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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(8/3)

2015/08/03

もくじ
<相場見通し>

     ・今週は決算発表のピーク、高値揉み合い

<今週の参考銘柄>

       レーサム
                   
<経済の動き>     
     ・サントリー、上場の動き
     ・うまくいきそうもない、セブン&アイとユニクロの提携
     ・好調アマゾンが時価総額でウォルマートを抜く

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第491回 決算発表時に欠かせない作業
                                                         
        ≪次週は都合により配信はお休みします≫

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<相場見通し>

◆今週は決算発表のピーク、高値揉み合い

先週は決算発表で個別株の動きは明暗を分ける展開ながら、全体はしっかりした動きで
2万500円台を回復してきた。

相場の強さの背景には海外投資家の買いが断続して入っているためだが、その要因として
は以下の三点が上げられる。

ひとつは、ヘッジファンドの9月末解約に伴うポジション解消の動き。8月中ばの
45ノーティス期限(45日前に解約申し出)に向かって、積み上がっている日経225、
TOPIX先物の売り(ショート)ポジションの解消が始まっていること。

二つ目は、大手メガバンクによる株式持ち合い解消のガイドラインが明確化したことに伴う、
「収益改善ポテンシャル銘柄」に対するヘッジファンドの思惑買いが膨らんでいること。

ガイドラインにより一定の収益を維持できない銘柄は持ち合い解消の対象となるため、
収益率の低い主要銘柄には、今後収益向上や自社株買いが期待できるとして物色する動き
が広がっている。

三つ目は、欧米の年金などの日本株買いは、ETF経由で入ってきているものが多いが、
その主要ETFがコンスタントに日本株買いを入れていること。

ただ、この動きは一時よりかなり縮小してきている。その理由は東芝事件に端を発した
日本企業大手の企業ガバナンス違反への不信感の広がりだ。

この東芝問題は外国人投資家のスタンスに大きな影響を与えており、かなり買いの勢い
をそいでいるのは間違いない。

おそらく東芝問題が納得できるような決着が示されないかぎり、先の日経平均高値更新
をもたらすような外国人投資家の積極的な買いは見込みにくそうだ。

その東芝問題への政府の対応だが、先週、日本政府は第三者委員会メンバーを招集し、
東芝問題への対応策を検討する場を設けた。

当初は何とか「うやむやな決着」で済まそうと考えていたようだが、世界の投資家が
注目している中、そうもいかない状況に追い込まれている。

東芝事件関連で逮捕者が出た場合、同社は特別注意銘柄市場から更に一段と厳しい扱い
を東証から受けることになり、株価急落などでかなり市場への影響は大きくなりそうだ。

今週は夏枯れの時期に当たるとともに、決算発表のピークの週にあたるので、全体は
高値揉みあいが予想される。

これまでの決算発表を見ると、輸出関連の電気や機械に一部減額修正の動きが見られる
が、全般的には増額修正の銘柄が多い感じだ。引き続き好決算銘柄の物色する動きが
続きそうだ。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     8890 レーサム 1200円


<経済の動き>

◆サントリー、上場の動き

『サントリーホールディングス(HD)は株式を上場する検討に入った。早ければ
2018年にも上場する方向で、複数の金融機関から具体策の提案の受け付けを
始めた。国内非上場企業で最大級の事業規模を持つサントリーは昨年、米蒸留酒大手
ビームを1兆6500億円で買収し、有利子負債が膨らんでいる。上場で調達した
資金で負債を圧縮、新たな成長に向けた経営資源を確保する』 

(解説)
非上場の巨大企業ではサントリーと竹中工務店が双璧といわれているが、その片割れが
上場に踏み切るようだ。

最大の目的は負債圧縮。サントリーの上場時の時価総額は3兆円といわれており、それ
をもとに現在ある1兆8000億円億円もの負債を圧縮をはかりたいとの意向があるようだ。


◆うまくいきそうもない、セブン&アイとユニクロの提携

『セブン&アイ・ホールディングスと「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは、
商品企画から製造・販売、物流まで幅広い分野で業務提携する方針を固めた。年内にも
衣料品の新ブランドを立ち上げるほか、ユニクロがネット通販で扱う商品をコンビニエンス
ストアの店頭で受け取れるようにする』

(解説)
業界トップ同士のの提携ということで非常に関心を集めているが、どう見てもうまく
いきそうもない。というのは両者とも高い利益率を誇っているが、今回の提携ではとても
両者が満足できるような利益率は確保できないからだ。

どちらかが泣けば別だが、利益を折半するとしたらかなり利益率は低下する。両社にとって
そこまでして提携する意味はないだろう。


◆好調アマゾンが時価総額でウォルマートを抜く

『全米小売業協会(NRF)の月刊誌「ストアーズ」は2014年度の全米小売業番付を
まとめた。米国内での売上高をもとに上位100社を集計。首位は昨年同様にウォルマート・
ストアーズだったが、スマートフォン(スマホ)などを販売するアップルが初めて百貨店
最大手メーシーズを抜いて14位に浮上。インターネット小売り最大手アマゾン・ドット・
コムは売り上げが2割以上伸び、米百貨店の苦戦ぶりが浮き彫りとなった』

(解説)
米国でもネット販売の強さが鮮明だ。その代表格はアマゾン・ドット・コム。同社の株式の
時価総額は、リアル販売(実店舗での販売)の雄であるウォルマート・ストアーズをついに
抜いている。


    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第491回 決算発表時に欠かせない作業

先週から決算発表が本格化している。その結果に応じて株価は動き、好決算発表した銘柄は
翌日から値が飛ぶ。決算内容に加え、増配や、自社株買いなどの好材料が一緒に出れば
しめたもの。買いの規模はさらに増幅され、大幅高となる。

一方市場に期待に届かない決算が出た場合は逆に大幅安となる。このように決算内容次第で、
株価の動きは、明暗が大きく分かれることになるのが決算発表期の常。

従って、決算発表前には、持ち株について以下のような点についてあらかじめ検討しておく
必要がある。

まず発表日はいつか。時間も確認しておく。市場が開いているうちに発表する場合は、
その日の場中で大きく動いてしまうからだ。

決算発表の時間についてはGC社の以下のサイト
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/kessan.cgi)で調べることが可能。

次に市場の期待はどうか。市場のコンセンサス予想については、ヤフーファインナス(有料、
月千円)で入手可能である(「業績予報」参照)。

コンセンサス予想はアナリストの予想が出る都度修正されていくので、時系列で今期決算が
どちらの方向(増額か減額か)に振れているのかがわかる。

もし減額の方向に動いているようであれば要注意だ。決算内容が市場の期待に届かない可能性
が出てくるからだ。この場合は、決算発表が出る前に持ち株を処分するかどうか検討する必要
がある。

また、市場の期待の一部については、ヤフーファイナンスの「掲示板」を見ると、当該銘柄に
対する個人投資家の期待を知ることも可能(ほとんどは勝手な発言だが)。

持ち株数が特に多い銘柄については、以上の作業は絶対に欠かせない。一歩間違うと大きな
損失につながるからだ。商品市況の動きや同業他社の決算内容などから、少しでも減額の兆候
があったら、リスク回避から持ち株は落としておくことも必要。

三つ目は、今回の決算で好決算発表銘柄の動きを見ておくことだ。今回はそれほどでもないが、
市場の地合いによっては、好決算発表が材料出尽くしになり、下げに転じることが多くなる
こともある。

また、既に大きく上げていた銘柄は好決算発表をピークに下げに転じることもよくあること。
買い方は決算発表を機に売り抜けようと待ち構えている。このような場合は9時〜10時の
買いが集まっている間に、できるだけ処分することになる。

いずれにしろ、決算発表時期は個別銘柄大きく動く時なので、持ち株はもちろん、発表された
銘柄についてはできるだけ全てに目を通しておきたい。時間がかかるが、中には掘り出し物を
発見する場合もあるし、業態別の収益動向を掴むことにもつながる。

決算数字は、最新の四季報の予想数字(従来の会社発表の数字ではない)と照らし合わせて
みることだ。


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創刊日:2005-04-12  
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