると発表した。他の投資家との間で合意した債務再編を
ロシア側が拒否したためとしている。ウクライナへの国際通貨基金(IMF)の金融支援
には影響しないと見られるが、ロシアは法的措置に訴える構えだ』

(解説)
西側諸国はウクライナ支援のため、特別扱いしているだけで、実態的に見たら今回の債務
返済停止はウクライナがデフォルト状態に陥ったことを意味する。ロシアは法的措置に
訴えるといっているが、これも西側諸国は無視することになろう。

ただ、ウクライナの財政状態は一向に改善する兆しが見られないので、西側諸国の支援が
どこまで続くかわかない。支援が打ち切られたら即デフォルトになる。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第510回 好材料探しには、雑誌の四季報が有用

先週月曜日(21日)に新会社四季報(2016年1集)が発売された。従来だと発売
された当日に、当メルマガでは短期で上げそうな銘柄を、朝一番に皆さんにお知らせして
いたが、この1年くらい前に中止した。

その理由は前にもお知らせしたが、情報の鮮度が以前に増して落ちており、四季報発売時
に買おうと思っても大半は既に上げている(織り込み済みの)銘柄が多いからである。

その理由は「四季報オンライン」による情報の事前提供だ。発売前に新四季報の内容が
ほぼ全銘柄に渡ってオンライン上で提供されている。従って、四季報発売時に買うと、
かえって格好の利食い場所になってしまう。

今回も、大幅増額修正銘柄で、四季報発売当日に高値を付ける銘柄が散見されている。
四季報オンラインの存在を知らず、従来通り雑誌の情報に頼っている人は、いいカモに
なっていることになる。

四季報オンラインの普及が進み、がかなり多くの人に利用されるようになってきてため、
この傾向は時間を追うごとに強まっている。

四季報オンラインでは、大幅増額修正された銘柄は、別途推奨銘柄という形で取り上げて
いるため、妙味のありそうな銘柄は、発売時には既に何度の使われた出がらし状態となって
いる。

それでは雑誌の四季報はまったく使い道がないのかというとそうでもない。以前のような
短期に暴騰するような銘柄探しでは確かに使えなくなくなったが、中長期の銘柄発掘では
まだまだ有効だ。

というのは、四季報オンラインで事前発表される内容は業績数字だけだからだ。中に
書いてあるコメントは一部の銘柄を除いて雑誌が発売されるまで見ることができない
(もちろん雑誌発売日以降はオンラインでも見ることは可能だが)。

コメントの中には、取材した記者の感触(まだまだ伸びそうとか、伸び悩み気味とか、
数字に表せない見通し)が出てくる場合があるし、まだ数字に反映させることにできない
ような大きな好材料などが隠されている場合があるからだ。

コメントをじっくり見ていくのはネット情報は向かない。やはり雑誌で見るのが一番だ。
ただ、3千数百の銘柄を見るのは骨が折れるし、時間もかないかかるのである程度絞り
込む必要がある。

基本的は今期、来期と増益基調が続いている銘柄に限定することだ。減益銘柄はいくら
好材料を秘めていても株価はなかなか上げにくいもの。その点を振り分けるのは、
コメントの最初に書いてある見出しが活用できる。

最初の見出しに「好調」、「続伸」、「横ばい」、「一転減益」といった業況を表す言葉
が出ているので、そこで収益拡大を示唆するような表現となっている銘柄を選べばよい。
コメントの好材料などが株価に反映されるのには少々間があるので、発売後1〜2週間
かけジックリやる作業である。

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創刊日:2005-04-12  
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発行周期:週間  
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