投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点(10/13)

2015/10/13

もくじ
<相場見通し>

     ・1万8000円台前半での揉み合い

<今週の参考銘柄>

       お休み
                   
<経済の動き>     
     ・底が見えない独フォルクスワーゲンの損失規模
     ・自動車生産の投資ブームに沸くメキシコ
     ・支離滅裂な黒田日銀総裁の発言

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第500回 下降相場と空売り
                                                          
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆1万8000円台前半での揉み合い

相場は日経平均で1万8000円台に乗せ強含みで推移している。背景には日銀の追加緩和
期待がある。10月6〜7日の日銀政策決定会合では見送ったが、昨年に続き10月30日
には実施されるだろうとの期待が高まっている。

ただ、1万8000円割れで高まっていた政策当局の株価への危機意識は、1万8000円台
乗せとともにやや弱まっている感じだ。このまま株価が堅調に推移すると、無理して追加緩和
をしなくてもいいのではないかとの見方が政府内で強まりそうだ。

しかし、株価はかなり追加緩和を織り込んでいるので、もし追加緩和しなければ、株価への
マイナス効果はかなり大きくなりそうだ。

従って、今後の追加緩和実施のシナリオとしては2通り考えられる。ひとつは10月30日
に市場の期待通り実施する。もう一つは、10月30日に実施を見送るが、見送りは株価急落
につながるので、急遽11月初めに実施する。

政策当局も、市場の期待はわかっているので10月30日実施の可能性のほうが高いと見て
いるが、今後の株価動向などから後者に傾く可能性も否定できない。

ただ、追加緩和実施後の株価上昇はいずれも短命に終わる可能性が高い。特に10月30日
実施のケースで、株価が高値水準にあれば、材料出尽くしからかえって売られるのではないか
と見ている。

その理由は前回も申し上げたが、追加緩和策の中身だ。実施できる対策が限られているからだ。

前回の追加緩和(2014年10月30日の「黒田バズーカ砲第二弾」)で取られた主な方策
を見てみると以下のようになる。

・資金供給量の年10〜20兆円増額(60〜70兆円→80兆円)
・長期国債購入額の年30兆円増額(50兆円→80兆円)
・ETFとREITの購入額を3倍に増額(ETF1兆円→3兆円、REIT300億円→
900億円)

ところが今回打ち出せる方策は、長期国債購入額の年10兆円増額ぐらいだ。

資金供給量の拡大はこれ以上増やしても意味がない(市場に流通しない)。長期国債の購入増
は市場に出回っている玉が不足しており現在でも買い入れに苦労している。やっと、郵貯の
保有玉を10兆円回してもらうことで目途が立ったぐらいだ。

ETFの購入増は、現在でも限度枠超えての購入は可能なことと、日銀がこれ以上株式購入
を増やすことについてのアナウンスは避けたい意向(中央銀行が株を買いすぎているとの
非難を避ける)のため難しい。REITの購入増は市場規模が小さすぎてこれ以上の拡大は
困難だ。

前回はまったく予想されてなかった中での緩和発表だったので、その後株価は急騰したが、
今回は既に市場の期待が膨らんでいる中で、しかも前回より内容ははるかに見劣りする内容と
なる。これでは落胆の方が大きくなざるを得ない。

ヘッジファンド勢などは、発表を機に売りを仕掛けようとと待ち構えているフシもみられる。
タイミング的にも11月初めは、ヘッジファンドの12月末決算対策売りが膨らむ時期だ。

今しばらくは追加緩和期待から1万8000円台前半での揉み合いが続きそうだが、その後の
展開には注意が必要だ。今月後半から始まる半期末決算発表の内容にもよるが、弱気筋の多い
NY市場が軟調な動きとなれば、11月は大きな下げもありうることに留意しておきたい。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     お休み


<経済の動き>

◆底が見えない独フォルクスワーゲンの損失規模

『ドイツのドブリント運輸相は7日、独フォルクスワーゲン(VW)が排ガス浄化装置を操作
する違法ソフトウエアを搭載した車両のリコール(無償の回収・修理)計画を独連邦自動車局
に提出したと明らかにした。計画では、2016年1月から順次ソフトの書き換えを始め、
欧州で販売した分のうち360万台はエンジン改修も必要なため開始時期が遅れるという』

(解説)
独フォルクスワーゲンの損失は今のところ7〜8兆円と見込まれているが、それでは済まない
情勢となってきた。米ではエンジンを取り換える必要まで出てきているからだ。

エンジンを取り換えるということになれば、車体を買った時の値段で引き取って欲しいとの
要求が出てくるのは必定だ。さらに、独フォルクスワーゲンにとって最大の市場である中国
でも今後動きが出てくる可能性が高い。

中国ではディーゼルエンジン車の販売はすくないが、米国などで車体引き取りに動けば、
目ざとい中国人はガソリン車でも同じような動きをしてくると予想されるからだ。応じ
なければ不買運動が待っている。

独フォルクスワーゲンの手持ち現現金は9兆円と言われているが、これでは不足することも
十分考えられる。まだまだ今回の問題は底が見えてない。


◆自動車生産の投資ブームに沸くメキシコ

『国際自動車工業連合会(OICA)によると、2014年のメキシコの自動車生産台数は
前の年に比べて10%増の336万台となり、ブラジルを抜いて世界7位になった。20年
には年間の生産台数が500万台規模に拡大するとの見方もある』 

(解説)
今やメキシコは北米や南米の自動車の生産基地として、投資ブームに沸いている。年間の
生産台数も数年で中国、米国、日本、ドイツ、インドに次いで6位まで拡大し、自動車生産
大国の一画を占めそうな勢いだ。

日本企業の投資も今後さらに増えそうで、日本の自動車産業にとってはタイに並ぶ重要な
自動車生産拠点となりつつある。


◆支離滅裂な黒田日銀総裁の発言

『日銀の黒田東彦総裁は7日の金融政策決定会合後の記者会見で、日本経済は「デフレ状況
ではなくなった」と語った。企業が値上げに前向きになり「物価の基調は着実に高まって
いる」とみているためだ。ただ新興国経済の失速は国内の景気や物価を押し下げている。
日銀は物価見通しを月内に下方修正する方針で、市場では追加緩和観測が高まっている』

(解説)
アベノミクスは順調に成果を上げていると宣言している安倍首相の意向を受けているためか、
黒田総裁の発言は支離滅裂だ。

日銀自身は月末にも追加金融緩和する見通しだが、その理由は物価見通しがなかなか上向か
ない、つまりデフレ脱却が思うように進んでないためだ。にもかかわらず「デフレ状況では
なくなった」とはどういうことだろう。追加金融発表時の説明が見ものだ。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第500回 下降相場と空売り

現在の相場は下降局面に入ったと見ている。相場が下降局面となれば、下げるものが増える
ので、売買の中心は空売りとなる。しかし、巷の新聞や雑誌等を見ると、空売りは青天井に
持ってかれるので怖いという説明が多い。

そういうところほど、相場が下降相場に入り、さらには大底近くまで大幅に下げても、なお、
買い銘柄を推奨している。

もちろん、上場銘柄3千数百銘柄のうち、大底近くでもなお上げる銘柄はありうる。しかし、
当たる確率は極めて小さく、さらに推奨した銘柄は全く失敗ばかり続けることになりかね
ない。

確かに上昇局面では空売りはリスクが大きい。上昇トレンドを辿る銘柄が多いので、下げて
も下げ幅は小さく、すぐに反発してくる。従って、利食い幅は少ないうえに上に持って
かれることが多くなる。

さらに、空売りが少しでも溜まっていると、それを狙った買いが入りやすい。証券会社など
は顧客の空売りの状況をつかんでいるので、それを餌食にして締め上げる。相手は手の内を
わかっているこれでは勝てない。

しかも一旦狙われると、それこそ青天井で上に持っていかれることになる。最後は尻尾を
巻いて逃げ出すしかない。

しかし、下降局面となると事情はがらりと変わってくる。下降トレンドの銘柄が多くなり、
上げてもすぐに下げてくる。また、相場全体が大木が倒れるように下げてくるので、大証券
が買い向かってもいかんともしがたくなる。売り方が圧倒的に有利になる。

しかし、問題は空売りは買いとは違ったノウハウ(※)が必要なこと。基本を身につけて
いないと、あまりもうからないし、損につながることも多い。さらには大底で安値を売り
たたいてしまうリスクもある。

※空売りの留意点については、ホームページで過去の「株式投資のセオリー」の第282回
を参照のこと。

従って、基本的なことを頭に入れて、実践で少しづつノウハウを体得していくことが必要と
なるが、これでは現在の相場は間に合わない。それに代かわるものとして考えられのは
日経平均やトピックス、JPX400の指数(先物でもОK)を空売りすることだ。

対象となる銘柄は、近年上場するものが増え、以下のように数、種類とも豊富だ。

日経平均系
1320 ダイワ上場投信ー日経225
1321 日経225連動型投資信託
1329 Iシェアーズ 日経225 ETF
1330 上場インデックスファンド225
1346 MAXIS日経225上場投信
1369 DIAM ETF 日経225
1397 SMAM日経225上場投信
1578 上場インデックスファンド日経225(ミニ)
1358 上場インデックスファンド日経レバレッジ指数
1365 ダイワ上場投信ー日経平均レバレッジ指数
1458 楽天ETFー日経レバレッジ指数連動型
1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ指数連動型上場投資信託
1579 日経平均ブル2倍上場投信

トピックス系
1305 ダイワ上場投信ートピックス
1306 TОPIX連動型上場投資信託
1308 上場インデックスファンドTОPIX
1348 MAXISトピックス上場投信
1473 DIAM ETF トピックス
1367 ダイワ上場投信ーTОPIXレバレッジ(2倍)指数
1570 NEXT FUNDS JPX日経400連動型上場投資信託

JPX400系
1364 Iシェアーズ JPX日経400 ETF
1474 DIAM ETF JPX日経400
1591 NEXT FUNDS JPX日経400連動型上場投資信託
1592 上場インデックスファンドJPX日経インデックス400
1593 MAXIS JPX日経インデックス400上場投信
1599 ダイワ上場投信ーJPX日経400

これだと同じ空売りでも個別株を売るときのようなノウハウがほとんど必要ない。相場観
に基づいて売買できる。儲けは個別株ほどは期待できないが、下げ局面でも相場を休むこと
なく、しかもある程度利が取れる。

ただ、投資対象が指数に限定され、リスク分散できないので、投資額は膨らますことは
できない。思惑とは反対に動いた場合のリスクも考えておかなくてはならないからだ。精々
投資資金の2〜3割程度だ。

また、空売りは信用取引になるため、証券会社と信用取引契約を結ぶ必要があるが、信用
取引契約してない人もあるだろう。そのような人はベア型ETFを買うという方法がある。
対象となる指数が下がると上昇するというETFだ。

対象となる銘柄は以下の通り。

1580 日経平均ベア型上場投信
1457 ダイワ上場投信ーTОPIXインバース(−1)指数
1465 ダイワ上場投信ーJPX日経400インバース・インデックス
他7銘柄。

下降局面では、これらの銘柄をうまく活用しながら少しでも利をとっていきたいものだ。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。