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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(6/8)

2015/06/08

もくじ
<相場見通し>

     ・一段の上昇には物色の柱が必要

<今週の参考銘柄>

       IDEC
                   
<経済の動き>     
     ・6月末が正念場となるギリシャ問題
     ・ヤフー、アリババの通販に参入
     ・東芝株主に集団訴訟を呼び掛け

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第485回 銘柄を仕込時は、利食い水準のイメージを持つ

           ≪次週は都合によりお休みします≫

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆一段の上昇には物色の柱が必要

先高観は依然強いが、足元では日経平均の伸び悩みが顕著だ。このところ、銀行や損保など
が買われたが、金融機関が買われるのはいつも相場の一番最後。買うものがなくなって
向かう業種だ。

公的資金(年金・郵貯などが7つのクジラといわれる)の大規模買いを背景に良好な需給
に変化はないので、これで相場が終わるとは考えてないが、物色に手詰まり感が強まって
いるのは確かだ。幕間つなぎの材料株の荒い動きも目立つ。

バリュー株(割安株)の最後の金融株が買われたとなると、今後はやはりグロース株
(成長株)に物色が戻ってこないと上昇の流れは持続できない。

ただ、既にめぼしいグロース株買いも一巡しているので、何を買えばいいのかということに
なるが、ひとつは兆しの見える国内景気回復の動きとともに伸びていく業種だろう。そこで
注目されのが設備投資関連の動きだ。

5月18日発表された機械受注統計では1−3月期が6.3%増と3期連続の増加で、当初
見通しを大きく上回る内容となった。ただ、4−6月期は一転して7.4%の大幅減少
見通しなので引き続き受注が伸びる状況にはなっていない(今後の推移を見ないと分から
ないが)。

しかし、機械受注の中でも工作機械の受注統計を見ると4月は前年比10.4%増と相変わらず
2ケタの伸びを維持しており、なかでも内需は同39.6%増と3月(46.8%増)に
続き受注に弾みが付いている。

これは設備代替の特別税制(「生産性向上設備投資促進税制」等)の影響が大きいが、国内の
機械設備はかなり老朽化が進んでおり、国内景気回復などで更新需要に拍車がかかれば
設備投資は一気に拡大する可能性を秘めている。

工作機械やFA関連など設備投資各社の業績も増額修正の動きとなっているところが多く、
株価の動きも堅調だ。グロース株の中核業種として今後物色がさらに拡大する可能性がある。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    6652 IDEC 1130円


<経済の動き>

◆6月末が正念場となるギリシャ問題

『財政危機に直面するギリシャは、5日に期日が迫っている国際通貨基金(IMF)への
債務返済を月末に先送りすることをIMFに伝えた。6月中に期限を迎える4回分の返済計
15億ユーロ(約2100億円)超は、30日までにまとめて支払う。主要7カ国(G7)
首脳会議(サミット)を前に、ギリシャ問題はヤマ場を迎えている』

(解説)
ギリシャの資金繰りは6月末を乗り越えられるかどうかの正念場を迎えている。ただ、
EUの改革案受け入れをかたくなに拒否しているチプラス政権に対し、世論調査では改革
要求受け入れ賛成の比率が反対を上回る(賛成47%、反対35%)動きになってきており、
最後はチプラス政権もEU案を受け入れる可能性がある。


◆ヤフー、アリババの通販に参入

『ヤフーは29日、中国の電子商取引(EC)最大手アリババ集団と連携し、日本製品を
アリババの通販サイトで販売すると正式発表した。今夏にもまず日本企業100社がヤフー
を通じ「天猫(Tモール)」に出店する』

(解説)
アリババは中国のネット通販(約50兆円市場)の61%のシェアを持つ世界一のネット
通販企業。ヤフーがここに参入できるということはかなり大きな商圏を確保できたという
ことになり、メリットが大きい。

今後は中国人観光客が日本で爆買いしている商品も、ネットを通じて中国国内でしかも
日本価格で買えるようになってくる。従って、中国人の爆買いの様相も変わってくる可能性
がある。


◆東芝株主に集団訴訟を呼び掛け

『東芝の不適切な会計問題を巡り、米ローゼン法律事務所がこのほど、株価下落で損失を
被った投資家に対して集団訴訟の呼びかけを始めた。東芝が2015年3月期の業績予想
を取り下げた5月8日以前に株式を購入した米国内外の投資家を対象としている』 

(解説)
今回の呼びかけは訴訟の国アメリカの恐ろしさだ。弁護士は訴訟のネタがあればそれを
煽って商売にしようとする。

ただ、日本国内勢は訴訟の呼びかけにに同調する可能性は低いと見られるので、それほど
大きな訴訟額にはなるまいというのが今のところ一般的な見方だが。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第485回 銘柄を仕込時は、利食い水準のイメージを持つ

銘柄を仕込む時に、どこまで上げるのか(どの程度の利幅が期待できるのか)あまり考え
ないで漫然と仕込んでいる人がいる。

「業績のいい銘柄だから買えばきっと儲かる」という感じで仕込んでいるようだが、これは
よくない。いくら業績がいい銘柄でも、既に大きく上げていれば上昇幅は残りわずかという
ことになるし、株価がピーク水準にあれば今後下げられる可能性も出てくる。

新聞・雑誌などで人が推奨している銘柄を鵜呑みにして仕込むとこのようなことが起きるが、
推奨銘柄は株価水準など関係なく、業績や材料などを説明してこの銘柄は買える銘柄だと
結論付ける。

読者に届くまでタイムラグがあるので致し方ない面があるが、そもそもこのような銘柄を
いくら漁っていても成果はあがらないだろう。どんないい銘柄でも買うタイミングが良く
なければ儲からないからだ。

タイミングがいいかどうかの判断基準のひとつはその時点でさらにどれだけ上値余力があるか
ということ。そのためには、自分なりにピーク水準を予測することが必要となる。

しかし、自分で予測するとどうしても希望的観測が入りがちになる。従って客観的な基準が
必要だ。ピークを予測する上での物差しをいくつか上げ見ると以下のようになる。

1、上げの出発点から5割高の水準
業績好調株の上昇幅は一波動で5割高となることが多い。200円が出発点であれば高値は
300円、300円が出発点であれば高値は450円となる。

業績動向が期待ほどではなかった時は5割に届かない場合もあるし、逆に業績伸長が著しい時
は5割高が連続して一気に2倍以上に上昇する場合もあるが、基本的には上げ始めから5割高
がピークの水準である。

2、以前の高値付近
株価が上昇しても、以前の高値付近で頭打ちとなるケースが多い。これは以前のピーク水準
では戻り売りが大量にでてくるためだ。この水準を突破できないような銘柄は、既に上昇する
勢いを失いボックス相場入りしていると見た方が良い。

ボックス相場入りしているかどうかの判断は、調整の押しの深さ(多くはピークから2割以上)、
調整の期間、出来高、信用取組等であらかじめ推定することになる。

3、PERの割安感が是正される水準
PER割安銘柄の上昇は、業界平均PER付近にまで達した時点で伸び悩んでしまうケースが
多い。ただ業績伸長が伴えばさらに上昇することもありうるので、見極めが必要となる。

以上がピークを予測する上での物差しだが、上昇銘柄の中には長期間じり高が続き、高値水準
の予測しにくい銘柄もある。その場合は株価水準よりはテクニカル指標でピークを判断した方
がよい。

あらかじめ高値水準に見当をつけておくのではなく、テクニカル指標がアラームを発したら、
そこで利食いするのである。この場合は仕込んだ時にどれくらいの値幅がとれるかはわから
ないが、利食いのタイミングはわかりやすい。

その場合に適しているテクニカル指標はRSI(30日)だ。これが70を超えて反転した
時点がピークとなるケースが多い。

          ≪次週は都合によりお休みします≫

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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