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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(12/14)

2015/12/14

もくじ
<相場見通し>

     ・下値のメドは1万8500円割れ

<今週の参考銘柄>

       お休み
                   
<経済の動き>     
     ・ロッテ、上場を検討
     ・ホンダジェット、納入開始
     ・株式投資はタイミングを買うのが本筋
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第509回  株式投資はタイミングを買うのが本筋                                                      

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<相場見通し>

◆下値のメドは1万8500円割れ

先週の相場は、週後半にかけ予想外の大きな下げとなった。週末にやや戻したが、CME
シカゴ日経平均先物は週末続落し、1万8670円(東京市場比560円安)で終わって
いるので、今週の東京市場は1万9000割れでの大幅安スタートとなりそうだ。

世界的に株式相場の調整気分が強まっているのは、このところの原油価格の急落が響いて
いる。確かに石油関連銘柄が時価総額の約14%近くを占める米国市場にとっては、原油
価格下落の影響は免れない。

しかし、米石油関連銘柄の多くは経営の多角化や新エネルギー産業への進出などによって、
原油価格の下落ほど収益は悪化しない体質となっている。にもかかわらずNY市場が大きく
下げているのには2つの要因があると見られる。

一つは、原油価格の下落によりデフォルト危機に陥る新興国(コロンビア、エクアドルなど、
メキシコも財政が悪化する)が米国のおひざ元にあること。

もう一つは米国の銀行株やREITを大量に保有しているサウジアラビアやUAEが、
財政収支の悪化から今後資産圧縮に動く懸念が高まっていることだ。原油価格(WTI)が
30ドル台が続けばその可能が高まる。

この中東諸国の資産圧縮は米株以上に日本株にとって大きな影響を与えそうだ。サウジ
アラビアは3.6兆円、UAEは7.9兆円(2か国合計で11兆円)の日本株を保有して
いるからだ。

これまでのところほとんど日本株の売却には動いてないようだが、もし動き出したら、市場
にはかなりのインパクトを与えよう。米株などより日本株のほうが下げが大きくなっている
のは、このような事情があるからと見られる。

また、指数売買を得意とするCTAやマクロ型ヘッジファンドが、市場のこのような懸念を
察知し、大規模な指数売りを仕掛けてきていることが今回の下げを増幅させている。

原油価格は35ドル台まで下落しているがまだ下げ止まり感が見られない。供給が増えて
いるにもかかわらず、ОPECが価格統制機能を失っているので、原油安の状況は長引き
そうだ。

ただ、30ドル台でもとりあえず底値感が出てくれば、原油安は企業収益にとってはプラス
に働く側面もあることから、株式市場の動揺も次第に収まってこよう。

指数売りを仕掛けたヘッジファンドもやがては買い戻しに動いてくる。下値は
1万83000円〜1万8400円と見ており、1万8500円割れは買い場となろう。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     お休み


<経済の動き>

◆ロッテ、上場を検討

『ロッテホールディングスの重光昭夫副会長は8日、日本で傘下の中核企業ロッテの株式
上場を検討する方針を明らかにした。ガムやチョコレートなどを製造する全額出資子会社で、
明治や森永製菓と並ぶ製菓大手だ。上場が実現すれば、製菓企業では2011年に上場した
カルビー以来の大型案件となる』
 
(解説)
ロッテは上場して当然の企業規模を有するが、韓国にあるグループ企業などとの持ち合いが
複雑で、それが大きなネックのになっていた。今回は株式を保有している韓国のホテルが
韓国で上場するのを機に上場に踏み切るもの。

重光昭夫副会長は上場の狙いを「市場からの厳しい目にさらされることが企業の体質強化
やガバナンスの確立にプラスになる」と説明しているが、本音は現在お家騒動となっている、
先代で創業者である重光武雄氏の影響を排除することにあると見られる。


◆ホンダジェット、納入開始

『ホンダは10日、ビジネスジェット機「ホンダジェット」の型式証明を米連邦航空局
(FAA)から取得したと発表した。安全性や機能でお墨付きを得てホンダジェットは
正式に事業化する。すでに北米や欧州、南米で100機超を受注しており、近く顧客への
納入を始める』

(解説)
今回のジェット機の事業化は、開発に着手してから30年の悲願で、非常に喜ばしいこと。
機体は小ぶりで、飛行距離もやや短いが、ユニークな形をしており、米国人には人気が
出そうだ。

販売が軌道に乗れば、安定した収益が期待できるので、ホンダにとって新たな収益源に
育つ可能性がある。


◆ダウ・ケミカルとデュポンが合併し、巨大企業誕生

『米総合化学首位のダウ・ケミカルと同大手のデュポンは11日、経営統合すると発表した。
化学部門の売上高で独BASFを抜き世界最大の化学グループが誕生する。まず統合した後、
事業別に分割して3つの新会社を設立する。幅広い化学製品で強力な化学グループの登場で、
世界の化学企業は戦略変更を迫られそうだ』

(解説)
両社を合わせると時価総額は約16兆円となる巨大化学企業の誕生だ。国内化学最大手の
三菱ケミカルホールディングスの時価総額が約2兆6300億円(世界11位)なので、
その約13倍に相当する。

化学産業は合従連衡により規模を拡大する企業が増えており、規模による支配が強まる傾向
にある。日本企業も生き残りのためにはさらなる企業合併等による規模の拡大が必要に
なってきている。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第508回 株式投資はタイミングを買うのが本筋

相場では急落した場面でいかにタイミングよく出動できるかどうかが、投資成果を大きく
左右する。一般投資家は、銘柄選びさえうまくいけば株式投資は成功すると考えている人
が多いが、株式投資は銘柄を買うのではなくタイミングを買うのが本筋だ。

いくら業績がいいからと言って買っても、タイミングが悪ければ高値掴みとなる。好業績
銘柄といえども、株価に一旦織り込んでしまえば、もはや上値を追う動きは期待しにくい。

確かに長期に渡って上昇波動を描く銘柄もあるが、その確率は決して高いものではない。
高値掴みとなり、やがて株価は戻り新値追いの動きになるだろうとタカをくくっていると、
そのまま安値に低迷することもざらだ。

株価低迷期間が長ければ、その間の失った投資機会(他の銘柄で儲けられるチャンス)も
馬鹿にならない。価格ロスと機会損失の2重の損失は、投資効率を著しく悪化させる。

その失敗を避けるため銘柄を分散し、運よく成長株を探り当てることができたとしても、
一方でひかされる銘柄もあって、結局トータルするとたいした儲けにならないことが多い。

このように、銘柄至上主義の投資方法はとかくうまくいかないもの。その点、タイミング
売買は、出動するタイミングさえうまくつかむことができるようになれば、短期間に大きな
利益をつかむことができるとともに、ロスを被ることも少なくなる。

従って、出動するタイミングの掴み方について日々研鑽していくことが、株式投資で成果を
上げるための早道だ。

タイミングといっても2種類に分けられる。一つは相場全体における出動タイミングと、
もう一つは個別銘柄の出動タイミングだ。

2つのタイミングは必ずしも一致しない。往々にして反対の動きをすることさえある。相場
が下がっても、上昇軌道をたどる銘柄もあれば、逆に相場が反転上昇しても、さらに下げ
続ける銘柄もある。

そのため、相場全体のタイミングとは関係なく、個別銘柄のタイミングだけに注目して出動
する方法もあるが、やはり2つのタイミングが一致したときに出動するに越したことはない。

その方が株価の上昇の勢いが強く、短期間に大きな投資成果を上げやすいからだ。相場が
反転するタイミングで、同時に株価が目先底を付けて反転する銘柄を狙って投資するので
ある。

相場全体における出動するタイミングを見ると、だいたい年に4〜5回は出てくる。過去
2年間を振り返ると以下のようになる。

14年
 2月4日  1万4008円 (直近高値から2312円調整した急落後の安値)
 5月21日 1万3964円 (戻り高値から1348円調整後の安値)
 8月8日  1万4753円 (直近高値から1006円調整した急落後の安値)
 10月17日1万4529円 (直近高値から1845円調整した急落後の安値)

15年
 1月16日 1万6592円 (直近高値から1438円調整後の安値)
 5月7日  1万9257円 (直近高値から995円調整後の安値)
 7月9日  1万9115円 (直近高値から1837円調整した急落後の安値)
 9月29日 1万6901円 (直近高値から4045円調整した急落後の安値)
 12月?日    →      直近の急落の動き

直近の急落の動きも、絶好の買い場の到来と見ることができる。今週前半にも底を打ちし
そうなので逃さないようにしたい。

投資対象としては本日発売される新会社四季報で増額修正されている銘柄の押し目が有力
となる。個別銘柄の動きを見て上値の大きそうな銘柄を狙いたい。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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