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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(6/29)

2015/06/29

もくじ
<相場見通し>

     ・しばらく弱持合いの動きに

<今週の参考銘柄>

       お休み
                   
<経済の動き>     
     ・ギリシャ支援の合意、ほぼ不可能に
     ・成長戦略、もはやネタ切れ
     ・海上コンテナ運賃、急落

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第487回 自分なりの売買タイミングを身につける
                                                          
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆しばらく弱持合いの動きに

先週は週初から反発に転じ、日経平均は一気にITバブルの高値を更新、約15年2ケ月
振りの高値2万952円を付けた。

2万円割れからやや弱気ムードが台頭していた矢先に急反発を演出したはヘッジファンドの
短期筋だ。

相場は膠着感が強まり、一時的な調整もやむなしというムードの広がりから、指数には
目先筋の空売りが徐々に溜まりはじめていたが、それを狙って大規模な買いを入れた。

短期ヘッジファンド勢の同じような指数買いは今年何回か見られている。2月初め、
4月初め、6月初めの急落直後にも大規模買いを入れて相場の急反発をもたらしている。

急落直後に狙いを付けてまとまった買いを入れるのは、急落は目先の整理を促進させる効果
があることに加え、急落時には空売りが溜まりやすく少しの買いで踏み上げが期待できる
からである。

現在の日本市場は、相場が下落すると公的資金などの買い支えが期待でき、下値不安が
少ないことも急落時に買いを入れやすくしている。

それでは今後はどのような展開が予想されるかであるが、これまでのケースでは指数買い
で急反発したあとは、個別株への物色が広がり、指数の後を追うように個別株が上昇し
相場を押し上げている。

今回も同じようなパターンになるとすれば、今後は個別物色が広がるということになるが、
果たしてどうか。どうも個別株物色に力強さが見られない。

全体相場の上昇に伴い、個別株に買いを入れても、指数採用銘柄はともかく、利が乗る
ような元気な銘柄が少ない。中には業績好調株で上げる条件が揃っているような銘柄で
あっても逆に下げるものも散見されているほどだ。

これほど相場が上がっているにもかかわらず、現在相場で儲かっている投資家は指数売買
と新興市場で乱舞している仕手株を扱っている投資家ぐらいだろうと言われているほど。
個別株ではかなり儲かりにくい相場となっている。

買い疲れ感の強い主力大型株にかわり、物色の核になるような銘柄群が出てくれば別だが、
このままだと、指数を買い上げてみたはいいが後が続かないということになりかねない。

外部環境もやや不透明感を増している。特に問題となるのはギリシャだ。マスコミなどで、
6月30日に向けてのEUとの協議不調が盛んに報じられているが、IMF筋の内部情報
からみてもギリシャのIMF債務に関するデフォルト宣言は避けられない見通しだ。

ただ、6月30日にギリシャが返済できなくとも即座にデフォルトを宣告されるわけでは
ない。

想定されているスケジュールとしては、6月30日の支払い未執行を受けて、IMFは
さらに2週間の執行猶予(EUとの緊急融資交渉など)をギリシャに与え、それでも
支払えなかった場合は、7月20日からIMF内で緊急専務理事会を開催し7月末までに
ギリシャにデフォルトを宣告する、というもの。

また、デフォルトが宣告されたとしてもEUからギリシャ国内銀行への緊急融資(ELA)
は9月末頃(8月末との見方もあり)まで続くので、すぐには銀行破たんは起きない
(但し国民の間に取りつけ騒ぎが広まればこの限りではない可能性もある)。

しかし、その後ギリシャとEUとの協議で合意に至らなければELAが終了する9月末
(または8月末)には万事休すとなり、正真正銘のデフォルト(国家破たん)となる。

先週末EUがギリシャの支援延長要請を拒否という事態が報道されているので、今週初め
は波乱も予想される。

相場にもう一つ上昇エネルギーが感じられない地合いの中、ギリシャ問題が危機的状況が
増すことは相場にとってかなりマイナスに働きそうだ。相場はしばらく弱持合いの状態が
続き、場合によっては2万割れの動きも想定しておきたい。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    お休み 


<経済の動き>

◆ギリシャ支援の合意、ほぼ不可能に

『欧州連合(EU)は27日開いたユーロ圏財務相会合で、ギリシャ側が求めた6月末の
金融支援の期限延期の要求を退けた。ギリシャ側が実施を表明した、EU側の財政改革案
を巡る国民投票を事実上拒否する内容だ。支援交渉が合意に達しないまま期限を迎えれば、
ギリシャの債務不履行(デフォルト)の現実味が一段と増す。ギリシャ支援を巡る交渉の
行方はさらに不透明となった』 

(解説)
今回の交渉で双方とも合意はあきらめたようだ。ティプラス政権は緊縮財政拒否を掲げて
当選しているので、国民の手前欧州に歩みよることはできない。一方EU側は、ティプラス
政権の引き延ばし戦術にこれ以上付き合う気はないことを今回明確にした。

これで6月末のIMF支払いはほぼ不可能になったが、これでギリシャ国民はどう動くかだ。
EUがギリシャの銀行に流動性支援を行っているので、銀行がすぐに破たんすることはない
と見られるが、不安が高じて取り付け騒ぎが広まれば、8〜9月末と予想されている
実質破たんが早まる可能性も否定できない。


◆成長戦略、もはやネタ切れ

『政府は22日、構造改革を進めて日本の生産性向上を狙う成長戦略「日本再興戦略」の
素案をまとめた。ロボット開発やビッグデータへの投資を企業に促すほか、地方経済や
中小企業にも改革を求める。生産性を高めることで人口減による労働力不足に対応。
安倍政権が重視する経済成長の実現に向け、供給制約を解消したい考えだ』

(解説)
これまでも成長戦略には内容の乏しいものが多かったが、今回はロボット開発やビッグ
データなど過去のを蒸し返しにとどまり、羅列する項目すらネタ切れとなっている印象を
与えた。

安倍首相も今やアベノミクスよりも安全保障のほうに関心が移っており、成長戦略など
どうでもいい感じだ。2年前にあれほど騒いでいた海外投資家からの反応も今回はほ
とんど聞かれず、ほとんど無視された格好だ。


◆海上コンテナ運賃、急落

『アジアから欧州に向かう海上コンテナのスポット(随時契約)運賃が一段と下がって
いる。現在は20フィートコンテナ1個あたり約240ドルで、現行の運賃算定方式が
導入された2009年10月以降の最安値を更新した。前年の同じ時期の水準を8割
下回る。欧州航路の慢性的な船舶の供給過剰に加えて、荷動きの減速感が強まっている』

(解説)
スポット運賃の大幅下落の背景には中国から欧州向け輸出がかなり鈍っていることがある。
一般的に海運会社の採算ラインは1400〜1500ドルとみられているので、海運会社
は軒並み大赤字に陥っている。

日本の海運会社は定期便が多いので、運賃の低下はここまではひどくはないと見られるが
それでも業績悪化は避けられそうもない。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第487回 自分なりの売買タイミングを身につける

株式投資は基本的にはロジカル(論理を組み立てて判断する)な世界だと思うが、
ほとんどの投資家は衝動的に売買しているのが実態だ。

新聞雑誌などで、「大化けする」などと書いてあるのをみると、記事の内容の検討も
ろくにせずに、すぐに注文を出すなどはその典型だ。

ただ全てが論理で割り切れないのも確かである。ある程度精神的な要素がは入り込んで
くるのは否めない。判断材料に善し悪しが入り混じるような場面では特にそうだ。

相場がうまくいって強気になっている時は悪材料には目をつぶり、ついいけいけドンドン
で積極的に動いてしまいがちだし、反対に弱気になっている時はいくら好材料が多くて
もなかなか動けない。

ただ、どちらかというと失敗の大半は衝動的になり「早とちり」で動いてしまうこと
だろう。売買してから「もう2〜3日待てばよかった」と悔やむことは多いはずだ。

上げの途中で利食いしてしまい一番おいしい最後の大幅上昇分を取れなかったとか、
もう少し待てば上げに転じたのに、焦って底値で売ってしまったというようなケースで
ある。
このような「早とちり」の失敗の多くは、論理的に積み上げる作業をせずに衝動的に
動いているから起こるものだ。

相場の格言に「売り買いは三日待て」というものがある。その意味するところは一時の
衝動で動かずに、冷静に諸条件(株価水準、株価推移、出来高、取組等)を検討して
から売買しなさいというものである。

特に性格的にせっかちな人は、ここは様子を見て動くべきだとというような場面でも
慌てて動く傾向が強い。

このようなことを防ぐには自分でこれまでの売買の統計を取ってみると良い。傾向的に
何日程度早いか遅いかを知り、そしてその原因を分析できれば、次第にタイミングが
合ってくるようになる。

株式の売買ではタイミングの良しあしで儲けは大きく変わってくる。自分の癖を知り、
自分なりのタイミング取り方を身につけることが重要だ。

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創刊日:2005-04-12  
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