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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(9/7)

2015/09/07

もくじ
<相場見通し>

     ・FOMC開催まで、しばらく小康状態か

<今週の参考銘柄>

       お休み
                   
<経済の動き>     
     ・東芝が決算書提出を再延長
     ・マイナンバー制度の実施決まる
     ・エジプト沖で世界最大級のガス田発見

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第495回 気になる強気な四季報予想
                                                          
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<相場見通し>

◆FOMC開催まで、しばらく小康状態か

先週の相場は、週末の米雇用統計発表や、16〜17日に開催されるFOMCを前に不安定
な相場が続いた。前週末の半値戻しもつかの間、週初から下げに転じ、再度直近の安値水準
まで下げて終えている。

しかも、先物主導で動いているため底値感がなかなかつかめない。先週末のチャートは
ダブルボトム型の底値パターンを形成しているので、一部には今週からの上昇を期待する声
も出ているが、またいつ先物から切り崩されるかわからないという不安が残る。

チャートを見ても、昨年の10月から始まった日銀による第2次金融緩和に基づく上昇
トレンドは終了したことを示している。上値、下値を切り上げる動きが、7月9日以降は
逆に下値、上値を切り下げる動きに代わっている。これはまさに下げトレンドのパターンだ。

このところの需給関係は、外人投資家の売りを国内の個人投資家が買い向かうという構図と
なっているが、安値買いのチャンスと見て大挙出動している個人の資金が、高値掴みとなる
恐れが強まっている。

いつも相場の最後に見られる、外国人投資家の売り玉を個人投資家が引き受けるという
パターンが、今回も踏襲されそうな雲行きだ。

ただ、ここからさらに下げ足を速めるということにはなるまい。企業業績は比較的良好な
見通しが維持されており、下値では公的資金の買い支えの動きが今後も断続的に期待できる
からだ。

先週米雇用統計の数字は市場予想を下回ったが、前2ケ月の数字が上方修正されたのを
加味すれば、それほど悪い数字ではない。今週は次第に市場は落ち着つきを取り戻すのでは
ないかと見ている。水準的には日経平均1万8000円前後の動きか。

ただ、16〜17日のFOMCが近づくにつれ、先物に仕掛け的な動きが出てくる可能性が
ある。その場合は再度下値を試す動きも予想される。

もし安値を窺う動きとなれば、下げの目処は、第1段下げ幅が約2900円(2万663円
から1万7747円)なので、戻り高値(1万9192円)からの同幅の下げを見込むと、
1万6300円程度が考えられる。

この水準は、ほぼ今年1月の安値水準に近く、ほぼ今年のスタートラインに立ち戻ることに
なる。

下げトレンド入りしたからには、今後の売買スタンスは基本的には戻り売りだ。現在
引かされている銘柄は、損切りでも戻りは確実に処分し、できるだけ塩漬けになることは
避けたい。

いくら業績は好調でも全体が下げトレンド入りすると、株価の戻りは鈍くなる。前の高値
まで戻ることはまず期待できない。適当なところで見限ることも必要だ。

資金に余裕がある人は相場急落時の突っ込み買いもありうるが、上げる銘柄は少なく、値幅
も小さくなるので、リスクは大きくなる。買っても短期で小幅利食いが精々だろう。

今年の相場は遅くとも11月の郵政3社の上場までと見ていたが、やや早めに転機が到来
した。今後郵政3社の上場が近付けば、大量の資金が市場から吸い上げられることになる。

更に、中国株安の動向や、今月後半にあるギリシャの総選挙も気になるところ。また需給面
では、公的資金の買い支えの力は下期は減退していく見通しだ(GPIFや郵政3社の買い
余力が縮小)。相場環境はさらに厳しくなると見ておいた方が良い。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     お休み


<経済の動き>

◆東芝が決算書提出を再延長

『東芝が31日、第176期有価証券報告書(2014年4月〜15年3月)の提出を再延長した。本来
6月末の提出期限を8月末に延長した後の2度目の延長は異例だ。再延長期限の9月7日まで
に関東財務局に有報の提出ができないと最悪の場合は上場廃止となり、株式市場から退出を
余儀なくされるという瀬戸際に立っている』 

(解説)
市場では9月7日の期限までの提出を疑問視する見方も多い。このような動きを受けて、
外国人投資家にも不安が高っている。東芝は海外の年金や投信など、外国人投資家が好んで
ポートフォリオに組み入れていた銘柄だからだ。

損失を埋めるため、少しでも利が乗っている他の銘柄の売却を急いでいるところもあるようだ。
また同業のプラント関連である、IHIや富士電機、三菱重工などへの連想売りも増えている
と言われる。


◆マイナンバー制度の実施決まる

『日本に住むすべての人に割り当てる税と社会保障の共通番号(マイナンバー)の配布が
1カ月後に迫った。番号の利用範囲を広げる改正法が3日成立。2016年以降は税や社会
保障の手続きに番号が必要になる』

(解説)
マイナンバー制度がいよいよ来年1月からスタートする。マイナンバー制度実施で起こる
変化を整理すると、以下のような3つとなる。

1、行政手続きの簡素化ー個人番号カードが身分証明代わり、住民表提出の省略等
2、課税の公平性向上ー銀行資産の把握、医療費控除で領収書不要等
3、医療への活用ー個人番号カードが健康保険証に、カルテ情報の横断的活用等

但し、政府や企業の対応には遅れも目立ち、準備は時間との闘いになっているようだ。


◆エジプト沖で世界最大級のガス田発見

『イタリア炭化水素公社(ENI)はエジプト沖の地中海で世界最大級のガス田を発見したと
発表した。埋蔵量は30兆立方フィート(原油換算で55億バレル)にのぼる可能性があり、
エジプトの需要を数十年分まかなえるという』

(解説)
エジプトはアフリカではリビアに次いで石油産出量の多い国(埋蔵量は4位)であるが、近年
天然ガスの開発が盛んで、埋蔵量の拡大は急ピッチだ。今回の大ガス田の発見は、政治的混乱
などから低迷しているエジプト経済にとっては朗報だ。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第495回 気になる強気な四季報予想

過去2〜3週間にわたって四季報オンライン上で順次公表されてきた今期業績見通しの修正
数字は、ほぼ全企業について出揃った。その内容については、9月12日発売の新四季報
(2015年第4集)に掲載されることになる。

これまでも何度か言っていることだが、雑誌の新四季報を発売後買って読んでも情報としては
遅い。事前にネットで配信されてしまっているからだ。

発売後買い出動したとしても、大方上げるものは上げており、儲けることは極めて難しく
なっている。できるだけ四季報オンラインで発表の都度確認するようにしたいもの。

今回の四季報の修正数字を見て感じるのは、四季報の判断ががかなり強気になっていることだ。
会社発表の見通し数字を、四季報が独自に増額する企業が多い。

その理由として考えられるのは、ここ数年、期が進むにつれ通期見通しを増額する企業が
多かったことから、企業見通しを(特に年初の数字は)保守的と見なす傾向が四季報サイド
では強くなっているためと見られる。

一方で、今期の企業見通しについては、期初の数字こそ確かに保守的に建てているが、ここ
数年業績が大きく伸びてきているため、企業自身かなり強気の見通しを持っていると言われて
いる。

したがって、今年の増額修正の伸びしろは、過去数年よりかなり小さくなっているのでは
ないかという見方が出ている。

にもかかわらず四季報が強気に増額修正しているため、今後、期が進むにつて実績が四季報
数字に届かないという企業が増える可能性がある。

既に株価の企業業績に対する感応度は落ちてきている(かなり先の収益拡大まで織り込んで
きている企業が増えている)傾向があるので、もし四季報数字に対して未達ということに
なれば株価へのショックは大きくなる。

特に目につくのは村田製作所、日本電産、ダイキン、アルプス電気、シマノなど国際的優良
企業。来期(17年3月期)見通しを四季報がかなり大幅に増額修正している。今期以上の
増益率を見込む企業も多い。

たしかにここ数年大きく収益を伸ばしてきた実力企業なので、その延長上で収益拡大が今後も
さらに続くと考えたくなるのはわかるが、世界経済は、中国の減速、欧州の低迷、米国の
景気ピークアウトといった懸念材料が多い。

その中でかなり強気な見通しを立ているのはどうかという気がする。今後の決算発表時期は、
要注意かもしれない。業績未達企業による株価下落が増える可能性が高くなっているからだ。

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創刊日:2005-04-12  
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